04/12/10 01:43:21 Rl6ghX6A
ああ…なんだかSSを書いている間だけは心が安らいでゆく
「さみぃ…」
錬金の戦士としての仕事も無く、かといって出かけることも無い、ある寒い日のこと。
錬金戦団所有の建物の一室。
この部屋にあるのはテレビとコタツと本棚、そして小さな冷蔵庫。
そしてコタツの上のみかん。
「毒島、こっちにみかん投げろ」
「火渡様、ご自分でお取りください」
「ああん?俺にコタツから出ろってのか」
「いくら寒いとはいえ、全身コタツに入られてはお身体に障ります」
「んなこと知るか、いいからとりやがれ!」
「そんなに寒いなら…これをどうぞ」
「ん?こりゃあ…マフラーか」
「はい」
「お前が編んだのか?」
「は、はぃぃ」
「ずいぶん長いな」
「…すみません」カァァ
「………」
「………」
「今度は遠慮せずに自分で言え」
「え?」
フワッ
「えっ?あっ?」
「わざわざこんな長いの編みやがって、お前の考えなんざお見通しだ」
「あ…///」
「表じゃぜってえやらないからな」
「はぃ…」
「しまりのない顔しやがって、戦士には見えねえぞ」
「こんな顔、火渡様にしか見せませんよぉ…」
再びお目汚しすみません