06/08/26 01:56:03 0
朝、目が覚めたら巧美がいなくて恒大騒ぎ。
しかし帰ってきた彼に馬鹿にされ、思い知らせてやるとばかりに、
翌朝自分が姿を隠してみるが兄貴にじゃなくてもバレバレ。
そこへやってきた正宗に、今ここからいなくなったら今夜の花火大会に
参加できないぜ、と言われ庶民花火に大喜びで怒りを忘れる恒だった。
で、夜は事務所の連中が不在と知って忍び込もうとしたラスティネイルを巻き込んで、
いつものノリでろくでもない花火大会。
恒は大喜びで「こんなに楽しい日はめったにないよっ!」
「来年もまたこれやろう!」と叫ぶ。
という、通常のギャグパートが中にあって、最初と最後はシリアスな話。
冒頭、巧美が出かけていた先はオズ先生の家。
巧美は夜明けに精神が不安定になる傾向があり、久しぶりにオズを頼ってきたのだ。
そんな姿に昔を思い出すというオズ。
扉絵は始めて出あった時の二人の姿。
「来年」という恒の言葉に、今朝のオズとの会話を思い出す巧美。
実家に対する不安が、巧美を悩ませていた。
彼はオズに問いかける。
「このまま毎日家のことなんか忘れて楽しくやってたら、あの家から恒と二人で逃げ切れるかな?」
すがるように言う巧美にオズははっきりと答える。
「無理でしょ。人生には逃げ出せる問題と逃げられない問題があるよ」
そもそも今だって泳がされているだけ、いずれ決着の日はやってくる。
だが、へたな慰めでごまかさない彼の言葉に、巧美は立ち直り帰っていく。
夜空に打ちあがる花火。
幸せを 思い出を貯めこんでおこう。
これから立ち向かう大きなものに、心が折れてしまわないように。