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ウクライナ:政権側が発表「親露派が市民４００人拘束中」
【キエフ篠田航一】ウクライナ国家安全保障・国防会議のルイセンコ報道官は２０日の記者会見で、
ウクライナ東部で親ロシア派武装集団により、現在も３９６人の市民らが拘束されていることを明らかにした。
首都キエフで政変が始まった２月以降、これまでに確認された拘束者は８４２人で、このうち４４６人は既に解放されたという。
現在も拘束されている中にはウクライナの地元記者や政治家、弁護士らが含まれるが、８割に当たる３２１人は一般市民で、
ウクライナ軍との戦闘で追い詰められた親露派が次々に市民を拘束し、「パニックになっている」（報道官）可能性も指摘している。
拘束された人々の収容先はドネツク州とルガンスク州とみられるが、詳細な場所は不明。
東部の治安は悪化しており、報道官や地元記者の話を総合すると、１９?２０日にはロシア領ロストフ州側から、ドネツク州にあるウクライナ軍基地に向けて砲弾が次々に撃ち込まれたという。
マレーシア航空機撃墜事件後は親露派内でも分裂が起き、ロシア側も親露派を統制できなくなっているとの見方も根強く、拘束された市民らの安否は不明。
国防当局は、親露派の一部がさらに過激化する事態に懸念を示している。
毎日新聞 2014年07月21日 19時58分
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