06/08/10 12:57:12 0
僕等がいた
場面は告別式から始まる。
「どうやって死んだか知ってる?」
「はっきり聞いたわけじゃないけど…首吊りっぽい」
功たちの話し声が聞こえる中、アキはボンヤリと立ち尽くしている。
「実感がわかないの。…昨日からずっと矢野の笑った顔しか
思いだせなくて」功とアキが会話をかわす。
アキが視線を移すと、母親の写真を持ち立っている矢野を目が合うが、
矢野はうつろな顔をしたままだった。
会場を出たところで、美智子に矢野の居場所を聞かれるアキ達。
美智子は養子の話しあいを早くしたがってるようだ。
「ごめん。一人になりたい」とアキはみんなから離れて外へ出る。
外では矢野が壁にもたれて座り、ボンヤリと火葬場の煙をみつめていた。
アキは少し離れて矢野の隣に座り、美智子のことを伝えるが矢野の返事はない。
ただ黙って煙を眺めている二人。そこでアキのモノローグ4Pほど入る。
~そして 私たちも やがて 矢野を 失うのです。
今月は17Pしかありませんでした。