【MAR】全米が死んだ at WCOMIC
【MAR】全米が死んだ - 暇つぶし2ch429:久々に次号ネタバレ
04/12/24 01:31:05 aOJREAHn
メルへヴンは地球とは違う異世界だから、同然クリスマスなんぞも存在しない。
だから、当然ギンタのもとにはサンタさんなど来ないし、
イヴの夜に小雪ひん剥くなど夢のまた夢。
─そう思うと、ファントムに無様にやられた時のように、
ギンタはまたしても意味なく白目をむいた。

だが、そんな事でいつまでも落ち込むほど、ギンタはやわではない。
何しろ、人の一生は脆くて儚いのだから、楽しめる時に楽しまないと
損をしてしまうし、クリスマスが無いなら無いで、自分で作ってしまえばいいのだ。

そういう訳で、ギンタは早速メルへヴンにクリスマスを作る事にした。
先ず、そこら辺をうろついていたアランとアルヴィスにトナカイ役をやらせることにした。
勿論トナカイと言えば鼻が赤くなくては始まらないので、
取りあえずガーゴイルを召喚し、二人の顔面に思いっきりパンチをぶち込んだ。
アランとアルヴィスの鼻は赤いを通り越して無残にも陥没してしまったが、
色的には問題ない。ギンタはぴくぴくしてる二人を見て大いに満足すると、
次にメルへヴンの子供達に配るプレゼントを用意する事にした。

最初は、ファントム一向に母親を殺された哀れな子供へのプレゼントだ。
ギンタはさり気なく少年に近付き、今、何が一番欲しいか聞いてみた。
「…あんまり泣くなよ。弱虫にはサンタさんは来ないんだぞ。」
「サンタさんって?」
「欲しいものを何でもくれる人さ!」
「…ボク、母さんを返して欲しい…」
「良し、分かった!」
ギンタは瓦礫の下から少年の母親の遺体を掘りおこすと、
それを少年が眠っている間に、家の外にある大きな木にロープでくくり付け、
更には遺体に赤のペンキで大きく“メリークルシミマス!”ベタなギャグを書いた。
少年は次の日の朝、それを見てショック死した。

一人目を終えて早くもサンタの仕事に飽き始めたギンタは、
女の裸をはじめて見る童貞男のように、我慢しきれなくなって、
頑張る自分へのクリスマスプレゼントを早速用意する事にした。
瀕死のアランとアルヴィスに鞭打を放ちながら、限界までソリのスピードを上げる。
そうして辿りついた先、それはレギンレイヴ城の一室、スノウの眠る部屋だった。

職人にあらかじめ作らせておいた合鍵を使って、部屋にこっそりと忍び込む。
部屋の主のスノウは日頃のストレスのせいか、ぐっすりと熟睡していた。
ギンタは付け髭の下の唇をニヤリと醜く歪ませると、
手早くスノウの布団をめくり上げ、次に己の下半身を覆っているズボンを
思いっきり下におろして、大きく屹立した己の分身をスノウの眼前にさらけ出した。
「フフフ…スノウ…今クリスマスプレゼントをあげるからね…
 僕の大きな大きな肉棒で、キミの脆くて儚い膜を突き破ってあげる!」
だが次の瞬間、スノウが寝返りをうった拍子に、彼女の肘が
ギンタの情けなく垂れ下がった玉袋に直撃した。そればかりではない。
まるでフライパンに卵を落とす時のように、ギンタの大切な大切な竿が
未だに熟睡しているスノウの布団の上にポトリと落ちた。
「ひ、肘に刃物をッ……」

こうして、ギンタの玉は完全に脱力してるにも関わらず衝撃をもろに受けて破裂し、
竿はパピコの如くぷちんと切れて根元からなくなってしまった。
ギンタは股間を押さえながら脱兎如くスノウの部屋から逃げ出すと、
寒風吹きすさぶ冬の空の下、大地に横たわり、またもお得意の白目をむいた。
「あ~俺なにやってんだろ…」
ただ一つ言える事は、彼がスノウに対して何一つできなかったということだ。<了>


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