05/07/03 11:06:58 0
公演当日、茜に交代を申し出られた六花は奮起する。
家族や金子や友人の励ましを受け、なんとかそつなく踊ることが出来た。
その姿を客席からじっと見つめる男性がいる。
終了後、ロビーで声をかけてきたその男性は、富樫の友人のTVディレクターで、
ドラマに出演するバレエを踊れる少女を探しているという。
六花の持つ雰囲気がイメージに合うので、オーディションを受けるようにと誘う。
戸惑う六花。両親と相談するようにと名刺を渡された。
その夜父に相談する六花。母は絶対許してくれないだろうと言う六花に父は、
色々な経験を積むのは良いことだと勧める。六花もそう思っている。
母がいない今、これもまたチャンスなのだろうか・・・?
韓国。
病院内はクリスマス休暇を前に、かなり混雑している。
突然割り込んできた千花のために、ますます忙しくなっているスタッフ。
千花親子に良い印象を持っていない。通訳も、常に一緒にいる訳ではないから、
なかなか意思の疎通が出来ない。誤解を生む。移植手術は成功したが、担当した医師は、
術後は後任に任せ、バカンスに旅立ってしまった。
言葉の通じない国でスタッフに剣呑な態度をとられ、孤立する二人。不安に涙する千花。
励ましながらも、自分も不安な母。通訳の女性に相談する。
通訳は、病院内に日本人の患者がもう一人いることを知る。
歳も近い女の子だという。その子と仲良くなれば、不安も少しは解消されるのではないだろうか?
そう考えた通訳は、その少女に面会を求める。
(次回は10月号に掲載予定)