04/07/17 07:06 nBP8qCaQ
斗貴子さん
貴方の無事な姿が見られないから
俺は不安でたまらない
斗貴子さんは言ったね
「私とキミは住む世界が違う」と──。
でも本当にそうなのかな
俺たちは性別も戦う理由も
武装錬金もすべて違う
でも俺たちは友達だ
それで十分なんじゃないかな
ほかに何か必要なものがるの?
俺は錬金の戦士になれて
ほんとに良かったと思ってる
色んな人に会えた
そしてなりにより 斗貴子さんという人に会えた
斗貴子さんは何度も俺に聞いたね
“私が恐ろしいか?”と
でも俺は───
斗貴子さんのことを恐ろしいと思ったことは
一度もないんだ はじめて会った時から
それどころか斗貴子さんは俺より
ずっと傷ついてる
──そんな気がして仕方なかった
おかしいだろう_
斗貴子さんの方が俺よりずっと頭もいいし
経験も豊富で力も強い
それなのに 俺は──
“斗貴子さんを守らなければ”
とずっと思ってた
“俺は何から斗貴子さんを守りたかったのだろう”
俺は運命から斗貴子さんを守りたかった
貴方を連れ去り押し流す運命から
斗貴子さんはヘミングウェイの小説に出てくる
豹の話をしてくれたね
山の頂で死んだ豹は
自分が戻れないことを知っていたに違いないと──
俺は答えた
斗貴子さんは豹じゃない 運命は変えることができる──
そうだよ 斗貴子さん 運命は変えることが出来るんだ
斗貴子さんは一人じゃない
俺はそばにいる
俺の魂はいるも貴方とともにある