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ミス・ピックに家庭教師解雇を言い渡されたレイチェル、
荷物をまとめ屋敷を出ようとした所にウィリアムが声をかけてきた。
新しい雇用主を探すというレイチェルに「ロウランドを見限りたいんですね」とウィリアム。
父の女性関係がご不満なのでしょう、と。
解雇される身で長居はおかしいと言いながら子供達への未練に涙ぐむレイチェルを
じっと見るウィリアム。
結局ミセス・マージの取りなしと、それを支持するウィリアムの言葉もあり、
レイチェルは伯爵が戻るまでロウランドに滞在することになった。
しかし翌日からレイチェルには手持ちぶさたの辛い毎日が続く。
レイチェルの暇を羨ましがる使用人たちの気軽な冗談も無責任に響く。
彼らの話ではアイザック達は遅刻もせず早めに勉強室に行ったとの事。
ミス・ピックの授業ではいつもそうだったらしい。
厳しいミス・ピックを恐れて不満をこぼすメイド達の噂話を聞きながら、
レイチェルは伯爵の妾、長男の情婦だという自分への誤解や
役立たずな代理教師に過ぎない身を自虐的に思い返す。
授業後に子供達を散歩に誘うが、アイザックはミス・ピックの目を恐れて断る。
部屋の中ではウィリアムが朗読してミス・ピックに勉強を教わっている。
自分の授業は断わられた過去を思い出し、ショックを受けるレイチェル。
気が沈む中、ドレスの綻びに気付く。
せめて身なりをきちんと、と思いながら行った裁縫部屋には口のきけないメイドがいた。
不器用なメイドの縫い物を手伝うレイチェルは
彼女に裁縫を教えようと申し出るも、呼び鈴ですぐに立ち去られる。
押しつけがましかったかと自省。