06/08/20 20:12:07
浜本「意外やな。辛いのが好きなん?」
キョーコ「なんか激辛って書いてあると挑戦したくなるって言ってました」
松田「なんか三食きっちりフランス料理食べてそうなイメージやけどな」
キョーコ「三食どころか結婚前は全く食事に気を遣わない人だったんですよ。
スナック菓子も一緒に買い物に行くようになって興味を持ち始めたんです」
浜本「ってことは全く食事せえへんとか?」
キョーコ「もうザラですよ。たまに食べてるなと思ったら
なんとかゼリーとかコンビニおにぎりだけとか偏った物ばっかり」
浜本「そらマネージャーも飯作ったってくれて頼むわ。ひどい食生活やな(苦笑)
今はちゃうやろ?」
キョーコ「ちゃんと残さずに食べてくれてます(照)」
451:マロン名無しさん
06/08/20 20:13:14
松田「ちょっと気になってんけど、いつも一緒に買い物行ってんの?」
キョーコ「仕事で会えない日が多いんでなるべく一緒に行くようにはしてます。
この日は私が地方ロケから帰ってきて迎えにきてくれたんですよ。
帰りに買い物したんです」
浜本「ほんならあれやな。会うの久しぶりやし燃えたんちゃうん?(ニヤニヤ)」
キョーコ「???何がです?激辛スナック食べてですか?」
松田「なんでやねん!!夜の生活に決まっとるやないか!(笑)」
浜本「ごっつ天然やな(笑)で、どうやったん?」
キョーコ「なななななんて事聞くんですかぁああああーーー?!」
浜本「いやぁ、皆知りたいやろうしな」
観客&他ゲスト「キャ~~聞きたーーい」
452:マロン名無しさん
06/08/20 20:14:16
松田「あんだけ背でかかったら、あっちも凄いやろうしな」
キョーコ「ほんとやめてくださいぃぃぃ~(泣)」
浜本「ほんまいじりやすい夫婦やな(爆笑)京子ちゃん、まだまだあるから
覚悟しといた方がええで。はい、ほんなら次行きます!」
キョーコ「(頭を抱えながら)帰りたいよーー・・・」
松田「先週の敦賀君と同じポーズしてるし!(笑)」
(まだまだ続く・・・)
453:マロン名無しさん
06/08/20 20:15:20
すんません、下ネタばっかりでorz
結婚したら蓮も食べ物に気を遣うんじゃないかなーと思ったんですが何故か下に・・・。
土下座しながら逝きますm(_ _)m
遅レスですが>>390様まとめ乙です。
自分241ですがアップダウンは初SSだったんで
続けてくれてうれしかったです(´∀`)
それでは名無しに戻ります。
また妄想が止まらなくなったら投下したいと思います。
長々と失礼しました。
454:マロン名無しさん
06/08/20 20:20:56
GJ!
天然キョーコワロスww
一緒にスーパー行く姿(・∀・)イイ!!ネ
スナック菓子に興味を持った蓮、
おっとっとやコアラのマーチを種類別に並べたり
玩具のおまけ付きのスナック菓子を大量買いしたりしてキョーコに怒られそうだw
455:マロン名無しさん
06/08/20 20:47:24
GJ!
少年みたいな蓮に、ママみたいなキョーコに萌え!
下ネタにもニマニマしてしまった。(´∀`)
456:マロン名無しさん
06/08/20 20:51:32
おまけ欲しさにお菓子を買う蓮・・・
想像つかないけどやるとなったらコンプリート目指して大人買いしそう。
ガチャポンなんかやっても楽しそうだ。
457:マロン名無しさん
06/08/20 21:02:50
ガチャポンw
小さくしゃがんで小銭入れてガチャチャチャ、と回す蓮www
458:マロン名無しさん
06/08/20 21:20:23
マロン様、いつも楽しいSS、GJです!
>>454さんのコアラのマーチで、小ネタ思い付きました。
キョーコ「敦賀さん、又コアラのマーチなんて食べて!ダメです!」
蓮「いいじゃないか、結構美味いし、描いてある絵も可愛いし。
ほら、一つ一つコアラの絵が違うんだよ」
キョーコ「そういう問題じゃありません~!」
と、その時。ふと自分の手の中の一匹に、蓮は目を留めた。
蓮「まゆげがある・・・。こっちには無いのに」
キョーコ「え?それってもしかして・・・」
キョーコは件のコアラを確認し言った。
キョーコ「間違いありません、幸運のまゆげコアラです!(大興奮)」
蓮「こ、幸運の・・・・まゆげ、コアラ?」
キョーコ「そうです、滅多に入っていなくて、これに出逢うと
幸せになれるって、伝説があるんですよ~」
メルヘンキョーコの本領発揮とばかり、キラキラと瞳を輝かせる。
459:マロン名無しさん
06/08/20 21:35:49
キョーコカワユス(*´д`*)
460:458続き
06/08/20 21:52:07
蓮「ふ~ん、何だか食べるの勿体無いな」
キョーコ「何言ってるんですか、どうぞ敦賀さんが召し上がって下さい!」
蓮「いいの?」
キョーコ「まゆげコアラは最終的に、食べた人に
幸運をもたらすって聞いたことありますから!
それに、最初に見つけたのも敦賀さんですし!
その代わり、それで最後にして下さいね」
キョーコはそう言うと、家事の続きをしようと、その場を去ろうとした。
蓮「キョーコ、手を出して」
すると、そこには半分になったまゆげコアラが。
蓮「幸せは、君と二人で分け合いたいから」
キョーコ「つつつ、敦賀さん、何てことするんですか!!
コアラが可哀想じゃないですか~~~!!!」
蓮「結局食べるんだから、同じじゃないか」
キョーコ「敦賀さんのバカ~~(泣)」
すみません、小ネタと言いつつ、2レスも使ってしまいましたorz
461:マロン名無しさん
06/08/20 21:57:45
かわええエピじゃまいかーー(*´Д`)ムハァラブラブゥ
462:マロン名無しさん
06/08/20 22:11:06
蓮とキョーコカワイス(*´∀`*)
蓮がコアラのマーチ…ププッカワイス
463:マロン名無しさん
06/08/20 22:33:37
ずっとROMってたが何この萌えリレーSS!!
もっと続けてハアハア(´∀`#)
464:マロン名無しさん
06/08/20 23:41:41
なんだかひよこ食べるときには
頭から?お尻から?論争のようだ…w
半分になったまゆげコアラワロッシュwww
465:マロン名無しさん
06/08/21 06:00:39
社さんの眼鏡が、掛けると乙女思考になる秘密兵器「オトメガネ」だという夢を見た・・。
朝っぱらからスマソ、忘れないうちにカキコしようと思って。
466:マロン名無しさん
06/08/21 07:45:55
朝から豪快に吹いたw
オトメガネwww
467:マロン名無しさん
06/08/21 08:08:10
ドラエもんのポケットから出てきたのか?w
468:マロン名無しさん
06/08/21 20:58:15
パパラパッパパ~
「おーとーめーがーねぇぇぇ」by ドラえもん
orz
469:マロン名無しさん
06/08/21 21:06:14
オトメガネがドラえもんのメカなら、クラッシャー社氏には使えない訳だがwww
470:マロン名無しさん
06/08/21 21:39:02
ほんとだww
しかしそこはドラえもん、社仕様ということでゴム製に違いない。
471:マロン名無しさん
06/08/21 21:51:24
グニャグニャメガネなのかwww
472:マロン名無しさん
06/08/22 12:31:42
オデコの眼鏡でデコデコデコリン~!とか?
473:マロン名無しさん
06/08/22 19:55:21
もの凄く微妙な短篇ですが、投下します。全3レス予定。
474:マロン名無しさん
06/08/22 20:11:16
wktk
475:~NIGHTMARE~(1)
06/08/22 20:11:50
「モモモモモモー子さんが、キ、キキキスシーン~~~!?」
いつものカラオケボックスの一室に、キョーコの絶叫が響き渡った。
「もう、大きな声出さないでよ、それにどもりすぎだってば」
「だってだって・・!・・・・一体どこの誰なの、
私のモー子さんの唇を奪う不届き者は」
奏江はさらりとした口調で、最近人気の
アイドルグループのメンバーの名を告げる。
「・・・・・・し、知らないわ、そんな人」
奏江はやっぱりね、と言った様子でため息を付いている。
「モー子さん・・・・・・初めて、よね・・?」
「ええ」
「秘密のバイト」で依頼者の恋人役を演じる時も、
キス等はしないことになっていた。
「どうしてそんなに落ち着いていられるの~?」
「だって女優だもの。
そりゃ人並みにファーストキスへの憧れ位あるわよ。
でも、それ以上にお芝居が好きなの。
だから役として求められた以上、躊躇いはないわ」
476:~NIGHTMARE~(2)
06/08/22 20:13:35
「モー子さん、かっっっこいい~~~」
キョーコは感動に潤んだ瞳で、奏江を見つめる。
「よしてよ、気持ち悪いわね」
「ひっど~~い」
「ま、あんたにもその内来るかもね、キスシーンの仕事」
その言葉にキョーコは顔面蒼白で固まった。
(わ、私にキスシーン?そんな、∞@★◎▽℃♂$%*〒♀・・・)
「ちょっと、ちょっと、キョーコったら、もしもーし」
477:~NIGHTMARE~(3)
06/08/22 20:15:21
その夜、キョーコは夢を見た。
誰かの逞しい腕に抱かれて、耳元で囁かれる。
―君、キスしたことある?―
キョーコは、夢の中の自分が、甘い声で答えるのを聞いた。
―無いです、だから初めては・・・さんがいい・・―
相手の男は、キョーコの顎をそっと上向かせ、顔を近付ける。
二人の唇が触れ合わんとした瞬間・・・・・・・目が覚めた。
(何て夢なの・・・モー子さんからあんな話を聞いたせい?それにしても・・・)
夢の内容ははっきりと覚えているのに、相手の男のことだけは
思い出そうとすると、靄が掛かった様におぼろげになってしまった。
(一体、誰だったの・・・・どこか懐かしい様な・・・・・
嫌じゃなかった・・どうして?)
―もう恋なんてしない、そう決めたはずなのに―
自分に纏りつく感情を振り切るかの様に、キョーコは出かける支度を始めた。
478:~NIGHTMARE~あとがき
06/08/22 20:23:44
以上です。
キョーコに気持ち自覚させたかったのですが、
私の手に負える相手じゃありませんでしたorz
479:マロン名無しさん
06/08/22 20:32:02
グググGJ!キョーコ手ごわいww
480:マロン名無しさん
06/08/22 23:05:50
期待外れだな
481:マロン名無しさん
06/08/22 23:13:18
本編と微妙にシンクロしててGJ!!
てか気付いてくれキョーコ(笑)
482:マロン名無しさん
06/08/22 23:29:25
・・・さんって普通に考えたら「敦賀さん」だが、
「社さん」や「椹さん」の可能性もあるなw
あ、「社長さん」もかwww
483:マロン名無しさん
06/08/23 02:07:49
リーダーを忘れないであげて!
きっと光さんと呼ばれているはずw
484:マロン名無しさん
06/08/24 22:39:45
前置きだけでエラク長くなってしまって、途中迄なんですが投下してもOKでしょうか?
485:マロン名無しさん
06/08/24 22:41:55
wktkで待ってます
486:484
06/08/24 22:46:55
>>485さん、ありがとうございます。
ご期待に応えられるか分かりませんがw、投下します。
携帯なので長文引っ掛かると、レス数増えちゃうかもです、悪しからず。
487:その1
06/08/24 22:50:09
キョーコは弾む様な想いを胸に、撮影現場に向かっていた。
“キュララ”以来の黒崎監督との仕事・・・今回は“口紅”のCM。
社長のローリィ宝田はまだ17歳の彼女に、化粧品のCMは早すぎる
という理由で反対していたが、黒崎はどうしても“京子”を使いたい
と言って譲らず、最終的に宝田が折れた。
その後、事務所を通じて正式な依頼がなされ、いよいよ今日が撮影当日である。
今回のCMは、“美生堂”の新ライン立ち上げだけあって、黒崎も相当力が入っており、
それは先日の打ち合せでも十分キョーコにも伝わっていた。
その打ち合せで黒崎がキョーコに言った言葉。
「今回俺は、新しい“京子”を見せようと思ってる」
488:その2
06/08/24 22:51:14
“DARK MOON”の未緒で京子はブレイクしたものの、
あまりにも“未緒”のイメージが強烈であった為、来るオファーはどれも
「イジメ役」「敵役」といった物ばかりであった。
(もっと、色んな役を演じたい・・)
オファーが来るだけでも有難いことだと分かってはいたが、
キョーコはそう思わずにはいられなかった。
だからこそ、今回黒崎に新しい“京子”を見せる、と言われ、ワクワクしていた。
尤も、キョーコの足取りが軽い理由は、ずっと憧れていた化粧品の
CMに出られることも大きな割合を占めていたのだが。
489:その3
06/08/24 22:53:05
(それにしても・・・・)
打ち合せの時も、黒崎はCMの細かい内容は教えてくれなかった。
「淑女(レディ)なくちびる」というキャッチ・コピー以外は。
(淑女・・・・大人っぽい感じなのかな?口紅のCMだし)
自分に出来るんだろうか・・・と少し不安がよぎる。
(弱気になっちゃダメ!黒崎監督も、私を直々に指名して下さったんだし)
決意も新たに、キョーコは深呼吸を一つして、
撮影スタジオのあるビルへ足を踏み入れた。
490:その4
06/08/24 22:54:40
「おはようございま~す!」
スタジオに入ったキョーコは元気良く挨拶をした。
現場は撮影の準備で慌ただしい様子だったが、スタッフ達は
キョーコの声に口々に挨拶を返す。
スタッフと打ち合せをしていた黒崎がキョーコの許にやって来た。
「おう、来たか、おはようさん」
「監督、おはようございます、今日はよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げるキョーコを制して、黒崎は一枚の紙を渡す。
「絵コンテだ、とりあえず目通しておけ」
「は、はいっ」
「京子ちゃん、先にメイクしちゃいましょうか」
メイク係に声を掛けられ、キョーコは彼女と共にメイク室へ向かった。
491:その5
06/08/24 22:57:22
「た、大変です~~!」
スタジオに一人の男性スタッフが駆け込んで来た。
「何だ、騒々しいな、どうした?」
「アンディさんが、体調不良で来られないそうです!どうしましょう?」
アンディと言うのは、最近男性ファッション誌で密かに注目の新人モデル
(日独のハーフ)で、今回の京子の相手役になるはずだった。
(ただし、顔ははっきりと映らない設定だが)
黒崎は苛立ちを隠そうともせずに言った。
「おい、あちらさんに言ってやれ、俺は体調管理の
出来ない奴がでぇぇぇっ嫌いだって。
モデル業界じゃどうだか知らねぇが、俺はそんな奴は願い下げだってな!
クビだ、クビ!」
「じゃあ監督、今日の撮影どうしましょう?
もう日にちもありませんし、もう一度オーディションするにしても・・・監督!」
スタッフの声を背に、黒崎はスタジオから出ていく。
とりあえず一服でもしたい気分だった。
そうすれば、何かいいアイディアも浮かぶかもしれない・・・。
492:その6
06/08/24 22:58:47
喫煙コーナーで黒崎が煙草に火を点けようとしたその時、声を掛ける者がいた。
「黒崎監督、お久しぶりです」
芸能界が誇る超人気俳優、敦賀蓮である。
隣にはマネージャーの眼鏡青年も控えていた。
「よぉ蓮、久しぶり、相変わらずご活躍の様だな」
「ええ、お陰様で。監督は今日は撮影ですか?」
「まぁな」
そこ迄言った黒崎の頭に、一つの考えが閃いた。
「蓮、この後空いてる・・・・・訳、ないよな?」
聞いてみたのもダメ元である。が、予想外の答えが返ってきた。
「いえ、今日はこれで上がりの筈ですが。そうですよね、社さん」
社と呼ばれたマネージャーは念の為スケジュール帳を確認し、
蓮の言葉に間違いないことを告げる。
「だったら、急な話で悪いんだが・・・・・アルバイトする気はねぇか?」
493:その7
06/08/24 23:00:59
その頃、メイク室では―。
「はい、京子ちゃん、出来上がりよ」
メイク係は満足気な様子で鏡の中のキョーコを眺めていた。
キョーコは(プロのメイクさんの技ってやっぱり凄いわね~)と思う。
撮影の度メイク映えする顔立ちと言われるが、自分でやっても何故かこうはならない。
「口紅は本番で塗ってもらうから」
「あ、はい、分かりました」
(口紅のCMだものね)
そう思いながら、キョーコは黒崎に渡された絵コンテに目を通す。
CMの内容はこうだった。
パーティーに出掛ける為、鏡に向かってメイクをしている京子。
(『ティファニーで朝食を』のヘプバーンの様な髪型とドレス)
そこへタキシード姿の恋人の姿が鏡に映る(顔ははっきりしない)
嬉しそうに振り返る京子の手から、彼は口紅を取り上げ、
椅子に座った京子の前に跪き、彼女の唇に口紅を塗ってやる。
ラストはパーティーに出掛けていく二人の後ろ姿で、
途中で京子が振り返り、キャッチコピーの「淑女なくちびる」と言う(テロップ入る)、と言った感じである。
494:484
06/08/24 23:06:12
すみません、今日はここ迄ですm(__)m
一応続きは大体出来てるので、明日には投下出来ますが、
あんまり期待しないで下さい、てかいらなかったら、イラネと言って下さいorz
495:マロン名無しさん
06/08/24 23:38:34
>>494
イラネ。これ以上スレ汚すな。
496:マロン名無しさん
06/08/24 23:56:23
>>494
蓮の登場の登場が予定調和なカンジで気になったけど、
それ以上に化粧品CMで嬉しそうなキョーコの顔を想像してニンマリした。
続きwktkで待ってるよ。
497:マロン名無しさん
06/08/24 23:58:08
>>494
蓮と黒崎監督が顔見知りなのが新鮮。
是非、続きをよろしくお願いします。
498:494
06/08/25 00:00:12
>>495さん、分かりました。スレ汚しごめんなさい。
>>496さん、ごめんなさい、ご期待に沿えそうもないです。
499:マロン名無しさん
06/08/25 00:41:30
>>495
お前がスレ汚し(ry
>>494
続きが気になって仕方ないので、助けると思って是非書いてください。
おながいします(*´д`)
つか、職人さんは例え初心者でガクブルであったとしても
卑屈な発言は控えた方が良ろしいかと。
作品は良いのに、作者に誘い受け臭を感じてしまうと
それだけで萎えるとゆームキもあろーかと思うので。
500:494
06/08/25 01:08:18
暖かいレス下さった皆さん、ありがとうございます、何とか頑張ってみます。
>>499さん、仰る通りですね、以後気を付けます。
501:マロン名無しさん
06/08/25 02:07:19
494さん!
私は続きは明日かぁ~ドキドキとか思ってたクチなんで
是非頑張って書き上げて頂きたいです!!
待ってます~(^O^)/
502:マロン名無しさん
06/08/25 02:29:34
(・∀・)マッテルマッテル
503:マロン名無しさん
06/08/25 08:42:14
>>494さん 私も楽しみに待ってます!
ドキドキする気持ちもよく分かりますよ~。でも、是非とも頑張って下さい(^-^)g"
続き読みたいです(*^▽^*)
504:494
06/08/25 13:45:03
またしても途中迄でスマソですが、続き出来た所まで投下します。
505:>>493続き その8
06/08/25 13:50:35
「次は髪ね、京子ちゃん髪短めだから、ウィッグ使うわね」
そう言ってメイク係は手際良くキョーコの髪型をセットしていく。
絵コンテにあった通り、映画の中のオードリー・ヘプバーンの様な
エレガントな髪型はキョーコの愛らしい顔立ちを一層引き立てた。
それから、黒のロングドレスを身に纏う。
これも又キョーコの華奢なボディラインにピッタリで、優雅な美しさを辺りに漂わせた。
キョーコは嬉しくなって、思わず鏡の前でクルリと回ってみる。
「京子ちゃん、本物の淑女みたいよ」
メイク係の言葉に、キョーコははにかむ様に微笑んだ。
~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~一方、喫煙コーナーでは。
蓮「アルバイト、ですか?」
黒崎「そ。実はな、予定してた奴が急に来られなくなったんだよ、急病とかぬかしやがって」
蓮「要するに、その代役を俺にしろってことですか?」
黒崎「流石、話が早いな、体格的にもお前なら衣裳の
直しも無しでイケそうだし、イメージもハマる。
それに可愛い後輩の為に一肌脱いでやってもいいんじゃねぇか?」
蓮「は?」
何のことか分からず、蓮は聞き返す。
506:>>493続き その9
06/08/25 13:55:19
黒崎「京子は事務所の後輩だろ?」
黒崎の言葉に、蓮は一週間程前のキョーコからの電話を思い出す。
大好きな化粧品のCMに抜擢されて、それはもう嬉しそうな声で報告して来たっけ。それから
「でも、化粧品のCMって綺麗な女優さんやモデルさんばかりでしょう?
私なんかで良いのかな~って思っちゃいますよ」
というキョーコに蓮が「大丈夫だよ、君は化けるから」と冗談混じりに言うと、
キョーコは「敦賀さん、それって誉めて下さってます?」と拗ねた様な声を出した。
一緒に仕事をすることは“DARK MOON”以来遠ざかっていたが、
キョーコは仕事の節目ごとに、律儀に蓮に報告をしてきて、
蓮にとっても愛しい彼女の声が聞ける時間は大切な物だった。
電話を切った後は、逢いたい気持ちが溢れ出しそうになるのだけれども。
(あの子も仕事が増えてきて、ここ最近は事務所で会っても、
お互い挨拶する位の時間しかないもんな)
その彼女がすぐ近くにいる・・・・・蓮の胸は高鳴った。
507:>>493続き その10
06/08/25 13:58:11
「勿論急な話だし、無理にとは言わねぇ。
予算の都合上いつもお前に出る様なギャラは出せねぇし・・」
彼女と仕事が出来る―そのことに蓮は抗い難く惹かれる。
正直ギャラのこと等どうでも良かった。
だが、こういうことを自分の一存で引き受けて良いものか・・・。
そう思って社の方を見ると、彼はにんまり笑ってOKサインを出した。
「社長には俺から上手く話しておくからさ」
いつもは社の乙女思考を欝陶しく思っている蓮だったが、
この時ばかりは素直に感謝した。
「じゃあ、引き受けてくれるか?」
二人の様子を見ていた黒崎の言葉に、蓮はうなずいた。
「監督には俺もお世話になってますから」
それだけじゃないだろ、と社は心の中で突っ込む。
「助かる、恩に着るぜ、じゃ時間も無いから・・・」
黒崎は蓮を促し、スタジオに向かった。
508:>>493続き その11
06/08/25 14:00:22
身仕度を終えたキョーコはスタジオに入ったが、
どうやら何かトラブルがあったらしく、監督の黒崎も
対処の為か、出て行ったきり戻らないらしい。
「とりあえず、控え室で待機しててくれるかな」
スタッフの指示にキョーコは従い、自分の控え室に向かう。
(何があったのかしら?)気にはなるが、どうやら待つしかない様だ。
(そう言えば、どんな人なんだろう、恋人役の人)
控え室でもう一度絵コンテを眺めながら、ふと思う。
黒崎は確かに新しい自分を引き出す、と言っていたが、まさかこう来るとは予想外だった。
主役の男性に横恋慕する役はあっても、ちゃんとした恋人がいる役は未経験だった。
ましてや、男性に傅かれる自分の姿等想像もつかない。
(いつも傅く側だったものね)
尚に尽くし続けたあの日々を思い出し、キョーコは自嘲する。
怨キョ達が久しぶりの出番かと湧いて出るが、キョーコは
鏡の中の自分が芸能人にあるまじき顔をしていることに気付き、ハッとする。
(いけない!)
頬をペチペチ叩き、溜め息をついた。
(こんなことでちゃんと演技出来るのかしら・・)
509:>>493続き その12
06/08/25 14:02:38
だが、女優である以上どんな役でもこなさなければならない。
自分を信じて使ってくれた黒崎の期待にも応えたかった。
新鮮な魅力を持ったタレントを求めていた企業側にキョーコを推薦したのも、
“未緒”のイメージが強すぎる、と反対する関係者を説得したのも彼だったらしい。
(本人曰く、「俺は自分が納得した奴しか撮りたくねぇからな」だそうだ)
裏切りたくない・・、キョーコはそう思った。
鏡に映る貴婦人の様な自分・・・。
(そうよ、私はプリンセス、王子様のエスコートを待っているの・・)
キョーコはメルヘン(妄想ともいう)の世界に心を遊ばせる。
(私の大好きな王子様・・)
うっとりとするメルヘンキョーコの脳裏に突然一人の男性の笑顔が浮かんだ。
(・・・何で、何でここで敦賀さんが出て来るの!?)
キョーコは訳もなく慌てふためいてしまう。
そこへ、ドアの外からスタッフの声。
「京子さん、スタジオの方準備OKです」
「あ、はい」
キョーコは気を取り直して、迎えのスタッフと共にスタジオに入り、そこで又驚かずにはいられなかった。
(何で、敦賀さんがここに・・・!?)
510:494
06/08/25 14:06:37
すみません、取りあえずここ迄です。
ようやっと蓮とキョーコを逢わせられましたorz
続きは又出来次第投下します、ガンバル。
511:マロン名無しさん
06/08/25 16:52:49
ガンガレ494様。楽しみに待ってる( ´∀`)
512:マロン名無しさん
06/08/25 22:13:07
オードリーみたいなキョーコ(´∀`)カワイス
楽しみにしてます。
513:マロン名無しさん
06/08/25 22:14:10
続きプリーズ(*´Д`)
514:マロン名無しさん
06/08/26 00:23:09
続きが気になるぅ~~~。
明日かな?明後日かな??
とりあえず、寝て待ってます。
515:マロン名無しさん
06/08/26 01:15:27
面白いと思うし投下前後の書き込みも気にならないけど
>>510を見ても終わりが見えない。
せめて全何回連載予定なのか教えてほしい。
516:494
06/08/26 01:37:27
待って下さってた方、すみません、何とか書き上げたので投下します。
>>515さん、すみません、後7レス予定です。
517:マロン名無しさん
06/08/26 01:39:13
wktk
518:>>509続き その13
06/08/26 01:40:02
しかも、蓮はダークブルーのタキシードを憎らしい程小粋に着こなしていて、
その場にいた女性スタッフは皆うっとりした眼差しで彼を見ている。
蓮の隣にいた黒崎が、キョーコに気付いて手招きをした。
二人の傍迄行ったキョーコは、蓮に「お久しぶりです、敦賀さん」と丁寧に挨拶をする。
(こういう風に敦賀さんに会うのは一ヵ月ぶり位かしら、電話ではこの前お話したけど)
CMが決まったことを、蓮は自分のことの様に喜んでくれたのだ。
そのことを思い出し、キョーコは、心にほんのり灯りが灯った様な気持ちになった。
でも、その彼が何故ここに?しかもタキシードで。
キョーコの頭の中に?マークが飛びまくる。
「おう、こっちも上出来だな」
黒崎は満足気にキョーコを眺める。
蓮は思わず黒崎の眼差しに“監督以上”の物が交じっていないか吟味してしまった。
先日蓮が出演した保険会社(若者向けの入院保険)のCMを
黒崎が担当して以来、不思議と意気投合したのだが、それはそれ、これはこれである。
(大丈夫、か・・)
ホッとしつつも、普段はあまり見せることのないキョーコの
肩からデコルテを露わにしたドレス姿は、自分にとっても目の毒で、
蓮は「最上さん、ここ冷房効きすぎてない?」等と言いながら、
自分のタキシードの上着を掛けてやった。
519:>>509続き その14
06/08/26 01:41:53
「あ、ありがとうございます」
(こういう所が紳士なのよねぇ)
蓮の心情等知る由もないキョーコは、呑気にそんなことを思う。
「ところで、敦賀さんがどうして・・?」
さっきから頭を占めていた疑問をようやく口にしたキョーコに、黒崎が答えた。
「今日のお前の相手役だ」
黒崎はこれまでの経緯をキョーコに説明し、キョーコは驚きの余り言葉を失う。
(タキシードなんて着てるからまさか、とは思ったけど・・)
「俺じゃ、嫌?」蓮が悪戯っぽく笑って尋ねる。
「そそそそそんな、滅相もないです、けど・・・」
「けど?」
「敦賀さんがお相手だなんて、私まるで太陽の前のゲンジボタルみたいじゃないですかぁ~~」
キョーコの言葉に蓮と黒崎は顔を見合わせて吹き出す。
「何で笑うんですか~」
「いや、俺は結構お似合いだと思うぜ」
ひとしきり笑ってから黒崎が言う。
520:>>509続き その15
06/08/26 01:45:37
「本当に、変じゃないですか・・?」
恐る恐る聞くキョーコに、蓮は微笑んで
「大丈夫だよ」と答える。
「綺麗だよ」と言わないのはせめてもの自制心(のつもり)である。
「じゃ、早速始めるぞ!」
黒崎の声にスタジオの空気が変わった。
すると、キョーコの纏う雰囲気も一変し、女優“京子”の物になる。
「敦賀さん、よろしくお願いします」
そう言って艶やかに微笑む彼女には、さっき迄の少女の面影はどこにも無かった。
が、次の瞬間「ごめんなさい、上着お借りしたままでした」
と申し訳無さそうに、上着を蓮に返す姿は、やっぱりいつもの彼女で。
(本当に掴めない子だな)
そう思いながら、蓮は彼女の香りが微かに残る上着に袖を通した。
521:>>509続き その16
06/08/26 01:48:38
撮影が始まった。
京子はドレッサーの前に座る。
これから出かけるパーティーに胸を躍らせながら、口紅を手に取る。
後ろから歩み寄った蓮は、彼女のほっそりとした項に一瞬見とれた。
肩に手を掛けると、その薄さが何とも頼りなげでドキリとする。
振り向いた彼女は、眼前の相手を信頼しきっているかの様な柔らかな微笑みを見せた。
それは、蓮が今迄見たことの無い彼女の表情だった。
(こんな顔もするのか)
これが芝居でなければいいのに・・・、そんな想いを表には出さず、
蓮は流れる様な仕草で彼女の手から口紅を取り上げた。
改めて彼女の顔を眺めると、きっちりとメイクを施されている中で
唯一手の加えられていない薄紅色の唇が、大人に成り切れない少女の様な、
危うい未完成の魅力を醸し出していた。
蓮は彼女の前に跪く。
手にした口紅を彼女の花びらの様な唇に近付ける。
自分に全てを任せているかの様な彼女の表情と、
自分の手で紅く染まっていく唇がたまらなく煽情的で。
蓮は胸の鼓動を抑えられない、ただ口紅を塗っているだけなのに。
(これ、他の奴がやってるの見たら、俺どうなってただろうな)
蓮はそう思いながら、彼女を少女から大人に変えていく。
その時、黒崎の「カット!」の声が掛かった。
522:>>509続き その17
06/08/26 01:51:25
その後、パーティーに出かけていく二人のバックショットや、
京子のアップショット等を撮り、撮影は無事に終わった。
~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~私服に着替えたキョーコが帰ろうとすると、蓮と社に出会った。
「敦賀さん、社さん、お疲れ様です。
見て下さい、商品サンプル、こんなに頂いちゃったんですよ~」
「最上さん、嬉しそうだね」苦笑しながら蓮が言う。
そこへ社が口を挟んだ。
「そんなことより、キョーコちゃん、凄く良かったよ、正に迫真の演技!」
「敦賀さんのおかげです、あまり演ったことのない役柄で
正直不安だったんですけど、敦賀さんのお顔を見たら凄く安心出来て」
それだけではなかった。
口紅を塗ってもらっている間も、
エスコートする蓮の腕に自分の腕を絡めた時も、ずっとドキドキしていた。
まるで本当に恋をしているかの様に。
(やっぱり敦賀さんは凄い・・)キョーコは思う。
あんなにどうしたらいいか分からなかった
恋人同士の演技が、自分でも驚く程自然に出来た。
それは蓮に引き出されたから・・・・キョーコはそう思った。
ただ、以前はそのことにもっと反発心があったはずだが、今日は何故か心地良かった。
高級なドレスやアクセサリー以上に、彼の存在が。
(これは何の魔法?)自分の心に問い掛ける。
523:>>509続き その18
06/08/26 01:54:25
「最上さん、今日は一緒に仕事が出来て楽しかったよ」
蓮の言葉に、キョーコは「私も楽しかったです」と答える。
「良かったら・・・送ろうか?」
「はい、お願いします」
それは先輩と後輩のいつもの光景・・・・だが、キョーコの
胸の奥に確実に“いつも”と違う何かがあった。
それがどんな魔法で作られたか分からなかったけど、
もう少し一緒にいたら分かるかもしれない、そうキョーコは思った。
524:>>509続き その19
06/08/26 02:00:10
とそこへ、黒崎がやって来た。
「おぅ蓮、今日は助かったぜ、京子もお疲れ」
蓮とキョーコはそれぞれに挨拶を返した。
「蓮、今日の礼に渡したい物があるんだ、ちょっと来い」
そう言って黒崎は、蓮を隅の方へ引っ張っていく。
「何なんですか、一体」
「お前な・・・・モロバレだぞ」
「・・・何のことでしょう?」
「とぼける気か、まあいい。最初に言った通り顔は映らないから、
お前が彼女に見とれて緩み切った顔をしてたことは
世間には流れねぇ、安心しろ、で、これが俺からの記念品」
掌に乗せられたそれは―さっき撮影で使った口紅だった―。
黒崎はニヤリと笑って言う。
「彼女の唇に触れた奴だぞ、どうせ売り物にもならねぇし、有り難く頂戴しろ、間接キス位は出来るぞ」
「な、何考えてるんですか!」
赤面する蓮をよそに、黒崎はキョーコを招き寄せる。
蓮は慌てて口紅をポケットにしまった。
525:>>509続き その20
06/08/26 02:01:33
「何ですか、監督?」
「京子、“命短し、恋せよ乙女”だ、覚えとけ、じゃあな」
ヒラヒラと手を振って、黒崎は去っていった。
キョーコは首を傾げる。
「監督、何が言いたかったんでしょう?」
「まあ・・・・・とにかく帰ろうか」
「あ、はい。じゃあ社さん、お先に失礼します!」
連れ立って帰っていく二人を見送りながら、社は心の中で呟いた。
(俺も黒崎監督に賛成だよ、キョーコちゃん。“命短し、恋せよ乙女”ってね)
526:494
06/08/26 02:05:26
以上です、当初はこんなに長くなる予定では無かったんですが・・orz
いっぱいの反省点と少しの達成感を胸に、名無しに戻ります。
お付き合い下さった方、ありがとうございましたm(__)m
527:マロン名無しさん
06/08/26 03:23:01
黒崎監督GJ! 蓮は間接キスの誘惑に耐えられるんだろうかw
それにしても蓮の緩み切った顔って見てみたい。
494さん、乙でした。
528:マロン名無しさん
06/08/26 03:34:17
GJー!蓮、綺麗だよって言っちゃえよ蓮w
529:マロン名無しさん
06/08/26 08:03:52
GJ!!赤面する蓮・・見た~いw
530:マロン名無しさん
06/08/26 16:23:40
その後帰りの車の中で、キョーコに
「さっき監督に渡された物って何だったんですか?」
と聞かれ、慌てふためく蓮とか、
蓮が口紅に間接キスwしようとしてる所を偶然目撃し
(敦賀さんって女装趣味があったのね)と誤解するキョーコとかw
531:マロン名無しさん
06/08/26 17:19:33
ちょww普通にプレゼントしてやってくれw
532:マロン名無しさん
06/08/26 17:33:59
蓮に口紅塗られてるキョーコ、想像するとちょっとエロいなww
533:マロン名無しさん
06/08/26 21:24:17
ちとドラマの配役を考えてみた。
蓮がライフセイバー役で、キョーコが海の家でバイトの女の子役。
モー子さんやブリッジロックもバイト仲間として登場。
水着姿のキョーコにドキドキの蓮。撮影に集中出来ずにNG。
534:マロン名無しさん
06/08/26 21:29:59
>>533
ライフセイバー蓮が、事故で溺れたキョーコに人工呼吸は、勿論あるよね?(*´Д`)
535:マロン名無しさん
06/08/26 21:45:01
撮影の合間に人目を気にした蓮がパーカーを羽織らせたりするよね( ´∀`)
536:マロン名無しさん
06/08/26 22:05:55
キョーコが左足でガラス片を踏んで蓮に手当てされるよね(ノ^∀^)ノ
537:マロン名無しさん
06/08/27 00:57:59
リーダーがキョーコを誘って断わられるのもあるよね( ̄∀ ̄*)
538:マロン名無しさん
06/08/27 01:10:23
蓮とキョーコに、ドラマの番宣でビストロS〇APに出て欲すぃ。
食べ物にあまり興味無いので、リクエストもキョーコに任せ切りの蓮とか、
内心(やっぱり最上さんの料理が一番美味いな)と思ってる蓮とか、
美味しそうに食べてるキョーコを愛しそうに眺める蓮とか。
でもダクムンだったら、やっぱり逸美ちゃんと出るんだろうね。
539:マロン名無しさん
06/08/27 10:31:47
3人で出たらいいさ!
でも真ん中に座わされた逸美ちゃんが「最上さんの手料理の方が美味しい」とか
素で言っちゃう蓮や赤面するキョーコに挟まれて軽く鬱になりそうだw
540:マロン名無しさん
06/08/27 10:45:38
> 最上さんの手料理の方が美味しい
さすがにこれは言わないんじゃないかwそれヒドスww
541:マロン名無しさん
06/08/27 14:01:53
客なはずが、ひょんなことでキョーコも料理に途中参加。
逸美ちゃん:キョーコさんすごーい!(´∀`)
SM○Pも絶賛。
中井:「すっげー!」
キム○ク:「俺らの仲間に入らない?」
とか言われて、面白くない蓮。
542:マロン名無しさん
06/08/27 14:11:48
>>541
最後の一文がオチになっててなんかワロスw
543:マロン名無しさん
06/08/27 14:24:52
キョーコがSM○Pにキスするのが嫌な蓮。
544:マロン名無しさん
06/08/27 14:34:57
キョーコが仲間に入ったチームが勝利して、キョーコはキスする側でなく、キスを受ける側に。
逸美と蓮にキスを受けるキョーコ。
しかし、同じチームのメンバーからもキスを受け、面白くない蓮。
545:マロン名無しさん
06/08/27 16:06:35
見守るスタッフの中に熱い視線の奴をひとり発見、
あいつキョーコの隠れファンだな?と面白くない蓮。
546:マロン名無しさん
06/08/27 16:35:13
未緒のモノマネをするカ○リ。笑い出す観客。
キョーコもそれに便乗し、2人、未緒になりきる。
「おぉ、すっげー感激した!俺、実は、キョーコちゃんのファンなんですよ!」
2人は固く握手。
2人が仲良さげになって、面白くない蓮。
547:マロン名無しさん
06/08/27 20:43:03
未緒のモノマネをするカ○リ。
あまりにもデカくて酷い未緒が実はちょっと面白かった蓮。
548:マロン名無しさん
06/08/27 20:55:19
中○「敦賀君っていくつだっけ?」
蓮「二十歳です」
中○「二十歳!(驚愕)落ち着いてるね~」
蓮「いや、そんなことないです」
中○「俺の二十歳の頃なんて・・」
キム○ク「お前は未だに落ち着き無いから!」
中○「・・・・・・俺もう3○だべ」
なんてやり取りもありそうだw
549:マロン名無しさん
06/08/27 21:06:48
○ストロ○マップワロス
550:マロン名無しさん
06/08/27 21:20:47
やっぱりアップダウンとか、こういう一般的な話は盛り上がるね!
悪いけど、正直口紅とかは(ry
551:マロン名無しさん
06/08/27 21:26:31
ダクムンパロコントにスペサルビックリゲストとして呼ばれたキョーコ。
未緒マネをしているカ○リだけ知らされておらず、
本物の登場に驚きつつも、興奮して思わず抱きついてしまった。
という話を試食中にされ、絶対カ○リチームは勝たせないと心に決めた蓮。
552:マロン名無しさん
06/08/27 21:27:53
>>551
ちゃんとゲームで勝負にでるあたりワロスw
553:マロン名無しさん
06/08/27 21:31:48
>>550
妄想を否定する言葉イクナイ
別に悪いことしてるわけじゃないんだから(むしろ妄想スレ的にオケ)
個人的にあんまり…というものは無言でスルー汁 これマナー
楽しんでいる人もいるということを忘れてはいけない
554:マロン名無しさん
06/08/27 21:33:21
>>550
虹創作なんだからそこに不満を持つのはスレ違いな罠。
ダクムンパロコントww
大ヒットドラマだからそのくらいの話題性はありそうだw
ビストロの談話タイム。
「京子さんも敦賀さんもマジ怖いっすよね。あれ素じゃないんですか?」
という冗談まじりの突っ込みに
キュラキュラスマイルで華麗に否定する蓮。
怨キョドロドロで落ち込むキョーコ。
なんだこの妙なふたりは?とあいだでオロオロする逸美ちゃん。
555:マロン名無しさん
06/08/27 21:41:02
>>550
最後の言葉はいらないと思う。妄想は自由だよ。
それに、他の職人さんも投下しづらくなるかもしれないし。
よく考えて発言してね。
556:名無しさん@ピンキー
06/08/27 21:49:25
ダクムンのパロをやるSM○P。
未緒役はカ○リ。ゲストに美月役の逸美ちゃん。
美月の演技をしているが、カトリのモノマネに吹き出しそうになる美月。
そこに、本物の未緒(キョーコ)が登場。
知らされてなかったカ○リは固まる。
557:マロン名無しさん
06/08/27 22:12:41
ス○○マのコントに出演したキョーコ。
キョーコは○ー坊(古っ)の恋人とか。
ビス○ロで「未緒と全然イメージ違いましたよ。すっごくかわいいですね」
とか言われて照れるキョーコ。
キョーコが誉められるのが嬉しい蓮。
558:マロン名無しさん
06/08/27 23:15:03
ちょwwおまいらwww
蓮カワユス。
559:マロン名無しさん
06/08/28 00:06:58
○○蓮シリーズwww
ここの蓮は本誌以上にいじられキャラで可愛いなw
560:マロン名無しさん
06/08/28 00:21:15
話変えてゴメソ、映画「恋におちたシェイクスピア」の舞台化を
G・パルトロウの役をキョーコ、相手のシェイクスピアを蓮で、ってのを妄想した。
麗しき令嬢キョーコ、男装の美少年キョーコ、
蓮と濃厚なラブシーンを演じるキョーコ、
でも稽古場や舞台裏で素の時は恥じらいまくるキョーコ、
それを口では(夜の帝王モードで)からかいつつも
内心そのギャップにますます夢中になる蓮・・。
すいません、止まらなくなりまつたm(__)m
561:マロン名無しさん
06/08/28 00:40:41
パルトロウ好きなんだよね私!
パルトロウの出てくる映画を日本版にしてキョーコに演じてもらいたい
…って今思ったけど、マイナーだなこの話題。
シェークスピアイイ!
キスシーンがあって、蓮は嬉しい、だけどキョーコは…って意識したり。
蓮は意識してるのに、キョーコは「これは演技ですから!がんばります!」(内心は平気じゃない)
って言ったりして、蓮にエセ紳士スマイルを浴びたり。
あと、キスのとき、蓮が我を忘れてしまいそうになるとか。迫真の演技。
ビス○ロ蓮カワイス(´∀`)
562:マロン名無しさん
06/08/28 00:50:05
キョーコは金髪も似合うのは松PVで実証済みだから、そのまま外国物でも良いんじゃないかな?とオモウ。
563:マロン名無しさん
06/08/28 01:00:38
560だけど、男装の美少年って変だな。
「男装の美少女」もしくは「男装して美少年風な」キョーコってことで。
逝ってくる。
>>561タン
マイナーネタに反応㌧。
564:561
06/08/28 01:08:34
>>560さんのネタがマイナーって言ったんじゃないからね!
「恋におちたシェークスピア」は有名だから!
マイナーなのは私の話だから!誤解させてたらごめんね(>д<)
565:560
06/08/28 01:19:10
>>564タン
いえいえ、こちらこそ気を遣わせてごめんね。
566:マロン名無しさん
06/08/28 10:10:48
声を吹き込める目覚まし時計ってあるよね。
キョーコが時計に声を吹き込んで蓮にプレゼント。
蓮、毎朝照れまくり?
逆もありだね。
567:マロン名無しさん
06/08/28 12:31:14
>>566
「敦賀さん!朝です、起きて下さい!!」
嬉しいけど、もっと優しく色っぽい起こし方がいいなぁと思う蓮。
「おはよう、お寝坊さん」
「そろそろ起きないと、キスしちゃうよ」
「きゃあぁぁぁぁ~~!!」
嬉しいけど、後輩をからかうのもいい加減にして欲しい、と思うキョーコ。
(すみません、「おはよう、お寝坊さん」ての某歌劇団の芝居のパクリでつw)
568:マロン名無しさん
06/08/28 18:32:14
>>567
精神上よろしくないから目覚ましの前に起きなければとガクブルして寝不足になるキョーコw
569:マロン名無しさん
06/08/28 19:07:29
ふと思ったんだけど。
キョーコは未緒の演技で絶賛される反面、いじめ役だから
一般視聴者の反感を買うことも多くなるだろうね。
嫌いな女ランキングに顔出したり、2で叩かれたりしそうだorz
そこで思わず、
あまりのバッシングの酷さに、人目につかない所で、一人泣いてたキョーコ。
そこに蓮がやって来る。
悪口言われるのは、昔から慣れてますから、と涙を隠し、
無理に笑ってみせるキョーコを蓮は思わず抱き締める。
「俺は君の味方だ、これ(コーン)を君にあげたあの日と変わらずに」
で、コーンバレ(゚д゚)ウマーみたいな展開を妄想した。
でも、そうやって役と混同して嫌われたりするのって、
それだけ演技が巧いってことなんだけどね。
ついでに化粧顔の化けっぷりから、整○疑惑も囁かれそうorz
キョーコ、負けずにガンガレ。
570:マロン名無しさん
06/08/28 19:11:39
もしそれが、松の声が入った目覚まし時計だったら、
声を聞き、反射的に目覚まし時計をぶん投げて破壊する。
てか、キョーコはそんなもの持たないよね。
マイナーかもしれないけど、グウィネス・パルトロウの出てる「スライディングドア」
って作品があるんだけど、それを是非やってほしい。キョーコと蓮と松で。
主人公がキョーコと重なるところがあるんだよね。
571:名無しさん@ピンキー
06/08/28 19:23:21
キョーコの整形疑惑はすぐ消えそうだ。
役によってイメージ変わるしね、キョーコは。
572:マロン名無しさん
06/08/28 19:23:56
今はそうでもないかもしれないけど
昔は苛め役の人は本気で嫌われたり嫌がらせされたりしてたって話はあるよね。
キョーコの場合演技のうまさで話題になったところで
天使と同一人物ってのも一緒に話題になれば個性派、実力派で人気あがるだろうな。
本当なら坊と同一人物とバレたらさらに人気アップに間違いないんだがw
573:マロン名無しさん
06/08/28 19:31:23
>>569
世間では嫌われるかもしれないけど、2ちゃんでは逆に絶賛されるかもしれないよ。
574:マロン名無しさん
06/08/28 20:15:02
「牡丹と薔薇」後の小沢真珠の感じに近いと思うのだがw
575:マロン名無しさん
06/08/28 20:35:35
ネタ扱い状態でいじられるんだなw
決め台詞とかあるとわかりやすく面白いんだが。
この雌豚が!的な。
576:569
06/08/28 20:41:47
そっか、キョーコが叩かれないなら安心。
ま、どんな逆境もはねのけるパワーもあるけどね、キョーコには。
そんなキョーコが珍しく参ってる時に支える蓮ってのが見たいと思って、
>>569が浮かんだんだけど、的外れで気に障った人ごめんorz
577:566
06/08/28 20:56:58
>>567
書いてくれてありがとう!
578:マロン名無しさん
06/08/28 21:01:43
>>576
気に障ってないよー。
ありえる話だよ、それ。
いい仕事したね、って蓮は言いそうだ。
でも、今は逆に、悪役でも人気でるってこともあるかもしれない。
579:マロン名無しさん
06/08/28 21:22:39
2chでなら可愛いアイドルよりも
演技巧い悪役の方が評判いいとオモw
全く叩かれないってことはないだろうけどさ~
(関係ないけど某ぐっさんスレがえらく和やか。
バックグラウンドがなんでもどうでも、
性格イイって評判だとスレも荒れ難いラスィ…
キワモノ役の評判見てたら未緒と被った。脱線スマソ)
580:マロン名無しさん
06/08/28 21:51:56
カインドーがスポンサーに入って、やたらと爽やかな新作キュララCM制作。
凶悪キョーコと爽やかキョーコを同時に見る視聴者大混乱。
どっちが本当なんだと話題に。
とか?
手っ取り早くイメージチェンジ目指すならバラエティー出まくりかな。
581:マロン名無しさん
06/08/28 22:05:27
横スマソ、長○まさみのカル○スウォーターのCM、何となくキョーコで見てみたい。
「二人きりの海です!」ってヤツ。
でも、相手の男の子は蓮とイメージ違うから、
蓮はそのCM見てジェラスィーって感じかなw
582:マロン名無しさん
06/08/29 06:39:09
蓮とキョーコで“春琴抄”もいいな。
高慢な盲目のお嬢様春琴(キョーコ)に、まめまめしく尽くす佐助(蓮)
手を引いてあげてる所とか想像すると、かなりモエなんだが(*´Д`)ハァハァ
しかし、春琴が佐助の顔を蹴り飛ばす場面、終わった後キョーコは特に平謝りしてそうだw
583:マロン名無しさん
06/08/29 09:33:33
今更だがシェークスピアなら「十二夜」もなんか可愛いかも。
584:マロン名無しさん
06/08/29 10:36:47
十二夜いいよね。
日本の現代風にアレンジしてもいいかも。
でもキョーコが男装したら、司に見えちゃうね。
585:マロン名無しさん
06/08/29 11:50:21
映画「スリーピーホロウ」を蓮キョで見たいな。
586:マロン名無しさん
06/08/29 18:42:48
流れ豚切なんですが、バラエティ物落してっていいでしょうか?
蓮は出てこないのですが・・・。
本誌がモー子さん不足すぎで書いてみました。
全10スレです。
587:田舎○行こう!1
06/08/29 18:45:32
「私たち二人に、出演依頼ですか~~?」
奏江と共に椹主任に呼び出されたキョーコは、弾んだ声を上げた。
「そうなんだ。9月の番組編成期の特番で、ぜひ君たちにお願いしたい
との依頼があって」
「・・・どんな番組なんですか?内容は?」
モー子さんとのCM以来の共演~♪と小躍りするキョーコを尻目に、
奏江は冷静に尋ねた。
「そ、それが・・・4~5人の芸能人が田舎の生活を体験する、って内容で、
農作業の手伝いとかをするらしいんだが・・・」
反射的に「お断りします!」と叫ぼうとした奏江の先を制して続ける。
「琴南さんには、なんとしても引き受けてもらいたい仕事なんだ!!」
「・・・何でですか?」
冷ややかに問いかけた奏江に、椹は冷や汗をぬぐう。
「実は、共演者の一人があの上杉飛鷹君でね、琴南さんを指名してるんだよ。
琴南さんが出ないなら出ない!と言い張って」
「飛鷹君が、ですか?」
目を見張った奏江に、キョーコは意味深な視線を向けた。
「ほぅ~~ら、やっぱり飛鷹君はモー子さんの事が好きなのよ!」
「その話はもういいわよ!!あいにく子供に興味はないわ」
「そーねえ、せめて後5年は成長してからでないと・・・」
二人の会話に、椹は目を白黒させた。
「最上君も知り合いなのか?琴南さんはドラマで共演してたが・・・」
「えっと、きまぐれロックにゲスト出演したので、その時に会ったんです~」
飛鷹の機嫌を損ねて、フケるのフケないのの騒ぎを起こしたことを
ごまかすように、キョーコはにっこり笑顔で答えた。
「二人ともが知り合いなら話は早い!じゃあ先方にはOKの返事しておくよ。
連絡があったらまた知らせるから」
588:田舎○行こう!2
06/08/29 18:46:09
「ちょっとっっ!どぉお~~してこのツナギでなの!!??」
「し、しょーがないわよ、先方からの要望なんだから~」
ドピンクのラブミーツナギを着て噴火する奏江を、キョーコは必死でなだめた。
「事務所内だけならともかくよ!?TVなのよ!?
日本全国にこの姿が映し出されるのよ!!?イロモノイメージが
ついちゃったら、どうしてくれるのよ!!」
私は女優なのに~~!と憤慨する奏江に、キョーコは頭を抱えていた。
「おい、カナエっ!何騒いでんだよ。女のクセにみっともねーぞ!」
「飛鷹君!」
二人が振り向くと、腕を組んで踏ん反り返った飛鷹が立っていた。
奏江が笑いかける。
「久しぶりね。・・・背が伸びた?」
「成長期だからな!見てろよ、すぐに追い越して見せるぜ!!」
得意げに更に反り返った飛鷹の横に、キョーコがサッと並ぶ。
「・・・135cm、ってとこね?」
「137cmだっっ!!」
手で自分と比べてにんまりと笑ったキョーコを、飛鷹はむくれて睨みつける。
「モー子さんの身長追い越すには、まだまだ遠いわねぇ・・・」
ふるふると頭を振ってため息をつくキョーコと
ますます頭から湯気を噴出す飛鷹を、奏江は呆れて眺めていた。
と、そこへ。
「待たせたな」
新たな声が割り込んだ。
589:マロン名無しさん
06/08/29 18:46:21
職人さんキタ━(゚∀゚)━!!
wktkでお待ちしてます。
590:田舎○行こう!3
06/08/29 18:46:54
(こ、この声は・・・)
恐る恐る振り返ったキョーコは、よく見知った顔を見つけて
目を吊り上げた。
指を突きつけて叫ぶ。
「ぬぁんでアンタがここにいるのよっっ!!」
「何でって、出演者だからに決まってんだろーが」
腕を組んで胸を張る尚に、キョーコはますます頭に血を上らせる。
「私は聞いてないわよっっ!モー子さん、聞いてた!?」
「いえ、私は何も聞いてないわよ」
奏江に否定されて、今度は飛鷹に視線を向ける。
飛鷹はついっと顔を背けて、飄々とした声で答えた。
「おれは知ってたぞ。確か結構ギリギリに決まったはずだけど」
「何でコイツなわけ?私とモー子さんと飛鷹君なら、もう一人は飛鷹君の
親友とかが来るモンなんじゃないの!!?」
「芸能界に同世代の親友なんかいねーよっっ!周りは大人ばっかだ!!」
「そもそもっ!!」
キョーコはギラリと尚を睨みつけた。
591:田舎○行こう!4
06/08/29 18:47:56
「格好つけのアンタが何でこんなバラエティ色強い番組に出ることにしたのよ!
普段なら絶対断るくせに!!」
一瞬詰まった尚は、負けじと言い返した。
「いつまでも同じ路線で売ってても、進歩がねーからな。
そろそろこの辺で違う畑にも挑戦することにしたんだよ!」
「嘘ね!アンタの事だもの、『君だったら、田舎臭い農作業へのイメージを
格好いいものというものに変えられる!君にしか出来ないんだ!!』とか
何とか、丸め込まれたんでしょ!!」
「うっっ・・・!」
(図星か・・・)
同時に思った奏江と飛鷹は、肩を叩かれて振り返った。
「ちょっとキョーコ、監督がいらしたわよ!」
奏江に大声で呼びかけられて、キョーコは我に返った。
そこにいたのは、人の良さそうな笑みを浮かべた、小太り眼鏡の・・・
どうみても普通のおじさん。
「何度も呼んだんですが、気づいてもらえなくて・・・準備はいいですか?」
どうやら暫く前からそこにいたらしい。騒ぎすぎて全く気づかなかったのだ。
592:田舎○行こう!5
06/08/29 18:48:39
「す、すみません、つい騒いでしまって・・・」
慌てて頭を下げたキョーコに、監督はあくまでも穏やかに答える。
「いいえ、楽しそうで何よりです。撮影もそんな感じでお願いしますね。
あ、申し遅れました、この度監督を努めさせて頂く石川と申します」
「あ、LME所属の京子と申します!宜しくお願いします!!
ところで、あの~・・・」
キョーコは上目遣いに監督の顔色を伺った。
「どうしてこのメンバーなんでしょう・・・?飛鷹君が琴南さんを、
というのは伺ったんですが・・・」
「琴南さんと京子さんが仲がいいと聞きまして。それと、前に京子さんと
不破君が仲良くじゃれ合っていたのを拝見したことがあったものですから」
この4人なら楽しい撮影が出来ると思った、と言って
のほほんと笑う監督に、キョーコはぐらりと傾いた。
(仲良くなんて、ないんですけど~~~!!)
「それじゃあ、打合せに入りますので第3会議室へ集合してください。
ロケは明後日から入りますので」
593:田舎○行こう!6
06/08/29 18:49:13
一行が着いたのは、北関東にあるロケ現場。
バスから降りると、さまざまな野菜の植えられた畑が
見渡す限り広がっていた。
「へぇ~、都心からほんの1時間半なのに・・・」
「平日だから、高速も空いてたもんね。見て見て、モー子さんっ!
玉ねぎよっ!!」
「なんか倒れてんだけど、いいのか?・・・っつか、玉ねぎ半分
土から出てるけど、土ん中に出来るもんなんじゃねぇの?」
「誰もアンタに話しかけてないわよっ!ねえ、モー子さんってば!!」
「カナエーっ!!デッカイきゅうりが生ってるっ!
しかも『し』の字型してる!!こっちこっち!!」
「も~~、同時に呼ばないでよッ!私は一人なのよ!!あら、飛鷹君、
これ、もしかしてスイカじゃない?ピンポン玉より小さいのに縞があるわ」
「おい、キョーコ!これ何だ?先っぽからモサモサしたの生えてるんだけど」
「トウモロコシでしょ!!モー子さぁん~~・・・」
大騒ぎの4人を尻目に、大人達は挨拶を交わしていた。
「この度はお世話になります。どうぞ宜しくお願いします」
「いえいえ、農業に興味を持ってくれる人が増えるいい機会です。
それにしても、都会の若者には珍しいんですなぁ、地面から生えてる野菜は」
今回の収録の協力者は、趣味の菜園を定年後に本格的に始めたとの事だった。
「売り物ではないので、そんなに神経質にならず、楽しんで撮影して下さい。
沢山の種類の野菜を育てられるのも、家庭菜園ならではですしね」
594:田舎○行こう!7
06/08/29 18:50:47
撮影は翌日の早朝からのため、その日は民家の離れに泊まる事になった。
当然ながら部屋割は、キョーコと奏江、飛鷹と尚の二部屋に
分かれたのだが―その深夜。
暗闇の中、キョーコと奏江の部屋にそっと近づく影があった。
音を立てないように、細く障子を開ける。
そっと覗き込んだ、その時。
「テメェ、何やってんだ?」
ぎくりと肩を揺らした飛鷹が振り向くと、腕を組んで
ひくひくと顔を引きつらせた尚の姿があった。
「ガキのくせに覗きとは、いい趣味してやがんな?」
「っ・・・似たような造りで部屋を間違えただけだっ!ワザとじゃ・・・!」
「へぇ~、お前は自分の部屋に戻んのに、いちいち足音忍ばせんのか」
「そーゆーアンタは何でここにいるんだよっ!」
「なんか様子がおかしいと思ったから後をつけて・・・」
ガンッッ!!
その時、障子が中から勢いよく開けられた。
ぎょっとした二人の前に現れたのは、
乱れた髪のまま、両手に枕を掴んで仁王立ちする奏江だった。
595:田舎○行こう!8
06/08/29 18:51:17
ゴゴゴゴゴ・・・どこからともなく、低い音が鳴り響く中、
目を伏せていた奏江は、カッと目を光らせた。
「ぅるっっさァ~~いっっ!!!」
同時に、驚愕の表情で固まっていた二人に
手にしていた枕を思い切り投げつける。
ガスッ!!と凄い音を立てて飛鷹と尚の顔面に炸裂するのを見届けもせず、
奏江はふんっ!と踵を返し、力いっぱい障子を閉めた。
「っっテェ・・・おい、お前のせいで酷い目に遭ったじゃねえか!」
「カナエ~~・・・」
「さすが、キョーコの友!恐ろしい女だ・・・
つか、何でお前あんなのがいいんだ?ずいぶん年上なんじゃねーの?」
「あんなのとは何だ!!少なくともあのピンクの悪魔よりずっと
イイ女だぞ!あいつのほうがよっぽど恐ろしい女だっ!!」
「んだと、このガキ!?」
「ガキって言うなーー!!」
小突きあいながらも、大人しく自室へ戻っていった二人だった。
596:田舎○行こう!9
06/08/29 18:51:54
さて、翌日。早朝から撮影が始まったわけだが・・・
「おぉ、キョーコ!!こっちのビニールハウス見てみろ、ナスだぞ!!
茎が真っ黒!葉もどす黒いし・・・何でこんなに気持ち悪ィ色してんだ?
おい、キョーコ、ちっとはこっちを・・・
イッデェ~!!こいつ、ナスのくせにこの俺様を刺しやがった!!」
「ばっかじゃないの?
ナスのヘタ握ったら刺さるに決まってるじゃない、棘があるんだから!
ね、モー子さん、ミニトマトが一杯生ってる~!まだ青いけど。
モー子さん、好き嫌いあるんだっけ?私トマト大好き~!」
「おい、キョー・・・」
「ふ~~ぅん・・・さてはお前、あの黒い悪魔が好きなんだな?」
「んだと、このガキ!!何でこの俺様がキョーコなんぞ・・・!!
俺はな、ナイスバディーな女が好きなんだよ!誰があんな色気のない・・・
ガフッ!!」
「・・・なんか言った?このバカショー・・・!」
「あ~、も~~~!!!ちょっと静かにしなさいよ!!迷惑でしょっっ!!
誰よ、この面子に決めたのは~~!!!」
「・・・カナエが一番声大きいんじゃ・・・」
撮影の合間は、大騒ぎだった。
597:田舎○行こう!ラスト
06/08/29 18:52:43
賑やかながら撮影は順調に終わり、一行は帰途についた。
「監督・・・これはこれで面白いロケでしたけど、えらく疲れましたね・・・
スケジュールとしては、そんなにキツイものじゃなかったはずなのに」
苦笑いしたスタッフに、石川は額の汗をぬぐって笑った。
「あぁ、君はまだ独身でしたっけ?子供が何人もいると、こんなもんですよ。
ウチは一番上が中2になったら大人びてしまいましたけど、
去年まではこんな感じだったので懐かしいですよ」
「あ、監督のとこはお子さん4人でしたっけ?というか、彼らは中学生より
子供っぽいってことですか?」
「ははは・・・」
「それにしても」
そのスタッフは、騒ぎ疲れて寝てしまった4人を見る。
「皆TVで見ていると大人っぽいので、今回は意外でしたよ。
素顔はやっぱり、まだ子供なんですねえ・・・」
石川は大きく息を吐き出すと、眼鏡を手に取った。
「ま、子供でいられるのは長くても20年。人生80年あるとすれば、
ほんの4分の1・・・そんなに急いで大人になることも、ないんじゃないですか?」
疲れ果てた人々を乗せて、ロケバスは野菜畑から遠ざかっていった。
598:587
06/08/29 18:54:25
なんか、10スレも使った割に中身がスカスカ・・・
状況説明ばっかりで埋まってしまったですよ・・・。
すみません、TVあんま見ないので撮影部分書けませんでした orz
誰か書いて下さる神様がいらっしゃると嬉しいんですけど~!
あ、台詞の羅列のところ・・・どれが誰の台詞だか判るでしょうか?
判りにくいかも~!!
では、お粗末さまでした。
599:マロン名無しさん
06/08/29 18:57:16
>>598さん、GJ!
松と飛鷹君、いいコンビだw
でもこれ、このまま放映して大丈夫なのか・・?w
600:599
06/08/29 18:59:52
あ、ごめん。「撮影の合間」ってあったの見逃してたorz
601:マロン名無しさん
06/08/29 20:15:51
乙( ´∀`)⊃
そうか考えてみればモー子さんもまだまだ若いんだったなw
大人顔であの性格なのですっかり忘れていた。
602:マロン名無しさん
06/08/29 20:31:51
撮影中、農家の跡取り息子(爽やか系イケメン)に手取り足取り、作業を教えてもらうキョーコ。
「京子ちゃん、筋がいいね」
「ありがとうございます~」
等とちょっといい雰囲気に。
そっちが気になって気もそぞろの松。
横についてた農家のお父さんには「腰が入っとらん!」等と怒られ散々な目に。
この番組ちゃんと見たこと無いんで、適当な想像でスマソ。
603:名無しさん@ピンキー
06/08/29 21:02:43
そこの農家の息子が、傍目から見ててもキョーコに好意を持ってて、
農家のおじさんとおばさんも「キョーコちゃんみたいな子が嫁に来てくれたらねぇ…」
とベタ誉め。
息子もまんざらでもなさそうだし、気になる松。
604:マロン名無しさん
06/08/29 21:35:43
GGGJ!!
蓮が出てこないSSって新鮮。
本誌のモー子さん不足が解消されますた(つД`)ヨカタッタヨー
ところで、細かいようだけど元ネタの番組って『■舎に泊まろう』じゃなかったっけ?
605:マロン名無しさん
06/08/29 21:56:09
GJ!わーいモー子さんだ~(´∀`)
ラブミーコンビが出ると何だか潤うなぁ。
606:マロン名無しさん
06/08/29 22:05:18
>>604
パロだからいいんじゃまいか?
607:マロン名無しさん
06/08/29 22:42:29
ワロス(笑)
久々にコメディちっくで楽しかった(^O^)/
608:マロン名無しさん
06/08/30 05:15:44
夢を見まつた。
キョーコがスーパーで買い物していて、ふと蓮根を手に取り、ラベルを見つめ
(“蓮”の字を見るとドキドキするわ・・・・・・・・・これって、恋?)
そして、蓮根を手に頬を赤らめていたw
キョーコには早く自覚してもらいたいが、こんな自覚の仕方はイヤスorz
609:マロン名無しさん
06/08/30 07:13:27
蓮根を手に頬を赤らめるって……なんかエロくね?
蓮根
610:マロン名無しさん
06/08/30 12:57:13
蓮(の男)根
611:608
06/08/30 13:05:56
ご、ごめん、エロネタのつもりは無かったんだが・・・orz
612:マロン名無しさん
06/08/30 18:01:45
>>611
609は想像力豊かなんだとおもう。
613:マロン名無しさん
06/08/30 18:45:44
ワロスwww
>>608
謝らなくてもww
614:マロン名無しさん
06/08/30 23:18:33
流れよまずに書き込みます。
ずっと前から思ってたんだけど、エステ「ラ・パルレ」のCMみたいなのを、蓮キョでやってほしい~。
615:マロン名無しさん
06/08/30 23:31:26
エステのCMだと、もちっと出るとこ出てた方がええんじゃまいか?w>キョーコ
616:マロン名無しさん
06/08/31 00:57:37
痩身美肌系ならいいんじゃない?
サトエリとガックンみたいなヌード系じゃなくて。
初めてのデートでおめかしの一環でエステへどうぞ。
ピカピカになって彼をびっくりさせちゃえ、みたいなとか。
617:マロン名無しさん
06/08/31 01:05:03
>>615
言われてみればw そこまで考えてなかった。
あの雰囲気好きだったんだけどね。
618:マロン名無しさん
06/08/31 01:10:32
ごめんなさい、リロってなかったです。
>>616さん
それもいいですね。その方がキョーコのイメージかも!
619:マロン名無しさん
06/08/31 01:16:46
昔あった「絶対綺麗になってやる」ってエステのCM、
松を見返してやるってキョーコの心理と、
共通する物があるな、と今オモタ。
620:マロン名無しさん
06/08/31 03:42:22
あったなー絶対綺麗になってやる、って。
よく覚えてないけど泣き怒りだったっけ?
キョーコに似合いすぎなCMかもw
621:587
06/08/31 19:55:21
>>604
あ、そっかーー!
すみません、素で間違えました orz
>>606さん、フォローありがとうございます・・・。
622:マロン名無しさん
06/08/31 23:03:37
13レス予定とちょっと長めですが、投下します。
623:1
06/08/31 23:05:11
「お姉様、大変、大変なの!」
ここはLME事務所内の、とある一室。
ラブミー部の雑用仕事を一人黙々とこなしていたキョーコの元に、
勢い良く駆け込んできたのは社長の孫娘マリアである。
「あら、マリアちゃん、久しぶりね。
どうしたの?そんなに慌てて」
「だって・・・」
息をはぁはぁと整えながら、マリアは続ける。
「私、見てしまったんですもの!」
「何を?」
「蓮様が、蓮様がぁ~~」
声を震わせ言ったマリアは、見開いた大きな瞳から、涙をポロポロとこぼした。
突然のことにキョーコは驚き、マリアの傍に駆け寄ると、
目線を彼女に合わせる様に膝をついた。
「敦賀さんがどうしたの?」
「デートしてらしたのよぉ~~~!!」
マリアはわぁっと顔を覆って盛大に泣き喚く。
キョーコは今し方聞いたマリアの言葉が、
自分の胸の奥をチクリと棘の様に刺した気がしたが、
まずは目の前で泣きじゃくっているマリアを慰める方が先である。
624:2
06/08/31 23:06:53
(マリアちゃん、敦賀さんのこと大好きだものね)
キョーコはそう思い、マリアを抱き締め、宥める様に髪を撫でてやる。
ところが、マリアはいやいやする様に首を振り、言った。
「お姉様!お話はまだあるのよ!」
マリアは涙に濡れた目でキョーコを見つめる。
「蓮様とデートしていた人、誰だと思う?」
「・・・・・さあ、誰かしら?」
何故か聞きたい様な、聞きたくない様な気持ちだった。
「モー子さんよ!」
!!キョーコは頭の中が真っ白になった。
(敦賀さんとモー子さんが・・・・)
信じられなかった。
(モー子さんは、どうして話してくれなかったのかしら?
もう隠し事はしないって約束したのに、私達親友なのに・・)
キョーコは哀しくなるが、その哀しさの向こうで、
さっきより強く胸の奥が痛むのを感じた。
(何だろう、これ・・)
マリアがしゃくり上げながら言った。
「私、蓮様はお姉様のことが好きなのだとばかり思っていたわ」
625:3
06/08/31 23:08:08
「マリアちゃんったら何言ってるの、そんなことないわ」
キョーコはそう言いながら、以前坊として聞いた蓮の言葉を思い出した。
(あの時、敦賀さんが言ってた“女子高生の好きな人”
って、モー子さんのことだったのね)
ズキン。又胸が痛む。
(モー子さんなら、綺麗でお芝居も上手で・・。
敦賀さんとお似合いよね)ズキンズキン。胸の痛みはますます強くなる。
「お姉様だって、蓮様のことが好きなんでしょう?
私、分かるもの!」
切り裂く様な痛みがキョーコの心を襲った。
(私が・・・・・敦賀さんを・・・好き・・?)
キョーコは自分の心に問い掛ける。
(私、ずっと敦賀さんに追い付きたいと思ってた・・・。
いつか、隣に並べる様な役者になりたいって)
だが、今自分の心の底には確かに“役者”としてだけでなく、
一人の“女の子”として、いつも彼の“隣”にいたいという想いが存在していた。
例え親友の奏江でも、その場所は譲りたくなかった。(でも・・・・)
キョーコの瞳に涙が溢れた。止めようとしても止まらない。
626:4
06/08/31 23:10:21
(もう遅いわ、敦賀さんはモー子さんを選んだんだもの)
こんなことなら今更気付きたくなかった、
自分の胸の奥で、いつの間にか強く育っていた熱い想いに。
「お二人が愛し合ってると思ったから、私は泣く泣く
蓮様と結婚するという夢を諦めたのに~。
大好きな蓮様と大好きなお姉様が結ばれたら、
どんなに素敵なことだろうって」
マリアは自分の涙をぬぐい言った。
「でも大丈夫、私はお姉様の味方よ。ほら、この呪いグッズで二人を別れさせれば・・」
妖しげな木彫りの人形を掲げるマリアに、キョーコは首を振った。
「マリアちゃんが敦賀さんのことも、私のことも大好きと言ってくれる様に、
私にとって、敦賀さんもモー子さんも大切な人なの。だから、・・・・もういいの」
「お姉様・・・・」
キョーコは微笑みを浮かべていた。
それはとても痛々しくて哀しげで。
マリアはそれ以上何も言えなくなってしまう。
(この気持ちは気付かなかったことにしよう、それで今迄通り・・)
キョーコはそう決心した。
627:5
06/08/31 23:12:01
それから、数日が経った。
キョーコはなるべくあの日のことを考えない様にしていた。
蓮とも奏江とも顔を合わせていない。
「今迄通り」と思っても、実際二人にどんな顔をして会えばいいか、
キョーコには分からなかった。
幸い仕事が忙しく、それに没頭することで気は紛れた。
今日は「きまぐれロック」の収録日、今は休憩時間である。
キョーコは坊の着ぐるみを一旦脱ぎ、スタジオの隅でロケ弁を食べていた。
(今日はハンバーグ弁当~♪)
大好物の登場に、キョーコの心も躍る。
(これで目玉焼きが乗ってたら、完璧なんだけどね)
そんなことを考えながらハンバーグを口に運ぶと、
突然キョーコの脳裏に蘇ってくる。
ファミレスでハンバーグを食べる自分を、楽しげに見つめていた彼の微笑み。
「いや、美味そうに食べるなぁ、と思って」という彼の声。
(やだ、もう・・)
そこへ「キョーコちゃん、隣いいかな?」という声。
ブリッジロックのリーダー、石橋光である。
628:6
06/08/31 23:13:33
「光さん、お疲れ様です!」
立ち上がって挨拶しようとするキョーコに、
光が「あ~、そんなのいいから」と言いながら、隣の椅子に腰掛ける。
そのまま二人並んで、しばらく黙々とハンバーグ弁当を食べる。
やがて、光が口を開いた。「キョーコちゃん、もしかして、今日ちょっと元気無い?」
キョーコは言い当てられた様な気がしてドキリとするが、
何でもない風を装って言った。
「そんなことないですよ、元気もりもりです!」
「ほんと?なら、いいんだけど」又、沈黙。
(光さん、今日はいつもより静かね、どうしたのかしら?)
そう思ってると、光が又話し始めた。
「俺、・・・・キョーコちゃんの何にでも真直ぐにぶつかっていく所、素敵だと思う。
だから、いつでもキョーコちゃんは、キョーコちゃんらしくいたらいいんじゃないかな」
(光さん・・・)
「・・・ありがとうございます」
光の不器用だけど暖かい言葉は、キョーコの心に染み渡った。
(いつでも私らしく、真直ぐにぶつかっていく・・)
629:7
06/08/31 23:15:06
その日の収録も無事に終わり、TBMのビルを出た途端、
キョーコのバッグの中で携帯が震え出した。
ディスプレイを確認すると、“非通知設定”の文字。
(まさか・・・・)
今一番聞きたい、でも聞くのが怖い、あの人の声。
恐る恐る通話ボタンを押す。
「・・もしもし」
「ああ、最上君、今終わったかね」
LME社長ローリィ宝田であった。
「あ、社長さん、お疲れ様です」
胸に宿る一抹の淋しさを隠すように、キョーコはいつもより一層明るい声を出す。
「大事な話があるんだが、今から時間は取れるかね?」
「分かりました、事務所に帰ったらよろしいですか?」
「いや、今から指定する場所に来て欲しい、住所は・・・」
* * * * * * * * * * * * キョーコがローリィに指定された場所に付くと、
そこは小じんまりとしてはいるが、趣味のいいフレンチレストランだった。
(本当にここで合ってるのかしら?)
キョーコの服装は、言わずとしれたラブミーつなぎである。
それで店内に入るのは、いささか抵抗があった。
(そこらのファミレスやハンバーガーショップとは違うもの、ね)
630:8
06/08/31 23:18:02
店のドアには「貸切」の札が掛かっていた。
(貸切だし、社長さんも一緒だし、大丈夫よね)
キョーコは意を決してドアを開けた。
「最上様ですね、いらっしゃいませ、お待ちしておりました」
恭しく出迎えたウェイターの案内で店内を進む。
(あれ、誰もいない)
貸切なのだから他の客がいないのは分かるが、
呼び出したはずのローリィの姿も見当たらない。
「こちらのお席にどうぞ」
ウェイターの示した席にキョーコが座ると、
「少しお待ち下さいませ」ウェイターは一礼すると、その場を離れていった。
一人にされたキョーコは少し不安になる。
(とりあえず、待っていたらいいのよね)
その時、フロアーの入り口に人の気配がした。
(あ、社長さんかしら)
キョーコは立ち上がり、そちらを見る。
そこに立っていたのは、社長のローリィ宝田ではなく――。
「敦賀さん」
ピンクの薔薇の花束を手にした敦賀蓮だった。
631:9
06/08/31 23:20:05
「最上さん、誕生日おめでとう」
蓮はそう言って、花束を渡す。
受け取ったキョーコの鼻を薔薇の甘い香りがくすぐった。
(誕生日・・・・・・すっかり忘れてた・・・)
「あ、ありがとうございます・・・・・・あの社長さんは?」
「ごめん、呼び出したの俺なんだ、社長は協力してくれただけ」
「はぁ・・・」
何だか狐につままれた様な想いだった。
「今日は、最上さんに大事な話があるんだ、聞いてくれる?」
「は、はい!何なりと」
ところが、蓮は何度か口を開きかけるのだが、なかなか本題に入らない。
咳払いしたり、うつむいたりして、全くいつもの蓮らしくない。
(どうしたのかしら・・?)
しばらくその様子を見守ってたキョーコだったが、
そうしていると、心の中に想いが溢れてくるのを感じた。
(私、やっぱりこの人が好き・・・)
632:マロン名無しさん
06/08/31 23:20:10
しえん
633:10
06/08/31 23:21:16
もう、自分の気持ちを偽ることは出来なかった。
光の言葉が脳裏に蘇る。
(いつでも自分らしく、真直ぐに・・・)
結果は目に見えていた。奏江との友情も、きっと終わりになるだろう。
それでも伝えたかった、胸を熱く焦がすこの気持ちを。
「敦賀さん・・・・・・好きです」
それは、溢れる想いがそのまま形になった様な声だった。
蓮が顔を上げる。一体何が起きたのか分からない、という表情で。
「最上さん、今何て・・・?」
「好きって言ったんです、あなたが好きだって!
もう、何回も言わせないでください!」
キョーコの瞳に涙が滲む。
「・・・・・参ったな、先に言われた」
「え!?」
「俺がずっと言いたかったこと」
蓮はキョーコに歩み寄り、彼女の頬に伝う涙をぬぐってやる。そして言った。
「最上さん、俺も君が好きだ」
634:11
06/08/31 23:22:55
今度はキョーコがきょとんとする番である。
「・・・・・嘘・・・」
「嘘ついてどうするの」
「だって、敦賀さんはモー子さんと・・」
「モー子さんって・・・・・・琴南さん?何で彼女が出てくるんだい?」
「マリアちゃんに聞いたんです、敦賀さんとモー子さんがデートしてたって」
それを聞いた蓮は、おかしくてたまらないと言った様子で、笑い出す。
「何がおかしいんですか!?」
キョーコは顔を真っ赤にしている。
635:12
06/08/31 23:24:07
「ごめんごめん、君もマリアちゃんも物凄い勘違いしてるからさ」
蓮はそう言いながら、ジャケットのポケットから
ジュエリーケースを取り出し、キョーコに渡す。
「開けてみて」
それは、シルバーに小さなダイヤがあしらわれた、上品な指輪だった。
「・・・綺麗・・」
「君へのプレゼントを何にしたらいいか琴南さんに相談したら、
買い物に付き合ってくれてね。
マリアちゃんが見たのは、きっとその時だよ」
「・・・・本当ですか?」
「君も疑り深いな、どうしたら信じてくれるんだ」
「だったら、・・・もう一度言って下さい、好きって」
「一度だけでいいんだね?さっき先越された分、
百回でも千回でも言ってあげるけど」
「じゃあ、私は五千回、いいえ一万回言います」
「君も負けず嫌いだね」
636:13
06/08/31 23:25:34
二人は顔を見合わせて笑い、蓮はキョーコを優しく抱き締める。
まるで雛を守る親鳥の様に大きく暖かい彼の体温を、キョーコは全身で感じる。
「琴南さんに言われたよ、必ずキョーコを幸せにしてあげて下さいって」
「私、モー子さんと、一番の親友と同じ人を好きになったのかと思って・・」
そう言ったキョーコの瞳から、はらはらと涙が落ちた。
「俺が好きなのは君だけだ」
「・・・・花束も指輪も嬉しいけど、その言葉が一番嬉しいです・・・」
「これから、ずっと聞かせてあげるよ」
「目標1万回、ですよね」
「いや、数え切れない位。」
重なり合った二つの心そのままに、二人はいつまでも抱き合っていた。
637:622
06/08/31 23:34:27
以上です。
キョーコの気持ち自覚→告白を描きたかったのに、殆どプロポーズの様な展開にw
お店の人もいきなり長々とラブシーン見せられ、困ったことでしょうwww
因みにあそこはローリィの知り合いの店で、何があっても知らない振りをしてくれますwww
それにしても、自分もっと簡潔に書けないものかorz
駄文にお付き合い下さりありがとうございましたm(__)m
638:マロン名無しさん
06/09/01 00:56:22
(*´∀`*)GJ!
ステキ…プロポーズみたい。
蓮、バラを持って現れるなんて似合いすぎる。
>「これからずっと聞かせてあげる…数え切れないくらい」
いいなあ。
639:マロン名無しさん
06/09/02 09:04:19
夏休み終わったせいか、ちょっと静か?
バレとか来たら又賑わうかな?
640:マロン名無しさん
06/09/02 13:29:51
怒濤のように妄想しまくったからねぇ…。
難民にキャッチフレーズコンテストのバレと本編バレ予告来てますた
641:マロン名無しさん
06/09/02 16:53:13
> 怒濤のように妄想しまくったからねぇ…。
妄想バテですかw
642:マロン名無しさん
06/09/02 18:58:52
でも、お陰で夏を楽しく過ごせたよ。
ところで、>>622ですが携帯から投下してたんで、
PCで見ると一ヶ所改行ミスしてた事に今頃気付きましたorz
すみません・・・。
643:マロン名無しさん
06/09/02 20:13:02
>>622
いやいやGJ!
そろそろ本誌も恋愛モードになってきたし妄想広がりにも期待中。
644:マロン名無しさん
06/09/02 22:27:05
多分、分かる人殆ど、いや全くいないかもしれないマニアックネタでスマソのだが(ガクブル)
ヅ○で何回かやってる「うたかたの恋」が、蓮キョにピッタリに思えて仕方ない。
19世紀末のオーストリアが舞台の、皇太子と令嬢の悲恋物なんだけどさ。
(衣裳は基本軍服とドレス)
「殿下ではなく、ルドルフと呼ぶんだ」を
「敦賀さんではなく、蓮と呼ぶんだ」に脳内変換したり。
「お前を清らかなままにしておこうという誓いを、自分で破ろう」
と言って、姫抱っこで寝室へ・・・・・とかさ。
分かりにくくて本当にゴメン、大人しくバレ投下待ってる。
645:マロン名無しさん
06/09/02 22:46:30
>>644
知らないけど、聞いた感じがすごくいい。
(´∀`*)
646:マロン名無しさん
06/09/02 22:48:51
日立のwoooってテレビのCM、あれ蓮とキョーコでやってくれないかな。
黒木瞳をキョーコでおじさまを蓮で。
ああいう蓮もいいと思うんだけど。
常にかっこ良くて上位なだけじゃつまんない。
647:マロン名無しさん
06/09/02 22:56:02
〉644
知ってる。
マイヤーリンク事件って言えばわかるんじゃないかな?
オーストリアの皇太子ルドルフが令嬢マリー・ヴェッツエラと心中した悲恋話。
648:マロン名無しさん
06/09/02 23:04:21
>>644
知ってる。。映画も持ってる。
でもルドルフ=へたれ、マリー=野心的ってのが脳内設定されてるからなぁ。
ちょっと大人な感じの恋愛物に20才超えたキョーコが挑戦、蓮と共演なんかいいなー。
同じヅカなら「凱旋門」(ファシズム旋風の中ドイツから亡命してきた医師とイタリア人女性の悲恋)
「二人だけが悪」(アルゼンチンで元CIAの男が旧友を死に追いやった男と対峙
→それに協力した女性と恋に落ちる=タンゴ踊る)
映画なら「ムーランルージュ」のような純朴な青年と高嶺の花みたいなのも面白いかも。
漫画なら「ワルツは白いドレスで」がいいけど、そうなると蓮=インド人になってしまうよorz
649:マロン名無しさん
06/09/02 23:12:34
インド人の蓮w似合わネーwww
豚切ってスマンがプチ妄想。
最近の流れで妻設定に萌えていたが、普通に交際宣言のみでも萌エス。
恥ずかしくてマスコミから逃げ回るキョーコ。
彼女は恥ずかしがり屋なので勘弁してあげてください、俺が答えますから、とインタビューを受けノロける蓮。
ますます恥ずかしくて悶絶するキョーコの図。
650:644
06/09/02 23:14:29
わ、意外と反応あってビックリ。
確かに史実のマリーはしたたか説ありますよねw
私は純粋で健気なヅカ版マリーを、キョーコに当てはめてました。
ついでに調子に乗って、
フランツ・ヨーゼフ(皇帝 ルドルフの父)→ローリィ
ステファニー(政略結婚したルドルフの妃)→モー子さんor逸美ちゃん
エリザベート(皇后 ルドルフの母)→飯塚さん
ブラッドフィッシュ(ルドルフの従者)→リーダー
とかさ。大人しくするって言ったのに暴走しちゃったよorz
651:マロン名無しさん
06/09/02 23:18:19
ワーグナーのオペラ、「さまよえるオランダ人」なんてどうだろう?
652:マロン名無しさん
06/09/02 23:20:12
>>649
未来話は見てみたいね。子供が出てくる話ってどうなのかな?賛否両論ありそうだけど。
のろける蓮は見てみたいw
あと雑誌のインタビュー形式とか座談会形式で書かれたものとか面白そう。
653:マロン名無しさん
06/09/02 23:23:41
>644
私は知らないけど、その台詞は萌えるね。
見たくなったけどヅカかぁ。
>649
蓮の妻発言に萌え萌えだったけど、それもいいね。
>622
おお、久々なSSありがとう。
蓮へたれ過ぎw
本誌も早くキョーコの自覚編しないかなぁ
654:マロン名無しさん
06/09/02 23:23:53
>>652
朝や昼のテレビ番組の芸能コーナーで、新聞チェーック、と言いながら紹介されるはずw
655:622
06/09/02 23:38:44
>>653
これでも当初の構想よりは、大分ヘタ蓮じゃなくしたんですけどね~w
予定では、蓮の告白を助けようとローリィ、社さん、モー子さんが
作戦を繰り広げて・・・みたいな感じだったんだけど、
蓮が振り回されっぱなしの為すがままになっちゃってww
しかも、ローリィと社さんの自己主張が強すぎて、収拾付かなくなった(爆)
後、形はどうあれ自分から「好き」っていうキョーコを
書いてみたかったってのもあって、最終的にこの形になりました^^;
656:マロン名無しさん
06/09/02 23:40:26
交際宣言インタビューをプチ投下。
蓮インタビュー記事より抜粋
▽彼女のどういうところに惹かれたんですか?
蓮「うーんそうですねえ・・・とにかく純粋なんですよ。彼女以上に純粋な女性に出会ったことはないですね、いまのところ。
何に対してもまっすぐに向き合いますし。仕事に関してもそうですが、人間関係でも。
まあ他にもいろいろ魅力的ですが、一番はそこですかね。ちょっと変わった人間でもありますけど、そこも好きですよ」
▽京子さん、変わってるんですか?
蓮「かもしれませんね(笑)あまり具体例をあげると彼女に怒られるのでアレですけど・・・
一緒に仕事をした人ならわかるかもしれません。コロコロ表情が変わって面白いですよ」
(略)
記事まとめ。
『敦賀さんはとにかくずっとニコニコ笑っていた。これが噂の幸せオーラってやつか!
彼女のことホントに好きなんだねえ、と言う私に、迷いもなく「ええ、もちろんですよ」と。
こっちが照れてしまうような台詞をサラリと言うあたり、まさしくこれぞ敦賀蓮。
芸能界一抱かれたい男、の座は、恋人が発覚した後も当分奪われることはないだろうと確信したのだった』
657:マロン名無しさん
06/09/02 23:44:29
>>656
GJ!萌えた(*´Д`)ハァハァ
658:マロン名無しさん
06/09/03 00:03:13
ヅカで思い出したけど、むかし川霧の橋っていう山本周五郎原作の芝居があったけど
久しぶり見ていいなぁと思ったと同時に、スキビを思い出したよw
主人公は典型的江戸っ子で、照れ屋で、どうでもいいことはポンポン言えるのに
肝心なことは言えない、そのもどかしさがここ最近の蓮を思い出させるなあと。
主人公は他の男(主人公に敵意を持ってる)に好きな女の子とられるんだけど、
女の子は結局ひどい目にあわされて(1巻最初の松並み)、主人公とよりを戻して
ハッピーエンド。最後の台詞が「もう、どこへも行くな」だた。
蓮の青天は恐ろしいことになりそうだ・・
>>656
イイ!
キョーコへの愛情が見事に率直w
堂々としてて、蓮らしいね。もちろん神々笑顔なんだろうなあ。
659:マロン名無しさん
06/09/04 00:16:48
>>656
GJ!!
インタビューに対して紳士な蓮良いですね~。
交際宣言したら…って妄想してたら出来上がっちゃいました。
便乗して付き合い始めた感じの蓮キョ投下します。
660:マロン名無しさん
06/09/04 00:17:43
「キョーコ…一緒に来てくれないか…?」
「ショーちゃん…」
「まるで家政婦みたいじゃない…」
「あんな色気ねー女…」
--------
のわっっ…
はぁ…夢か…
あ、あれっ!?かっ、体が動かない…
金縛りってこんな感じなの?
私このまま呪われちゃう?
嫌だ嫌だ
せっかく好きな人が出来て…
仕事だってこれからなのに…
661:2
06/09/04 00:19:22
…あ…
嫌な夢見ちゃったなぁ
動けないと思ったら敦賀さんの腕だわ
まぁアイツのおかげで敦賀さんとも出会えたし
自分を見直すきっかけにもなったし
結果オーライよ、うん
一緒に暮らすようになってもうすぐ一ヶ月かな
まさかこうなるとは思いもしなかったもの
不思議なものね
目覚ましが鳴るまであと10分くらいあるなぁ
ふふっ気持ち良さそうに眠ってるわ
睫毛長いなぁ
肌もキレイ…
あ、瞼の奥で瞳がクリクリ動いてる
そろそろ起きるかな~
よいしょっと
結構重たいの、敦賀さんの腕
鍛えてるんだよね
重たいんだけどわざと自分の上に乗せちゃう
だって好きなの、ここ
敦賀さんの腕に囲まれた胸の中
このぬくもりと静かに聞こえる鼓動が心地良い
ぎゅーっと抱き締めて…
ぎゅーっと抱き締め返されて
662:3
06/09/04 00:20:39
…あれ?起きたかな…って
苦しい苦しい
ギブギブ!!
「クスクス…おはよう」
「おはようございます、もう…いつから起きてたんですか?」
「さっきだよ。なんかうなされてたでしょ。そのまま起きるのかなぁと思ったら、キョロキョロしたり潜り込んできたり可愛くって」
「観察してたんですか…」
クスクスと笑っている蓮に、キョーコはちょっぴり膨れて口先だけ動かして抗議している。
「キョーコだって観察してたでしょ。お互い様。」
いじけた振りをして再び潜り込んだ腕の中
やっぱり気持ちいい…
ピピピピッピピピピッ…
「「あ…」」
目覚ましに反応して顔を上げると敦賀さんと目が合った
眩しいくらいに微笑んでいる
「起きようか」
「ハイ」
チュッっと額にキスされて…
綺麗な瞳がゆっくりと近付いてきて…
…って、あわわわわわ
「ダメです、遅刻しちゃいますよ。朝食用意するので準備しててくださいねっ。」
「ハイハイ」
寸での所で敦賀さんの唇を押さえてにげてきちゃったわ
663:4
06/09/04 00:21:23
バスルームからシャワーの音がする
キッチンにいても敦賀さんの存在をそばに感じる
まるで新婚さんみたい…///
テキパキと朝食の支度をしながら、いつぞやの一緒に見たテレビ番組の記憶が甦り思い出し笑いをするキョーコでした。
(おしまい)
664:マロン名無しさん
06/09/04 00:25:23
以上でした。
タイトルは「新婚気分」といったところでしょうか。
文章に稚拙な部分が多々あるかと思われる上に、
>>660に1と入れるのをうっかり忘れてしまいました。
修行し直してきます。
665:マロン名無しさん
06/09/04 00:33:10
GGGJ!(*´Д`*)
一緒に寝てて、蓮の綺麗な顔を間近で見れて、たくましい腕の中でぎゅっとされてて、
ウラヤマシス。そしてキョーコもカワイス!
もう、ラブラブあまあまで萌えまくりですよ。
666:マロン名無しさん
06/09/04 00:50:23
GJ!
二人が初々しくてイイ!(*´Д`)
667:マロン名無しさん
06/09/04 03:14:39
GJ!
キョーコかわいいよキョーコ(*´д`*)ハァハァ
668:マロン名無しさん
06/09/04 14:59:27
豚切スマソ。
只今とある老人福祉関係のパンフを見てたら
アニマルセラピーのドッグ紹介に「レン(チワワ)」と「ショウ(マルチーズ)」がいて
仕事中なのになんかいろいろ煩悩が噴きだしてしまった←重症orz
669:マロン名無しさん
06/09/04 17:49:25
100円ショップのダ○ソーに彼氏宛専用一筆箋が売っていた。
思わず、蓮に手紙を書くキョーコを想像した。
他に彼女、娘、息子、兄姉、弟妹、祖父、祖母宛てがあった。
670:マロン名無しさん
06/09/04 19:19:13
豚斬りで、短篇投下しまつ。一応、キョーコ視点。
671:1
06/09/04 19:20:31
休暇を利用して、敦賀さんと初めての海外旅行。
楽しかった日々もあっという間に過ぎて、今日帰国して来た。
成田空港で敦賀さんが突然、「キョーコ、俺にまかせて」っていうから、
「?」と思っていると、敦賀さんは私の右手をしっかり握ってくれた。
あったかくて大きな、敦賀さんの手、大好きな手。
そのまま、手を引かれる様にして歩を進める。
すぐに、敦賀さんの言葉の意味が分かった。
「敦賀さん、京子さん、お帰りなさい!」
「ハワイはどうでしたか?」
「婚前旅行だという噂もありますが、その辺りどうなんでしょう?」
待ち受けていたのは、沢山の報道陣。
戸惑いながら敦賀さんを見上げると、「まかせて、って言っただろ?」
そうね、ここは芸能界の先輩で取材慣れしてる敦賀さんにお任せした方がいいわね。
672:2
06/09/04 19:23:17
でも、報道陣の人達の前を通り抜ける時も、
敦賀さんは私の手を離してくれなくて。
最初は心強く思っていたけど、中継のリポーターさんが、
「あ、手をしっかり繋いでらっしゃいます!」なんて言うのが
聞こえてきたものだから、顔から火が出そうな位恥ずかしくなった。
思わず手を離そうとしたけど、力で敦賀さんにかなうはずもなく。
そのままの状態で、ムーヴィングウォークに乗った。
取材の記者さん達からは相変わらず、口々に質問が飛んでいる。
「敦賀さん、一言お願いします!」
「京子さ~ん!」
とその時、敦賀さんがやっと私の手を離してくれたかと思ったら、
次の瞬間肩を抱かれ、そのまま敦賀さんのたくましい胸板に、頬を押しつけられた。
ちょっ、いくら何でもこの体勢は・・・!
顔から火が出そう、なんて通り越して、
自分が茹でダコみたいになってるのが分かる。
673:3
06/09/04 19:24:24
敦賀さんの声が私の頭の上から聞こえる。
「すみません、彼女疲れてるみたいなんで、程々にお願いします」
私の位置からは敦賀さんの表情は見えないけれど、大体は想像つく。
きっと―極上の紳士笑顔―。
リポーターの女性が尚も聞いてくる。
「敦賀さん、ハワイは楽しまれましたか?」
「ええ・・・・・・・今迄見られなかった彼女の色んな姿も見られましたし」
つつ、敦賀さんったら、いきなり何を言い出すんですかっ!?
私の頭の中をハワイでの日々がフラッシュバックして、
ただでさえ高鳴っていた心臓は、もうパンク寸前。
「そ、それはどういった・・・・・?」
「ご想像にお任せします」
敦賀さんがそう答えたと同時に、永遠に続くかと思った
ムーヴィングウォークが途切れ、私達は報道陣を後にした。
私が抗議する様に敦賀さんを見上げると、
「取材陣には答えすぎず、答え無さ過ぎず・・・・・・勉強になった?」
なんて笑顔で言われて、頭がクラクラする。
あぁ、私ったらやっぱり大変な人を好きになっちゃったのね・・・。
でも――すっごく幸せかも、クラクラしちゃう位にね。
その直後、『蓮様(ハート)お姉様、お帰りなさい』と書かれた
横断幕を持ったローリィ、マリア、社(&お付きの人大勢)に
出迎えられ、今度はキョーコだけでなく、蓮の頭もクラクラしたのだった―。
674:マロン名無しさん
06/09/04 19:25:50
「愛しているといってくれ」をこのあいだ借りて観てたんだけど、2人の初めての
朝チュンシーンが、>>660さんの話と重なってすごく萌えました。もう重症。
今更だけど、豊悦が大好きになってしまった。もう狂おしいほどに(*´Д`*)
蓮のファンはこんな感じなんだろうか。
675:670
06/09/04 19:31:58
以上です。
海外に行ったことも、飛行機に乗ったこともない
(ついでに関西人で成田に行ったこともない)私が、
テレビ等を便りに貧困な想像力で書いてみましたw
ハートの出し方も分からなかったし・・・orz
御粗末様でした。
676:674
06/09/04 19:52:12
リロードしてなくて、途中でぶったぎってごめんorz
GJ!
>取材陣には答えすぎず、答え無さ過ぎず・・・・・・
(*´Д`) 答えすぎだーー!のろけすぎーー!
もう、ここまでさらけ出すということは、蓮はキョーコと結婚して、
俺のものだ誰にも渡さない、離す気がないことを宣言しているようですね。
GJです!
677:マロン名無しさん
06/09/04 20:14:21
>>670
クソーーー禿げ萌えたじゃねーか(*´Д`)ググググッジョブ
自分は照れるキョーコに禿げ上がることに気付きました。
>>668-669
完全なる妄想脳だなwww
仲間がいて良かったです…orz
678:マロン名無しさん
06/09/05 04:39:48
敦賀さん巻頭カラーいろいろな意味でおめでとう記念のつもりで
悩めるハタチを書いてみました。
……まず謝ります。蓮、ごめんよ。しかも長いし。
679:1
06/09/05 04:45:10
青年は隣の少女に聞こえないようにひっそりと、ひとつ
溜息をついた。
『敦賀蓮』についてくれているマネージャーが敏腕である
ことは疑いようもない。が、仮にも歴としたひとり暮らしの
男のもとへ未成年の女の子を送り込むのはいかがなものか。
ともすれば浮き立つ心をむりやり抑え込もうと、蓮は社への
非難をブツブツと口の中で唱えていた。
少し横に視線を流すだけで、明るい栗色の髪がやわらかく
揺れている様子が鮮やかに飛び込んでくる。
自分のみぞおちぐらいの身長しかない少女は、先ほどまで
食卓に乗っていた皿の数々を実に手際よく洗っている。単調な
作業でしかないはずなのに、彼女――最上キョーコは唇に
うっすら笑みさえ浮かべていた。
……なにが楽しいんだろう?
「敦賀さん?」
「!」
ふいに少女がくるりを首をまわしてこちらを見上げてくる。
黒目がちな大きな瞳といきなり焦点があって、蓮は軽く肩先を
震わせた。とっさに反応できず、瞬きを繰り返す。
680:2
06/09/05 04:47:30
そんな青年の様子にキョーコは不思議そうに小首を傾げた。
「敦賀さん、お皿洗い終わりましたけど……」
布巾を握ったまま呆けていたことに気づいて、蓮は軽く
うろたえた。もっとも、そんな心中の動揺はおくびにも
出さない自信はあったが。
「最上さんは手際が良いね」
にっこりと音がしそうなほど笑ってごまかす。大抵の女性は
これで騙されてくれる。自分の顔面がもたらす効果については、
役者として正確に把握しているつもりだ。
しかし、世の中は広い。
最上キョーコにだけは、この手は通用しない。
現に少女は血の気の引いた表情で固まってしまった。
毎度ながらの反応ではあるものの、そして彼女がそういう
行動を取るようになったのは蓮の自業自得なのだとしても―
――恋愛感情を自覚してしまった女の子にこうも怯えられては、
やっぱり落ち込む。
681:3
06/09/05 04:51:04
両者の間に渦巻くどよんとした空気を振り払おうと、蓮は
おおげさにキョーコの鼻先で左右に手を振った。
「おーい、最上さん?」
「はっはいぃ!!」
裏返った声で返事する少女に苦笑しつつ、青年は何事も
なかったかのように平然と皿を拭き始めた。
「ありがとう。ここはもういいよ。そっちで休んでて?」
「そんなわけにはいきません!」
長年の接客業で自然と身に付いたのか、それとも根っから
なのか、キョーコは上下関係には基本的に体育会系な思考の
持ち主だ。
「先輩に押しつけて自分だけ休めませんよ」
憤然とそう言い返すと、皿洗いの間におちてきた服の袖を
まくり上げようとする。
細い手首にはまだ洗剤の泡がついたままで、蓮は無意識に
キョーコの手を押しとどめていた。
「ちょっと待って」
少女の袖口に指をのばしてから、自らの筋張った腕とくらべて
あまりに違いすぎる細腕が今さらながらに意識される。
こんなことで動揺する自分がおかしかった。
682:4
06/09/05 04:57:39
手をつないだだけで鼓動が跳ね上がるなんて段階は、とっくの
昔に通り過ぎている。
しかもこれは好きなコの手を握る以前の問題で、たんに水仕事で
服が濡れないようにしようとしているだけなのだ。
自嘲しながら、それでも蓮は自分の呼吸が浅くなっているのに
気づいていた。
手首をつかまれたキョーコが、びくりと大きく身体を震わせた
のが掌ごしに伝わってくる。
「このままだと濡れるから……」
我ながら言い訳じみた科白を少女のこめかみ辺りに囁きかけながら
男はゆっくりともう片方の手をのばした。
キョーコの細い手首から肘にかけて、蓮の関節が浮き出た長い
指が這うようにじりじりと進んでいき袖口をたくしあげる。
「そっちも」
有無を言わせない響きで、さらに反対側の腕を出すように告げる。
少女が眼元を赤く染めながらおずおずと差し出す手首を再び握りしめ、
蓮は少し強く彼女の腕を引いた。
683:5
06/09/05 05:00:08
あっけなくキョーコの腕は高々と持ち上げられて、まるで挙手を
するかのようにつかみあげられている。そのしなやかな指の先には
感情を消した、そのくせ強く光る双眸が少女を見据える。
蓮はなおもキョーコの袖口をゆるゆると巻き上げ始め、その間
おどおどと視線をさまよわせる少女を、どこか酷く醒めた場所から
観察していた。
いつもと様子の違う青年を敏感に感じ取ったのか、キョーコの眼が
緊張と不安で潤む。気づけば蓮は、キョーコに影を落とすほど
立派すぎる上背を誇る身体を傾けていた。
「………最上さん」
「っっぅつつ敦賀さんっ、後ろ!!」
「え?」
切羽詰まった声にとっさに後ろを振り返ると、物凄い勢いで
突き飛ばされた。不安定な体勢もあってか、しぶとくつかんでいた
手はあっけなくほどけてしまった。
684:6
06/09/05 05:02:44
「時計が止まってますよ!大変、敦賀さんの無遅刻記録に
傷がぁっ!!」
私コンビニに行って来ますぅぅ~とエコーをきかせながら
キョーコは一目散に玄関へと駆け出していった。
こういうのって。
「なんて言うんだっけ……………………」
確か、ウサギが逃げるとか追うとかなんとか。
最上さん、俺がケータイのアラームで起きてること知ってる
クセに………。
もうちょっとのところで目の前から逃亡したウサギの後ろ姿を
思い出しながら、蓮は今度こそ遠慮会釈なく溜息をつきながら
行儀悪くソファに座りこんだ。
脱力しながらふとテーブルの隅に置いていたケータイを
取り上げる。いくつかボタンを操作したあとで、常の彼
らしくない乱暴な仕草でケータイを閉じた。
685:7
06/09/05 05:06:36
もはや日本で生活する上で、なくてはならない国語辞書機能
から記憶を頼りに逆引きしてたどりついた格言。
『去る者は追わず』
「…………それだけは、ごめんだ」
背もたれに深く身体を預けながらひとりごちた。天を仰いで
ほんのわずか眼をつむってから、反動をつけて上体を起こす。
力強い足音が徐々に遠ざかっていき、灯りのついたままの
広い部屋に静寂が押し寄せた。
時計の秒針が規則正しく動く音だけが小さく響いている。
686:マロン名無しさん
06/09/05 05:10:19
終了。
もう気障野郎でも夜の帝王でもヘタレでも良いじゃないか。
だってハタチなんだもの。そんな心境で見守る今日このごろ。
お目汚し失礼しました。
687:マロン名無しさん
06/09/05 05:41:08
GJ!!
蓮逃げられたwwカワイソスwww
ひそかにヘタ蓮好きな自分はうっかり萌え(*´д`*)
688:マロン名無しさん
06/09/05 06:07:34
GJ!!萌えた(*´Д`)かわいいよ、この蓮。
ちょっと積極的じゃないか。
キョーコが逃げなかったらどうなってたんだろう。
想像すると萌え。
本誌でもこんな展開になるのキボン。
689:マロン名無しさん
06/09/05 07:56:27
>>686さん、GJ!
思わず、出て行った後のキョーコの気持ちを考えてみました(勝手なことしてスマソ)
はぁ~、いつもと違う敦賀さんの雰囲気にビックリして、思わず逃げてきちゃったわ。
だって、あの体勢ってどう考えてもキ・・・・・・・・・・ちち違うわ、違う、何考えてるの、
敦賀さんは紳士だもの、そんなことする筈無いわよ。
でも、私の手首を掴んだ敦賀さんの手、力強かったなぁ、
何だか急に敦賀さんが“ 男”で、自分が“女”なんだって認識させられちゃったり、
・・・・・・・・・も、勿論、変な意味じゃないわよ、純粋に生物学的な見解で、男女の身体的な違いを・・・・・・
て、さっきから何で私こんなに、ドキドキしてるのかしら?お願いだから静まってよ、私の心臓!
・・・・・・そういえば、以前にもああいう敦賀さん、見たことあるわ・・・・え~っと
・・・・・そうだ、あの演技レッスンの時の、“夜の帝王”・・・・!
あの得も言われぬ妖しい雰囲気、確かにあの時と一緒だわ。
・・・・・・ということは、もしかして、さっきのアレって、私の為の抜き打ち演技レッスンか何かだったのかも。
いつ、どんなアドリブが来ても対応出来るように、とか。
私ったらそんなことも分からずに逃げ出しちゃうなんて、
その上さっき、突き飛ばしちゃった・・・・わよね?
・・・・・いやぁ~~~、私、大先輩に何てことを~~~、今度こそ絶対に呆れられちゃったわ、どうしよう~~~(エンドレス)
何か、>>686さんのイメージとは著しくかけ離れてる気がorz 逝きます。
690:マロン名無しさん
06/09/05 08:04:06
大先輩にはなんてことをでガクブルは間違いなくあるなwGJ!
691:マロン名無しさん
06/09/05 19:33:45
>>689
GJ!すごくキョーコらしい(´∀`*)
692:マロン名無しさん
06/09/05 21:44:15
読解力不足でゴメソ。
>>686のラストは、「去る者は追わず・・・・それだけはごめんだ」
(俺なら追い駆ける)→足音が遠ざかり、静寂の中時計の音だけ響いていた
=蓮はキョーコの後を追った、と思ったんだが違うのかな?
もしそうなら、是非続編キボンヌ。
違ってたら的外れなこと言ってゴメソm(__)m
693:マロン名無しさん
06/09/06 14:49:43
最近やってるウ○タクのCM見ながら、蓮が
「~だピョン」と言ってるのを想像した。
wwwwwwwwwww
orz
694:686
06/09/07 01:57:37
>>679-685の続きをうっかり書いてしまいました。
キョーコ側の心情は>>689さんの書き込みを思い浮かべつつ。
>>687-689さん、萌えていただき嬉しいです。そして書いていて
思ったのは「仲村先生スゴイ!」でした。
>>692さん、や、その解釈まさに私のイメージどおりです。
判りにくい書き方で申し訳ないです。
695:8
06/09/07 01:59:13
エレベーターが上昇してくるのがひどく遅い。
キョーコが1階まで乗っていたせいだろう。階数を示す表示が
ひとつずつ移動してくるのをまんじりともせず凝視していたら、
水分が蒸発していくたびに眼球がちりちりと痛んだ。
チーンという音とともにゆっくりと開き始めた扉の間に、窮屈そうに
身体を滑り込ませ、もどかしいとばかりに蓮は『閉』のボタンを押した。
狭い箱の壁に寄りかかってまた階数表示に眼をこらす。
(………3………2………1)
肩口を扉に盛大にぶつけながらフロアに踊り出た青年は思わず呆気に
とられた。
「最上さん!………なにしてるの?」
勢い良く葉を茂らせた観葉植物の鉢植えの影に隠れるようにキョーコ
が座りこんでいる。膝を抱えてうずくまったまま、こちらをうかがって
いる様子はなんだかホラー映画の主人公のようだ。
俺は悪魔か。
ひそかに傷つきながら、それでも蓮は怯えさせないようにとことさら
笑顔を心がけてキョーコに近づいていった。
696:9
06/09/07 02:01:08
「ほら、こんなとこにしゃがみこんでないで。冷たいでしょう?」
威圧しないように、片膝をついてうつむいたキョーコの顔を下から
うかがってみる。少女まで、30cmの至近距離。
青年は思わず絶句した。
すべすべした眉間にはくっきりと皺が刻まれ、いつも蓮が心を奪われて
しまう印象的な瞳には、今にもこぼれて落ちてしまいそうなほど涙が
たたえられている。
「~っつ敦賀さぁっ……!」
あ、来る。
「申し訳ございませぇぇんんーっ!!」
後先かえりみず、ガバリッと頭をさげようとするキョーコの小さな
頭を、蓮は力いっぱい両手で受けとめた。
「あっ!ごめん!!」
両方のこめかみあたりをがっちりと青年の両手に抑えられ、うつむく
こともできずに少女がぽろぽろと涙をこぼしはじめた。
これでうろたえるなと言うほうがどうかしている。
「いっ痛いよね?ごめん、とっさで力の加減ができなくて……」