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私はそれよりも、「国民自身に大きな問題がある」と感じてならない。つまり、集団的自衛権をめぐる
国民の反応は、まさに「平和ボケ」国民の象徴ということだ。
日米安全保障条約で、日米は協力して有事に対応することになっているが、それは日本が直接的・
間接的に標的になったときだけで、米国だけが標的となった場合、日本は協調しないでよいことになっている。
また、日本の重要なエネルギー資源である石油などを輸送する船舶は外国籍である場合が多く、
その船舶を護衛する米艦に有事があっても、護衛対象が外国籍のため、日本は協調することができない。
その船舶に積載されているものが、日本人の生活に必要不可欠なものであっても、である。それが日本なのである。
それでも、「巻き込まれたくない」という意識の日本人が多いことには、驚くばかりである。
骨の髄まで「平和ボケ」が浸透しているという実態を、安倍首相ももっと自覚する必要がある。
日本人がこれまでの「平和ボケ」意識から脱却して、本当の意味で世界の一員になれるのか。
日本全体がその覚悟を問われている。
■細川珠生(ほそかわ・たまお) 政治ジャーナリスト。1968年、東京都生まれ。聖心女子大学卒業後、
米ペパーダイン大学政治学部に留学。帰国後、国政や地方行政などを取材。政治評論家の細川隆一郎氏は父、
細川隆元氏は大叔父。熊本藩主・細川忠興の末裔。著書に「自治体の挑戦」(学陽書房)、
「政治家になるには」(ぺりかん社)(おわり)