06/07/17 04:24:19 liFlJOMl0
(ここまで)
えなりの妄想はRomanticよりも止めるのが困難そうだったが、400字詰め原稿用紙6枚分ほど妄想を進めた時点で
今彼と一緒にいる者がどうやら男らしいことを思い出し…泣いた。
この過程を描写したいのは山々であるが、何しろ異常に長い上に興味の無い者にとっては
鬱陶しい長文以外の何者でも無いであろうから割愛することにする。
???「いきなり黙り込んで…大丈夫か?」
えなり「(そうだった!こいつは男だったんだー!)い、いえ…なんでも…無い……です………。」
???「そうか…それならいいんだがな…ところでボウズ!」
えなり「はい…なんでしょうか……?」
???「お前…ジャンプは知ってるか?」
えなり「ジャンプ…漫画雑誌のことですよね?週刊ですか?月刊ですか?赤マルですか?それとも…ヤング?スーパー?ウルトラ?」
???「週刊少年ジャンプのことだ。」
えなり「ええ…大好きですよ。毎週買ってます。」
???「そうか…お前、今のジャンプをどう思う?」
えなり「『今の』ということは、『昔の』と比べるんですよね?…そうですね…友人宅で見た昔のジャンプと比べると、
なんというか…漫画の力が落ちているような気がしますね…。覇気が無いというか…悪い意味で同人的というか…。」
???「そうか…やはりな…読者の目から見てもそうなのだな…。」
そう言った時の男は、何処と無く悲しそうに、また申し訳なさそうに見えた。いや、『感じられた』。
???「そういえば…なぜ漫画家でも編集者でもないお前のような者がこんな所にいるんだ?」
えなり「少し事情がありまして…鳥山明さんや荒木飛呂彦さんと一緒にいたんですが、なんか変だけどものすごく強いおじさんに襲われて、
荒木さんの能力で三人とも写真の中に入り込んでしまって、一人で鳥山さんの身体―もちろん本人から貰ったものですよ。
ちょっとしたことがあって鳥山さんの身体が二つになってしまいまして。―に入ろうとしているところにあいつが来まして…。
ああ、あそこに荒木さんたちが見えますけど、あれでもう写真の中の世界にいるそうです。…一応言っておきますね。
…って言うか、僕が幽霊なのは別にいいんですか?」
???「ああ、お前は別に害になる者ではないだろう。職業柄霊には慣れているんでな。
で、脱線してしまったがさっきの話の続きだ。お前も今のジャンプは昔に比べて駄目になったと思うか…。」
えなり「はい…。」
???「そうか…すまない…俺にもっと力があれば……!!」
えなり「あの…あなたも漫画家なんですか?さっき、アパートの管理人だって…。」