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期限切れ肉:日本に5956トン 全量マックとファミマ
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毎日新聞 2014年07月23日 21時06分(最終更新 07月23日 21時11分)
中国の米国系食品加工会社「上海福喜食品」が日本マクドナルド向けなどの加工品に期限切れの鶏肉や牛肉を混ぜていたとされる問題で、
厚生労働省は23日、上海福喜から日本国内への輸入量は今月21日までの1年間に計5956トンだったと明らかにした。
輸入業者への聞き取りではファミリーマートに約180トン、日本マクドナルドに残り全量が納められ、流通先はこの2社に限られるという。
菅義偉官房長官は23日午前の記者会見で、「問題のある食品が国内に入ることがないように検査態勢を強化し、国民の食の安全のための対策を講じていく」と述べ、対応に万全を期す考えを示した。
菅氏はまた、「問題のある製造業者から輸入届等が出された場合は、貨物を保留するよう指示している」と説明した。
厚労省によると、多くの中国の食品加工会社は国内向けと輸出向けの製品で、ラインや製造時間を分けて生産している。
2008年の中国製冷凍ギョーザ事件以降、中国政府が輸出向けの検査を厳しくしてきたためで、国内向けの製品と混ざる可能性は少ない。
厚労省は、期限切れの肉を混ぜたものが輸出向けの製品に含まれていたのか中国大使館を通じて中国当局に確認を求めている。
その上で中国から回答があるまでの措置として、空港や港にある全国32カ所の検疫所に対し上海福喜の製品の輸入を差し止めるよう指示。
輸入業者はその間、陸揚げせず倉庫などで製品を保管することになる。
一方、日本マクドナルドは23日、一部店舗で中止していたチキンマックナゲットの販売を全店舗で再開した。
ナゲットの2割が上海福喜食品製で、21日から最大約500店舗で販売を中止。タイや中国の別工場で作ったナゲットを22日中に販売中止店舗に納品した。
ファミリーマートは、上海福喜食品から仕入れたガーリックナゲットとポップコーンチキンの販売を22日から中止しており、販売再開の予定はないという。【桐野耕一、神崎修一】