02/09/06 16:33
「ねえ、なめていい?なめてあげる。」「ぼくも。」
突然、俺以外の男二人がしゃがみこみ、女の子の両膝の前にひとりずつ陣取り、
ぺろぺろ。ぺろぺろ。と血を舐め始めた。
女の子も、舐められて当然、とばかりの表情でその場に立っていた。
それまでも、いつも一緒にいたし、子供だから転んで血が出る事もしょっちゅうだったのに、
この時に限って、彼らは血を舐めたがり、彼女はそれを受け入れた。
しゃがんで血を舐めている姿が、友達とは言え、なんだか恐ろしくて堪らなかったよ。
いつもとは違う。別人みたいだった。
血を舐め終わり、立ち上がった彼らに「ねえ、かえろ。」と提案した。
飛び降り現場を見たいなんて気持ちは消えていたから。
彼らも「うん。」とうなづき、何も見ないで帰宅した。
あの時に感じた、急に3人が何かに取り付かれてしまったような異様な雰囲気と感覚。
ずっと忘れていたけど、急に思い出してしまった。
怖い話じゃなくてスマン。