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安保理改革:常任理事国拡大 4カ国主導で再提案へ
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毎日新聞【福岡静哉】 2014年07月22日 07時30分(最終更新 07月22日 12時29分)
安倍晋三首相が中南米訪問中の8月1日に行う日ブラジル首脳会談で、国連
創設70周年となる2015年に、国連安全保障理事会の常任理事国を拡大す
る安保理改革の提案に向け連携する方針を、同国のルセフ大統領とともに表明
することが分かった。両国は、ともに常任理事国入りを狙うドイツ、インドを
加えた「4カ国グループ」(G4)の主導で常任理事国を11カ国に拡大する
安保理改革案を来年中に国連に提出し、同年秋の国連総会での実現を図る構え
だ。4カ国主導での改革案提出は05年以来。
原案では、米英仏露中の5カ国の常任理事国に、アジア2、アフリカ2、中
南米1、西欧その他1の計6議席を追加。さらに任期2年の非常任理事国10
カ国(アジア2、アフリカ3、中南米2、東欧1、西欧その他2)についても、
アジア、アフリカ、中南米、東欧を1議席ずつ増やし、計14カ国に拡大す
る。G4は20日に東京都内で国連大使レベルの会合を開催するなど、改革案
提出に向けた協議を進めている。
改革案の成立には、加盟国(193カ国)の3分の2以上(129カ国以上)
の賛成が必要。G4が05年に同様の案を提出した際には、非常任理事国枠
のさらなる拡大を求めるアフリカ連合(AU、53カ国・1地域)との一本化
が不調に終わり、廃案となった。今回はAUに加え、島しょ国への非常任理事
国の拡大を主張するカリブ共同体(カリコム、14カ国・1地域)と改革案を
一本化させ、賛同国を募る戦略を描く。
そのため首相は中南米訪問中の今月28日、トリニダード・トバゴでカリコ
ム14カ国・1地域首脳との会合を開き、協力を要請。ブラジルのルセフ大統
領とは15年の国連総会に向け、国連安保理改革の機運を高める方針を確認す
る。それに先立ち、政府は22日に東京都内で、G4に加えて南アフリカやイ
ンドネシア、オランダなど計16カ国の国連大使級を招いた「安保理改革セミ
ナー」を開催。改革実現の必要性をアピールする。
常任理事国入りを巡っては、政府は昨年6月のアフリカ開発会議で安保理改
革に向け連携する方針を確認。安倍首相も同年9月の国連総会で「わが国は常
任理事国となる意欲にいささかも変わるところがない」と表明し、G4を中心
に事務レベルの協議を続けてきた。
だが、常任理事国の拡大に対しては、中国など現在の常任理事国の反発は避
けられず、日本の「同盟国」である米国も常任理事国と非常任理事国の大幅な
拡大には慎重姿勢だ。また韓国、イタリア、パキスタン、アルゼンチンなどは
G4の常任理事国入りに反対して常任理事国の枠組みを維持する改革案を主張
しており、いかに賛同国を集めるかが焦点となる。
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図:国連安保理改革を巡る各国の立場