05/08/23 02:33:12 ttjr16Tw
>>681
詳しくは後で書きますが、かなり改善すべき部分が多いです。
試しに冒頭だけ漱石風味にリライトしてみました。比べてみてください。
度重なる戦火でとうに燃えてしまったものと諦めていた日記が、
先日池田の寺からたんと見つかった。私が童の頃に記したものだ。
よくぞ残っていたものよと懐かしく読み返したところ、拙いながら
当時の暮らしがつぶさに記されている。もしや木鷲見(こずみ)の史書の
編纂に役立つのではとお館様に申した所、面白い、是非読ませてもらいたい、
と仰せられた。これを書いたのはほんの童の頃の事。文(ふみ)は拙く幼い上、
紙は紙魚(しみ)に喰われてぼろのよう。
嵩(かさ)だけはあるがとても人様に見せられる体裁では無い。
どうか平にご容赦をと申し上げると、ならば木鷲見史と一緒に纏め直してはどうだ、
この年になると私も昔が懐かしくていけない、ひとつ頼むと仰せられる。
纏めなおすと言えど書いた本人でさえ読み解くに骨が折れる始末。
されど命に背くわけにも行かず、山と積まれた紙束を紐解くと、一つ自分でも
忘れていた事があったのを思い出した。