04/07/19 02:26 yDOUUHUr
>>692を見て無灯火錬金が発動しますた。
夜中だし、せっかくだから俺はこのSSを投下するぜ！
夜中に神社での特訓を終え、斗貴子を自転車の後ろに乗せて寄宿舎に帰るカズキ。
すると、ライトが故障してしまった。
斗「運転、大丈夫か、カズキ？」
カ「大丈夫だよ、斗貴子さん。何を隠そう、俺は無灯火の達人だ！」
スピードを上げだすカズキ。道はちょっとした荒れ道だ。
斗「カ、カズキ、馬鹿、無茶するな！…うひゃあ！」
ガクンと自転車が大きく揺れた拍子にカズキにぎゅっとしがみ付く斗貴子。
カ「うわ！と、斗貴子さん！？」
動揺してハンドル操作を乱し、案の定転倒する二人。
カ「いたた…大丈夫？斗貴子さん？」
斗「まったく、キミという子は…大丈夫、私は足を少しすりむいただけだ」
カ「…ゴメン…」
斗「気にするな。この程度の傷、なんともない…！？」
突然、斗貴子をおぶるカズキ。
斗「コ、コラ！何をするんだ！？」
カ「ホントにゴメン。俺、このくらいしかできないけど…」
斗「…」
何故か「降ろせ」とは言えない斗貴子。
カズキの罪滅ぼしを無下にできない気持ち、
そして「あの時」とは少し違う、言葉では言い表せない気持ち。
斗「…まあ、そんなに気にするんじゃあないぞ」
カ「うん…ありがと！」
月が照らす中、自転車を押して家路に着く二人だった。
この後、頬を染めた少女をおぶった明らかに怪しげな
擦り傷だらけの少年が補導されかけたとか何とか。