04/10/03 13:03:30
入っているのもありますが、基本的にこれまで出た単行本スキャン(かなりガックリ)。
そのため未単行本化の作品がかえって原稿スキャンのカラーで美しかったりしますが、
楽しみにしていた「ワルワルワールド(コロコロ版)」は雑誌スキャンで画質が粗かったり、
たまねぎたまちゃんはカラーですが先日の単行本より全然エピソードが少ない(これは何故!?)。
また「幕末珍犬組」のように写真ページがあるものについてはモアレがひどい。
さらに見開きページは中央を結合しているものとそうでないものが混在。
ひどいものだと同じエピソード内で結合されているのとそうでないものがあったり。
と、欠点ばかり挙げてしまいましたが、
これだけ膨大な作品を一度にカバーできるのはやはり凄いのひと言。
レア本1冊で万単位つく赤塚作品だけに、買ってよかったと思います。
個人的に気に入ったのが、普通ならスルーするところだった少女漫画「九平とねえちゃん」。
なんと原爆問題にからめたメロドラマですが、60年代半ばの絶頂期の作品なので
安定した絵柄でストーリーを楽しめます。70年代後半以降も、受験問題をからめた「逃げろや逃げろ」、
もうひとつのバカボン!?「おじさんはパースーマン」、タモリや古谷氏について描かれた読みきりも最高。
「ワルワルワールド(コロコロ版)」は赤塚の少年時代について描かれたなかなかの傑作なので
是非とも綺麗な原稿で単行本化して欲しいです。
かつてのスタッフを集めてオウムをパロディに描かれた「シェー教の崩壊」も入ってます。