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45話 寝る子は
竜胆が父の部屋へ行った後。
五十四さんは竜胆の兄、竜葵(りゅうき)と彼についている忍者に、
命令を守れなかったことを叱責されていた。
竜葵は彼女に端房で処分を待つように告げ、さらに竜胆に会わせるな、
彼には別の五番をつけてすぐに出国させる、アカデミーは退学の手続きをすると言うのだった。
竜胆は父と最期の別れをしていた。
父親は彼を竜胆と名付けた事を悔やんではいないと話し、
笑いたくない時に笑うな、泣きたい時に泣きなさいと言い残す。
しかし、父の死に涙を流す竜胆を周囲の者はそっとしておいてはくれない。
上さまが彼に何と言ったか聞き出そうとするものたち、そして兄は兄で思惑があるようで、
父親の葬儀に関係なく千睡琅という儀式を行う準備を進めていた。
一方アカデミー。
学長との面談を終えて、帰ろうとするアンにレイが声をかける。
67年ぶりに円卓が開かれるのを、彼は既に聞きつけていたのだ。
今回はファラオン卿による暫定の王政復活がほぼ決まっていた。
レイはアンがDXを王に本気で推すとしても10年後辺り?と考えていたようだが、
アンは「少し考えを変えた」と答え、「DXさまを王にすることだけじゃない」と話す。
あいかわらずDXの部屋を溜まり場にしている子ども達。
夏休みの予定、見合いの話、竜胆のこと、他愛も無い話に花を咲かせていると、
一息ついたところでティティにガーデンパーティーに誘われる。
前期終了後、夏休み直前「しばらくお別れ」のパーティーだから、イオンとおいでと。
その頃イオンは、手紙のようなものを持って走っていた。
彼女が向かう先は何処?
つづく