04/12/01 21:36:58 IuMfdCV3
カズキ誕生日おめでとうー
みんなが祝ってくれる誕生日。とても楽しかった。
みんなからのプレゼント。すごく嬉しかった。
いつもと変わらない誕生日。
そんな一日の終わりに、いつものようにオレの部屋で、
斗貴子さんと過ごしていると、ふと涙がこぼれた。
「あ…あれ？あ、コレは…」
それ以上言う前に斗貴子さんに抱きしめられた。
「…カズキ、誕生日おめでとう」
その言葉でさらに涙があふれてきた。
人間に戻って誕生日を迎えられた。みんなで祝ってくれた。
大切な人が祝ってくれる。
「うん」
しばらく泣いて、ようやく落ち着くコトができた。
オレが落ち着いたのを感じて斗貴子さんは体を離した。
それで、話をしようと斗貴子さんの顔を見たら、なんだかくすぐったい気持ちになった。
「斗貴子さんッ！」
「ン？」
ちょっと大人になった悩殺！カズキキッス（はぁと）
ボカッ ドカァ
「なんで、そうなるんだ！ブチ撒けるぞ！」
「ゴメン、思わず！」
「全く、変わらないなキミは。
それだけ元気なら大丈夫だろう。そろそろ私は部屋に戻るからな」
「あっ、待って！
斗貴子さん、さっきはありがとう。今日、斗貴子さんが側に居てくれてよかった」
「…ホントにそう思うか？」
「もちろん！」
「そうか。・・・カズキ。キミにもう一つ、プレゼントをしよう。
私はこの先どんなコトがあっても、キミと私のために、必ずキミの元に帰ってくる！いいな？」
斗貴子さんは、あの夏の日のように強い口調でそう言った。
でも、あの時とは違い、斗貴子さんは微笑んでいた。
だから、オレは嬉しくなって愛しくなって答えた。
「ありがとう。斗貴子さん。
オレもこの先どんなコトがあっても、斗貴子さんとオレのために、必ず斗貴子さんの元に帰ってくる！」