04/10/08 22:27:38 D8qgsTN3
ヴィルルル、ヴィルルル…
斗「カズキ？…何の用だ？」ピッ
カ「と…斗貴子さん、明日休みだし、よかったら、カラオケいかない！？」
斗「…こんな時間に何かと思えば…そんな用か？明日は台風が来るらしいが…」
カ「大丈夫、何を隠そう、俺は防災の達人だ！」
斗「そういう問題なのか？…まあいい。行った事もない場所だが…私でよければ付き合おう」
カ「やったぁ！じゃ、明日の朝10時、部屋に迎えに行くね！楽しみにしてるから！」
斗「ああ…私もだ。それじゃあカズキ、おやすみ」
カ「おやすみ！斗貴子さん」プツッ、ツーツーツー
斗「…カラオケ…か」
ー談話室にてー
ま「あれ？お兄ちゃんは？」
岡「カズキか？あいつなら、ＣＤ買いに行くって出てって帰ってきてから、ずっと部屋にカギかけて一人で篭ってるけど…」
ま「へぇ～、お兄ちゃんもなんだぁ」
大「え？も、って、どういうこと？まひろちゃん」
ま「あのね、さっき斗貴子さんに会って、どこ行くの？って聞いたら、ＣＤ買いに行く、って。
私も着いていこうとしたら、断られちゃった」
大「ふぅん…斗貴子さんがＣＤ、か。何買いに行ったんだろ？」
さ「ふふふ…」
ち「大浜センパイ、まだまだですね。」
大「え？ちーちんとさーちゃん、わかるの？」
ち「ヒントは…」
さ「最近海外デビューした大物女性アーティストのベストアルバム、かな？」
岡「さらにカズキの買ってきたＣＤはおそらく、今は亡き男性アーティストのベストアルバム、だ」
大「岡倉君も！？なんでわかるの？」
岡「そりゃまあ、ここにはテレビがあるからな」
大「そんなぁ、僕さっき来たばかりだから、そんなこと言われても…」
六「さっきトイレの帰りにカズキの電話を盗み聞いたが、明日カラオケに行くらしい。
今夜は俺たちも眠れない夜になりそうだな」
大「どういうこと？全然わかんないよ～！」
その夜、六枡の予想通り、カズキと斗貴子さんの部屋からは一晩中熱唱する歌声が聞こえ、
寄宿舎の一部の人間は大迷惑を被ったという…