06/06/09 21:26:17 Ww0ev8Fw
その日、原稿作業も大詰め、佳境を迎え自分の描いた漫画に私は酔っていた。
が、クライマックスのペン入れに差し掛かった時、それまで途切れなかった集中力と体力、冴えていた
意識が一気にプッツン。
部屋が2階にあるのでそこで作業をしていたのだが、部屋が1段沈んだかのような急速な落下感を覚えた。
だが、そこで「くいしばり」スキル発動。どうにか意識を手放さず、目を覚まそうとわずかの
体力回復のため風呂場へ直行。
身体を洗ったり爽やかなシャンプーやコンディショナーの香りに癒されながら、戻ってくる
ハイテンションモードと漲る体力を感じた。
その時、昂り、登り詰めた精神が私の拳に指令を出す。
「あと少し!!! ファイト、俺!!、!!!ぎゃっp」
気合いを入れ、目の前の風呂場内の固いコンクリート風の壁に拳をめりこませていた。
その後はご想像の通り、喧嘩慣れしてない利き手の拳はぱっくり割れ、皮膚がめくれ血まみれやら
流血の惨事に_| ̄|●
利き手にペン握ったままガチガチにテーピングして、仕上げは友人たちに手伝ってもらいながら
なんとか原稿は完成出来たけどあの拳の痛みと一瞬「もう駄目ぽ('A`)」と感じた絶望感は
今でも良い教訓になってます。
長文スマソ