04/05/11 09:36 H9XIpkI7
シュンシュンシュン…。
ストーブに掛けられたやかんの沸騰する音がいつまでも響いている。
そんな木枯らし吹き荒れる厳寒の夜。
コミケット準備会の中堅スタッフ2人がアパートで向き合って話をしていた。
手にはなにやら指揮系統をあらわす線と責任者の名前が満載された紙。
コタツの上にはカセットコンロと缶ビールがふたつ。
「しかし、安い野菜でもこうして食べると結構食えるもんだねぇ」
「でしょ? ダシきちんととって、薄い醤油味つけて、あとは適当に野菜でも肉で
も魚でも。今の季節、あたしゃ、こんなもんばっか食べてる」
「健康で文化的な生活ってわけだ」
「まぁね。これで、コミケの打ち合わせしてなければもっと良かっただろうなって」
お互い良い歳した自分の身の上を思って溜息ひとつ。