04/12/01 23:59:53 0KDfhFSo
今日という良き日が終わる…か。最後に、俺もＳＳを一つ…
どんちゃん騒ぎの誕生日パーティが終わり、寄宿舎の屋根に腰掛け、
一人、星を見るカズキ。
斗「…こんな所にいると、カゼひくぞ」
カ「斗貴子さん…どうしてここに？」
斗「キミを、探して…じゃない！キ、キミこそ、なんでこんな所にいるんだ？」
カ「…なんか、眠れなくて…みんなにお祝いしてもらえて、嬉しかったからかな？」
斗「そうか…」
何となくカズキの横に腰掛け、一緒に星を見る斗貴子さん。
斗「…キレイだな」
カ「うん…天気もいいし、すごくキレイだね」
斗「…カズキ？」
カ「ん？何？」
斗「その…プレゼント」
カ「ああ、斗貴子さんがくれたトレーニングブックと鉄アレイ一式。ありがとう。ずっと大事にする！」
斗「そうじゃなくて！…さっき渡しそびれたが、実は…もう一つあるんだ」
カ「え？ホントに！？」
斗「ああ…これだ」
カズキに、隠しておいた袋を渡す斗貴子さん。
斗「開けて、みてくれ」
カ「うん」ｶﾞｻｶﾞｻ
カ「…あ…」
中に入っていたのは、手編みのマフラー。色はもちろん…
斗「キミの好きな色で編んでみたんだ…い、言っとくけど、ロクなもんじゃないからな！無理して巻かなくてもいいぞ！」
カ「あ…ありがとう！斗貴子さん！俺…ホントに、本っっ当に、すっごく嬉しい！！」
…と、斗貴子さんが言ってるそばからマフラーを巻きだすカズキ。
カ「…アレ？このマフラー、ちょっと長いかも…」
斗「そ、そら見ろ！だからロクなもんじゃないと…」
カ「…こうすれば、ぴったり」
斗「！？(///)」
カ「…ね？一心同体用のマフラー！」
斗「…バカなことを…もう」
カ「…あったかいね」
斗「…そうだな」
カ「斗貴子さん」
斗「どうした？」
カ「来年も、再来年も、その先も、ずっとずっとこうやって、みんなと、斗貴子さんと、誕生日を一緒にお祝いできたら…」
斗「…」
カ「オレ…こんなに幸せなことって、ないと思う」
斗「大丈夫、きっとそうなる。…少なくとも私は、ずっとキミの誕生日を共に祝っていきたい…」
カ「斗貴子さん…ありがとう。自分で言うのも何だけど、オレ、本当に幸せ者だね！」
斗「フフ…本当に、自分で言ってどうするんだ？改めて、変なコだな、キミは」
カ「斗貴子さん…」
斗「カズキ…誕生日、おめでとう」
星空の下見つめ合い、想いを交わし合った後、いつまでも夜空を眺め続ける二人。