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垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの佐賀空港(佐賀市)への配備を武田良太防衛副大臣が佐
賀県に要請した22日、古川康知事は「受け入れの是非はまったくの白紙状態」と語った。中国の
軍事的脅威が大きくなる中で、南西防衛強化と沖縄県の基地負担軽減という点から、佐賀への配備
は合理的な選択肢といえる。今後、反対運動の激化も予想されるが、感情論に惑わされない冷静な
論議が求められる。(奥原慎平)
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「民間空港としての発展の妨げにならないか。県民生活の安全確保が必要だ」
武田氏との会談で古川氏はこう語った。
佐賀側が抱く最大の懸念は安全問題だ。試作段階の事故や2012年6月に米フロリダ州で起き
た墜落事故などを踏まえ、「オスプレイは危険だ」との印象が強い。
だが、フロリダで墜落したのは特殊作戦機として米空軍が採用したCV22で、導入されてから
の時間も短い。米海兵隊が導入し、自衛隊が平成27年度から配備する輸送機のMV22とは仕様
が異なる。
防衛省が24年9月にまとめた資料によると、MV22の10万飛行時間あたりの事故件数を示
す「事故率」は1・93で、米海兵隊の平均2・45より低い。日本の自衛隊で輸送ヘリとして稼
働数が多いCH-47(チヌーク)も事故率は3を超えている。
飛行機、特に軍用機である以上、事故ゼロとはいえないが、MV22の安全性能は高まってい
る。
これを裏付けるように、ワシントンでは昨夏から、大統領補佐官ら政府高官や、随行する報道陣
の移動にMV22を使用している。信頼性の証といえる。
有明海に面した佐賀空港は、周辺に民家が少ない。市街地の真ん中にある米軍普天間飛行場(沖
縄県)に比べれば、事故リスクや騒音など周囲に及ぶ影響は限定的だ。
だからこそ、武田氏も「地理的な要素、環境面、運用面について複数の候補地を検討すると、佐
賀空港がベストだと判断した」と説明した。
一方、22日も佐賀県庁前に反対派約100人が集まった。今後、MV22の危険性をことさら
にあげつらう意見が出ることも予想される。
だが、中国が軍拡に突き進む中で、九州がわが国の防衛に一定の役割を担う必要性は増してい
る。MV22配備も、その一つとなるだろう。
佐賀県議会は今月4日、「軍事技術の進歩などによる外交・安全保障上の問題など、新たな時代
に対応できる憲法が求められる」と、憲法改正の早期実現を求める意見書を賛成多数で可決した。
この意見書に恥じない、大局を見た議論を進めなければならない。
産経:URLリンク(sankei.jp.msn.com)