14/07/23 23:37:45.99 H3K2BVma0
>>438
ミストラル級は日本の国情に合わない
艦内容積と搭載量を稼ぐために自動車運搬船のように乾舷を高くしてるわけだが
それ即ちトップヘビー気味で横風の影響を受け易い艦体バランスという事であって、波の穏やかな欧州近辺の海では通用しても
世界有数の台風銀座である日本近海の運用では問題がある
日本海軍はかつてそれを身を持って思い知らされた(詳しくは友鶴事件でググるべし
ちなみに第二次大戦後半の強大な米海軍水上部隊に1日で最大の損害を与えたのは、残念ながら日本軍による攻撃ではなく台風によるものである
極東海域の天候について詳しくなかった米海軍は、かつての日本軍艦艇のように武装を詰め込んでトップヘビー&強度不足の艦艇で台風に突っ込み大損害
それ以後、遅ればせながら過剰な武装の削減による復元性と艦体強度の回復に着手した
米機動部隊の台風による損害
昭和19年12月17日 沈没:駆逐艦3隻 損傷:軽空母4隻、護衛空母4隻、軽巡1隻、駆逐艦以下12隻、航空機喪失146機
昭和20年6月5日 損傷:戦艦4隻、正規空母2隻、軽空母2隻、護衛空母4隻、重巡3隻、軽巡4隻、駆逐艦以下17隻、航空機喪失142機
一方、第二次大戦中において、純粋に悪天候のみによる原因で沈没・大破した日本軍艦はほぼ皆無である
友鶴事件及び第四艦隊事件を教訓とした荒天対策が有効であったと考えられよう