06/01/14 07:37:05
ボールマン(Borrmann)分類
R. Borrmannが1901年に提唱した胃癌の肉眼的分類で、大腸癌などにも用いられている。
胃癌では特に進行胃癌(固有筋層以深まで癌が浸潤した胃癌)の分類。
Ⅰ型 限局隆起型
Ⅱ型 限局潰瘍型
Ⅲ型 潰瘍浸潤型
Ⅳ型 ビマン浸潤型
一般的に分化度の高い(正常組織に近い細胞組織構造の)癌はⅠ,Ⅱ型を取り、分化度の低い
(悪性度の高い)癌はⅢ,Ⅳ型を取りやすい。
Ⅳ型の癌はスキルス癌ともいい、若年者に多い進行癌で、非常に進行が早く癌細胞がばら
まかれるように広がり、数カ月で胃全体や腹膜にまで浸潤することがある。
五年生存率は固有筋相までの癌(mp癌)が84.3%、漿膜下層に達した癌(ss癌)65.4%、
漿膜を破った癌(se癌)が28.8%、直接多臓器に達した癌(si癌)が4.8%である。
早期癌(粘膜内にとどまる、粘膜内癌(m癌)と粘膜下層までの癌(sm癌))にも分類がある。
Ⅰ型 隆起型
Ⅱa型 表面隆起型
Ⅱb型 表面平坦型
Ⅱc型 表面陥凹型
Ⅲ型 陥凹型
m癌は五年生存率94.5%、sm癌は93.2%と高い数字の治癒が望める。
参考:
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