仲村佳樹作品SS&妄想スレ5at CSALOON
仲村佳樹作品SS&妄想スレ5 - 暇つぶし2ch300:288
06/08/15 18:29:04
GJ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
>>294様 ありがとうございます!
リクエストして良かった。しかもナカーマ。
最初に『妻』って単語を使いたくてアップダウン~を
書いたんだ。
神々よ、ありがとう!!

301:マロン名無しさん
06/08/15 18:34:22

皆様GJ~!!

確かスターの自宅拝見!
みたいな芸能人の家を、写真で見るコーナーありましたよね?(うろ覚えスマソ)
そのコーナーで、家のキングサイズベットを寝転がった写真で紹介して、下ネタ振られ慌てるキョーコが見たい!!(;´д`)ハァハァ

ネタが尽きた時にでもぜひ!!

302:マロン名無しさん
06/08/15 18:39:41
スゲェノキタタタタタタタ━━(((((゚(゚(゚(((゚゚∀∀゚゚)))゚)゚)゚)))))━━!!!!!!


>>ミュージカル仕立てで自分のプロポーズシーンを再現
すっげぇ気になるwwww

303:マロン名無しさん
06/08/15 20:51:28
次週のキョーコゲストバージョンで妄想してみるが
赤くなってしどろもどろになるキョーコしか浮かばない。
しかしこれはこれで(*´д`*)ハァハァ

ちょい遅レスになったが>>292にも萌エス

304:マロン名無しさん
06/08/15 21:13:21
来週のゲストのリクしたいです!!
モー子さんや松やブリッジもいいし、実在の芸能人とのやりとりも楽しそう。
料理上手で知られる芸能人と料理の話題になるとか、
横にロ十姉妹がいて、キョーコがあの胸にビビりまくるとか。

ネ申さま方、こんなお願い無理ですか?

305:マロン名無しさん
06/08/15 21:33:16
尚を出したら必然的に毎回絡むことになってくどくなりそう。

モー子さんには禿同。
アップダウンの下ネタ攻撃からキョーコを守ってくれそうw

306:マロン名無しさん
06/08/15 21:50:15
とりあえず蓮ゲストに花咲いてるあいだに>>301に便乗して他コーナーも妄想してみる。
家やモノの写真を撮ってくるが台所写真にはエプロン姿の妻の後ろ姿(*´Д`)

307:マロン名無しさん
06/08/15 21:59:17
>>294さんの後でお恥ずかしいのですが、>>278の自転車二人乗りに挑戦します。
同じお題で書いている神様がいらっしゃいましたら
こっちをなかったことにしてくださいませ~u(_ _)u

308:マロン名無しさん
06/08/15 22:00:24
浜本「どんどん行くで。
   次は東京都のP.N.妄想スレ住人さんからの投稿。
   2,3年前、港区の路上で自転車に二人乗りする敦賀さんを見ました」

     ☆効果音☆

浜本「私が友人と大通りを歩いていた時、後ろから女の子の大歓声が上がりました。
   振り返って見ると、そこにいたのは爆走するド派手な改造自転車の後ろに乗った敦賀さんでした。
   自転車をこいでいるのはピンクつなぎを着た変な女で、
   敦賀さんたちは追いかける私たちを振り切って凄いスピードで去って行かれました。
   つなぎ女とのあまりの不釣り合いさに、一瞬、誘拐されてるんじゃないかと心配しました。
   大丈夫でしたか?」

松田「ピンクつなぎ・・・。また京子ちゃんやな」

浜本「自分、他にツレとかおらんのかい?」

蓮「仕事が忙しすぎてプライベートでの出会いがありませんからね。
  しかも仕事が終わったらそれっきりという場合も多くて・・・。
  これは確か、ファミレスに行った翌々日くらいのことだったと思います」

浜本「じゃあまだ付きおうとらんのか」

蓮「はい。まだ全然その気配もなかった頃です。
  移動中にタクシーが渋滞に巻き込まれたので、代マネ中の彼女に、自転車に乗せらたんですよ」

309:マロン名無しさん
06/08/15 22:01:46

青井「ちょっと引っかかったんですが、敦賀さんは自転車の後ろに乗ってたんですか?」

蓮「本当なら男である俺が漕ぐべきだったんでしょうけど、
  病み上がりだからおとなしくしろと言われまして。
  あの時は本当に世話になりっぱなしでした」

松田「どさくさに紛れてちゃんと後ろからチチ揉んだか~?」

蓮「だからどうして何でもかんでも下世話な方向に持っていこうとするんですか」

松田「楽しいからや」

蓮「っ・・・」

浜本「(スルー)次もスゴイの来てるで」



(どこまでも続け)

310:マロン名無しさん
06/08/15 22:06:09
>>307さんGJ-!
誘拐にワロタww

311:マロン名無しさん
06/08/15 22:11:01
GJGJ!w
後ろから乳揉む蓮を想像してワロタよw
キョーコは漕ぐのと無遅刻記録に一生懸命すぎて気付かなそうだ

312:マロン名無しさん
06/08/15 22:13:05
>>311
ちょww胸揉まれても気付かず激走かよwww

313:マロン名無しさん
06/08/15 22:17:12
これ、むしろ家でOA見てるキョーコの方が恥ずかしさに耐えられなくて悶絶してるんじゃないかな。
帰宅した蓮と一悶着ありそうw

314:マロン名無しさん
06/08/15 22:52:57
>>278です!>>307さん、ありがたく頂きました~。

松田さんと浜本さんのセクハラ発言暴走しすぎw


315:マロン名無しさん
06/08/15 23:14:32
豚斬りスマソ、昨日見た夢の中で、キョーコとモー子さんが
フ○ンドパークに出演していた(勿論ピンクつなぎ)w
持ち前の演技力で、物真似を次々こなすモー子さん、
曲演奏する奴で松の曲を問題に出され、空気がドロドロになるキョーコ、
ハイ○ーホッ○ーで真剣になりすぎて鬼の形相になるキョーコ、
キュララのボトルと缶の着ぐるみ着たホンジャ○○、
ギリギリで止まったパックを無理矢理押し込む怨キョ、
(スタジオの観衆からは「奇跡だ!」の声が)
最後のダーツの商品に例のオデットを指定するキョーコ・・・。
かなり密度の濃い夢だったw
流れ読まないカキコで本当にスマソ、逝きます。

316:マロン名無しさん
06/08/15 23:18:41
>>313
一悶着ありそうだww
妄想スレでもエロパロスレのほうにでもどちらにでも話を広げられそう。
神様方素晴らしいよ。ごちそうさまでした。

317:マロン名無しさん
06/08/15 23:19:41
うはっ>>315の夢sugeeee━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━!!!
完全にネ申レベルじゃないかww

318:マロン名無しさん
06/08/16 08:53:30
>>313
収録だと放送まで時間があるから、生放送ということにすれば
自宅で放送を見てるキョーコの設定にすることが出来るね。

バラエティーの収録は二本撮りや三本撮りらしいから、
一本目はキョーコで二本目は松出演にするとかにしたらどうだろう?

319:マロン名無しさん
06/08/16 09:59:35
自宅で一緒に見てるってのが(・∀・)イイ!!
夏の暑さで妄想が暴走中ですなwイイヨイイヨ

320:マロン名無しさん
06/08/16 12:20:13
妄想脳で久々に森・博嗣のS&Mシリーズ読んだら
主人公ふたりが蓮とキョーコに変換されてしまう。
クールでドライな助教授と謎解き大好きで奔放なお嬢様。

321:マロン名無しさん
06/08/16 22:24:00
すみません、神々の足元にも及ばない駄文ですが、
私も便乗ネタ思いついたので、投下します。
以下3レス程消費すると思います。

322:蓮×坊目撃談 その1
06/08/16 22:26:39
浜本「次の目撃情報いくで。東京都○○区、松嶋名無しさんからの投稿。
“三年位前だったと思うのですが、TB○局内で
着ぐるみのニワトリと話している敦賀さんを見ました”」

  ★効果音★

浜本「“当時私はTB○で清掃のアルバイトをしていたのですが、
局内のゴミを回収して廻っていると、人気の無い廊下の片隅で
敦賀さんが着ぐるみのニワトリと、親しそうに話していました。
私には何を話してるかまでは分かりませんでしたが、
着ぐるみを着てるエキストラの方にまで気さくな
敦賀さんにますますファンになってしまいました”
ほんとに、氏ねばいいのに」

松田「でも良かったな、京子ちゃん以外にも友達いてんな」

浜本「ニワトリやけどな」

蓮「いや、そのニワトリも妻なんですよ、実は」

323:蓮×坊目撃談 その2
06/08/16 22:28:55
浜本「えぇぇぇえっ!?嘘やろ、いくら何でも」

蓮「ホントですよ。当時駆け出しだった妻が、
バラエティー番組のマスコットキャラを演じてた頃ですね」

松田「何や、じゃあその仕事の合間に逢引きしとったんか?」

蓮「その頃は付き合う気配も無かった頃ですよ。
それどころか、当時はニワトリの中身が妻だとは知らなかったんです」

浜本「マジで!?」

蓮「マジですよ(笑)婚約してから妻にそのことを
聞かされて、本当に驚きました」

松田「京子は何でそのことずっと黙っとったん?」

324:蓮×坊目撃談 その3
06/08/16 22:30:53
蓮「何か、言い出す機会がなかなか無かったみたいですね。
詳しくは言えないんですが、僕がTB○のドラマ収録中、
ちょっとしたトラブルに見まわれてしまって、
そこを通りかかった着ぐるみ姿の妻が助けてくれたんですよ。
当時は着ぐるみの中身が今の妻だなんて
思いはしなかったんですが、今思えば話していて
とても楽で落ち着ける感じがして、
実は彼女だったと聞いて、ああ、そうだったんだ・・と」

浜本「何や、やっぱりノロケかいな。もう次いくで、次」

蓮「そうですね、そろそろ他の方の・・・」

松田「いや、それは分からんで~」

  つ づ く かも?

325:マロン名無しさん
06/08/16 22:34:58
↑は一応、てんてこ舞の時のイメージなんですが、分かり難くてすみません。
後、着ぐるみネタからセクハラにいくのは無理でつたorz
神々の偉大さを痛感しながら、名無しに戻ります。

326:マロン名無しさん
06/08/16 22:37:54
GJ!
目撃情報を集めるとすべてノロケになる罠ww

327:マロン名無しさん
06/08/16 22:46:00
>松田「でも良かったな、京子ちゃん以外にも友達いてんな」

にワロタ

328:マロン名無しさん
06/08/16 22:50:01
GJ!!
壮大なリレー小説になっててすごく楽しい♪
ここのおかげで久々に発売日を待つのが苦痛じゃなかった!
あと4日これが続くといいな~

329:マロン名無しさん
06/08/16 23:44:12
神の皆さんすごいです。
リクしてもよろしいでしょうか?
6巻ACT.35でキョーコが「病院での解熱注射がきいたんですよ」
と言っているので、熱でへろへろの蓮を看護婦や患者が目撃してるはず。
どうぞよろしくお願いします。 

330:マロン名無しさん
06/08/17 01:49:58
>>329さんのリクに便乗。

浜本「はい。次は東京都の匿名希望から。
   三年程前、都内の病院でド派手なピンクつなぎを着た女性に
   へろへろの状態で連れられる敦賀さんを見ました」
  
    ☆効果音☆

松田「また嫁かい(呆)」

浜本「敦賀さんはかなり重症で意識が半分飛んでいるようでしたが
   女性が耳元で何かを囁くと、途端に目がかっと開き何事も無かったかのように
   ご自身の足で診察室まで歩いていかれました。
   あの時何を言われたんですか?」

蓮「これはさっきの自転車のやつの前日ぐらいですね」

浜本「何でそないにへろへろなってたん?」

蓮「事務所で風邪が流行って、うちのマネージャーが倒れたんですけど
  翌日ぐらいに自分もかかっている事に気付いたんですよ。
  案の定熱が出たんですが、タイミングのいい事にその日の撮影が
  相手役の女性と土砂降りの雨の中で口論するシーンで
  一気に悪化したんです」

浜本「っかぁ~俳優も辛いなぁ・・・。熱かなり上がったんちゃうん?」

蓮「あんまり覚えてないんですが妻曰く39度以上出てたらしいです」



331:マロン名無しさん
06/08/17 01:51:02
松田「んじゃあ撮影終わって病院行ったん?」

蓮「そうです。で、解熱注射を打ってもらったんですよ」

浜本「よう演技できたなぁ・・・。で、これ嫁に何言われたん?」
  
蓮「それが覚えてないんですよ・・・。意識飛んでたみたいで」

松田「俺の予想やと『撮影頑張ったらアタシをあ・げ・る』的な事を
   言われたと思うんやけど」

浜本「あ~ほんでビンビンになったんやな」

蓮「ちょっ、違いますよ!!大体その時は付き合ってもいなかったって
  さっき散々言ったじゃないですか!!」

松田「まぁ真相は来週京子ちゃんに聞くというとで」

浜本「そうやな。夜の生活の事とか全般聞いたらええしな」

蓮「お願いですから、彼女にそういう事聞くのは勘弁してください・・・(困)」


332:マロン名無しさん
06/08/17 01:52:04
浜本「大丈夫、大丈夫。来週2時間スペシャルやし、た~~~っぷり聞けるから」

蓮「(小声で)キョーコ・・・ほんとごめん・・・」

松田「うわ、かなり凹んでる!へた蓮や、へた蓮!(嬉々)」

 

蓮の受難はまだまだ続く・・・?


あんまり面白くなくてすんません・・・
てか自分書き込みすぎだ。逝って来る

333:マロン名無しさん
06/08/17 01:59:58
ビンビンってwww
憔悴しきった蓮がグッ!! >>330さんGJー!!

来週のキョーコバージョンはさらにセクハラ満載の予感
このノリ好きだけどマロンてどこまでおKなのか心配になってきたw

334:マロン名無しさん
06/08/17 02:13:25
ヘタ蓮www新語までキターww
リクに即レスGJ!

335:マロン名無しさん
06/08/17 03:38:29
流れを読まずに、他番組ネタなんですが、投下させて頂きます。
でも文才無いので、グダグダというか、くどくなっちゃったかもしれませんorz
元ネタは愛のエ○ロンです。では。

336:~恋のキッチン~(1)
06/08/17 03:43:42
ナレーション「今週の恋キチは、DARK MOON未緒役で大ブレイク!
期待の新人女優、京子が初参戦!さて、その料理の腕前は?」

―‐―‐―‐―‐―‐―‐城山「京子ちゃん、料理の方は自信ある?」

キョーコ「一通りは出来ると思うんですが、人様に自慢出来る様な物では・・」

磯田「でも、この人未緒でしょう?何か、呪いのかかった物出されそう~」

城山「美理子さん、失礼ですよ。京子ちゃん、初めてで緊張してるのに。」

キョーコ「いえ、大丈夫です」

城山「そんな京子ちゃんの為に、今日は試食に特別ゲストをお呼びしてます!
“DARK MOON”嘉月役、敦賀蓮さ~~ん!!」

BGMとスモークと共に現れた蓮に色めきだつ、女性出演者達。

磯田「これは、今日皆料理に力入るわ」

城山「いやもう、男の俺から見ても格好良いもん」

蓮「いえ、そんなことないです」

照れ笑いする蓮に、ますます止まらない女性達の歓声。

337:~恋のキッチン~(2)
06/08/17 03:45:58
キョーコ「今日、敦賀さんがいらっしゃるなんて・・」

城山「だってサプライズ・ゲストだもん」

蓮「びっくりした?(キュララ)」

キョーコ「え、ええ、それはもう・・(敦賀さんが試食ゲストなんて緊張しちゃうじゃない)」

城山「二人は事務所の先輩後輩なんだよね?
DARK MOONでは物凄いバトルを繰り広げてたけど・・」

キョーコ「普段はとっても良い先輩で、本当にお世話になってます!
役者としても素晴らしい方で、尊敬してます!」


蓮「嬉しいですね。僕も彼女はこれから伸びる女優さんだと思うので」

内心キョーコの「尊敬」という言葉に、一抹の淋しさを
感じながらも、笑顔で応じる蓮だった。

338:~恋のキッチン~(3)
06/08/17 03:50:29
城山「じゃあ、今日は尊敬する先輩に、変な物食べさせられないよね」

蓮「そうだよ、美味しくなかったりしたら・・(キュラレスト)」

キョーコ「い、一生懸命作らせて頂きますぅ~」

城山「それではクッキング・タイム、今日のVIP食材は・・・」


―‐―‐―‐―‐―‐―‐ナレーション「テイスティング・タイム!」


城山「次は京子ちゃん!いやぁ、調理中も凄く手際良かったし、
期待出来るんじゃないですか~。じゃ、まず敦賀君から」

蓮、キョーコの料理を一口食べ、黙り込む。

城山「どう、敦賀君?てかどしたの?黙り込んで」

キョーコ「もしかして、お口に合わなかったですか?」

(まさか、今迄差し入れしてたお弁当なんかも、
敦賀さんの口に合わなかったのかしら?どうしよう)

蓮「・・・・・・・いや、美味しいです・・」


339:~恋のキッチン~(4)
06/08/17 03:54:39
城山「何や、敦賀君歯切れ悪いな~。(一口食べて)
うめえぇぇぇ~~!!(絶叫)敦賀君、こんな美味い物食べて
良くそんな、クールでいられるね」

磯田「敦賀君は城山君と違って、落ち着きがあるの!
(一口食べて)・・悔しいけど美味しい、未緒のくせに」

城山「美理子さん、それ関係ないですよ。
だけど、こんな料理食べられる京子ちゃんの彼氏は
幸せだね~。俺、立候補しちゃおっかなぁ。
う!?今、何か悪寒を感じたんだけど(ゾクゾク)」

蓮「そうですか、気のせいですよ(キュラレスト)」

340:~恋のキッチン~(5)
06/08/17 04:19:50
その後、料理家羽鳥からも絶賛され、見事特キチに輝いたキョーコ。
だが、蓮の態度が心に引っ掛かっていた。

(敦賀さんの喜ぶ顔が見たくて、頑張ったんだけどな・・)

―‐―‐―‐―‐―‐―‐収録後、帰路に付く蓮と社。

社「蓮、キョーコちゃんの料理美味しかったんだろ?
じゃあ、何でそう言ってあげないんだよ?
キョーコちゃん、絶対お前の態度気にしてるぞ。
大体お前は・・・」

まだまだ続きそうな社の説教を尻目に、蓮は心の中で呟いていた。

(君が料理上手なのも知ってるし、それ以前に
君が作った物なら、俺は何でも美味しく感じるだろう。
だけど、さっき君の料理を一口食べた途端、
君への愛しさが心に溢れて、口を開いたら
隠していた気持ちを言葉にしてしまいそうで、
だから、何も言えなくなってしまったんだ・・
今は収録中だと自分に言い聞かせて・・・。
城山さんの冗談めかした言葉にも嫉妬してしまう程、余裕も無いくせにな)

自嘲する様にふと微笑った蓮に、尚も社が食い下がる。

社「あ、何だよ、今の表情(かお)
悩みがあるなら、お兄さんに話してごらん、なぁ、蓮ってば!」

―‐―‐―‐―‐―‐―‐後日、放送を見た男性視聴者からキョーコの元に
山の様なファンレターが届き、蓮はますますヤキモキ
することになるのだが、それは又別の話。

341:~恋のキッチン~あとがき
06/08/17 04:28:35
以上です。
蓮の心理描写が超説明的&キョーコの心理描写はしょりすぎが、特に反省点orz
調理シーンもどう書いていいか分からなくてすっ飛ばしたし、他にも色々すみませんm(__)m
料理上手なキョーコと、仕事中に気持ちを必死で抑える蓮を書きたかったんですが、難しかったです。
お目汚し失礼しましたm(__)m

342:マロン名無しさん
06/08/17 10:05:40
恋エプキタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
GJ!キョーコカワユス(*´Д`)ハァハァ

343:マロン名無しさん
06/08/17 10:44:52
329です。
>>330さん、書いてくださってありがとうございます。
へた蓮、いい!おもしろかったです。

>>336さん、愛エプで料理の腕を披露したキョーコ。
きっとお嫁さんにしたい女性No.1になるんでしょうね。

344:マロン名無しさん
06/08/17 12:20:42
>>336
GJ!朝からはにかんでしまったよ。

ついでに「ハニカミ」に出演する二人を妄想した。
初めての遊園地にはしゃぐキョーコ、絶叫マシーンで動揺する蓮。
お決まりは「観覧車の頂上で彼は彼女を抱き締めて、耳元で『愛してる』と囁いてください」という指示にマジうろたえする二人。

でも結局キメるんだよね、蓮はwそんでキョーコは目を回すんだ。

345:マロン名無しさん
06/08/17 13:16:23
>>344
マジうろたえテラ萌エス(*´Д`)

346:マロン名無しさん
06/08/17 18:11:32
>>336です。
皆様、GJありがとうございます(畏れ多い~)
調子に乗って、オ○ラの泉ネタで思い付いたんで、投下させて頂きます。
6~7レス位使いそうです。
(てか、投下しすぎでウザかったらスマソorz)

347:パワーの泉 その1
06/08/17 18:21:55
キョーコ「初めまして。今日はよろしくお願いします!」

三田「ホホホ、そんなに堅くならなくていいのよ。
何も取って食べる訳じゃないんだから。
私、あなたの未緒、大好きなのよ」

キョーコ「本当ですか?光栄です。ありがとうございます」

江山「(微笑みながら)京子さんはね、・・・まだ癒えてない心の傷があるみたいでね」

三田「そうそう、異性関係でね」

顔を見合わせ、微笑み合う三田と江山。

六分「え、そうなんですか?京子ちゃん、心当たりある?」

キョーコ「え、いや、あの・・(しどろもどろ)」

江山「でも今日こちらにいらしたのは、そのことも含めて、転機が訪れたということですから。」

三田「そう、きっと出演して良かったと思えるわよ

キョーコ「は、はぁ、お手柔らかによろしくお願いします」

三田「お手柔らかにって、私も江山さんもはっきり言わせてもらいますよ。
それがあなたの為なんですもの、ホホホ」

六分「何か、俺が怖くなってきた・・」

キョーコ(以前出演した百瀬さんから聞いてはいたけど、
三田さんも江山さんも静かな中に凄い迫力があって。全部見透かされちゃいそう)

348:パワーの泉 その2
06/08/17 18:24:22
江山「ええと、京子さんは非常に念のパワーが強い人でね。
切羽詰まった時程、自分でも思いがけない力を発揮したりするでしょ?」

キョーコ「あんまり意識したことは無いんですが、言われてみるとそうかもしれません」

江山「それでね、その“念”のエネルギー源になっているのが、
最初に言った男性との別れなんですよ」

六分「京子ちゃん、差し支えの無い範囲でいいから、どういうことか教えてくれる?」

キョーコ「・・・・・はい。・・・・・・昔大好きな人がいて、
私は彼の為に何でもする覚悟で、実際全てを犠牲にして尽くしてたんですが、
・・・・・・・でも彼にとって私は、都合のいい女でしかなくて」

三田「理不尽に捨てられたのよね」

キョーコ「・・・・・はい・・・」

六分「み、三田さん、はっきり言いすぎですよ!
でもその彼は酷いね、同じ男として許せないよ」

江山「それでね、京子さんは、その時の悔しさをバネに、
いつかその彼を見返してやろう、そう思ってお仕事も頑張ってこられたんですね。
お部屋にね、その彼の写真まだあるでしょう?」

キョーコ「ええ!?ど、どうしてそれを?」

六分「江山さんはね、いつもこうやって、不法侵入するんですよ~(笑)」

キョーコ「そんな、うら若き乙女の部屋を覗き見するなんて、破廉恥です!」

六分「そうだよね、僕が代わりに謝るよ、ごめんね、京子ちゃん」

349:パワーの泉 その3
06/08/17 18:26:31
三田「まあ、それはともかく、いつもその昔の彼の写真を見て、
自分を戒めてるのね、まだまだ頑張らなきゃダメだって」

江山「でもね京子さん。あなたはそんなことしなくても、
元々素晴らしいパワーの持ち主なんですよ」

三田「そう、それにね、負の心から生み出されるパワーは、いつか自分をも滅ぼしかねないの。
相手の男性は未熟で、あなたは彼にとっては、勿体ない様な人なの」

江山「そう、魂のレベルもあなたの方がずっと上なんです。
だから、いつまでも縛られていると、あなたの価値迄貶めてしまいます」

キョーコは溢れそうになる涙を必死に堪えながら、二人の言葉に聞き入っていた。


350:パワーの泉 その4
06/08/17 18:38:09
江山「それにね、京子さんは既に運命の相手に出会っているんですよ」

キョーコ「え?運命の・・・相手?」

江山「そう。それは京子さんの前世に関係があるんだけど」

キョーコ「前世、ですか?どこかの貴族のお姫様だったらいいな、
私、昔からお姫様に凄く憧れてるんです~」

江山「あ~残念ながら、お姫様ではないですね。
大きなお城かお屋敷にお勤めの下働きの女性です」

キョーコ「下働き・・・(前世でも地味な家政婦暮らしだったってこと!?)」

六分「京子ちゃん、そんなに落ち込まないで!」

三田「時代は、日本の江戸初期位かしらね」

江山「そうですね、だから京子さん、お着物割とお好きでしょう?」

キョーコ「そうですね、昔アルバイト先でずっと着ていましたし、身体に馴染む感じはします」

江山「それでね、その奉公先の若殿様と、京子さんは身分違いの恋に落ちたんです」

三田「お二人とも、とても真剣に想い合っていらしたのね」

江山「相手の男性もとても誠実な人で、何とか周囲にあなたとの仲を
認めてもらおうとしたんだけど、身分違いを理由に反対されて、あなたは暇を出されてしまった。
その後、彼は家の為にお嫁さんを貰ったんだけど、
心の底ではず~っと、あなたのことを想っていらしたんです」


351:パワーの泉 その5
06/08/17 18:41:10
三田「あなたの方はその後、あるきっかけで旅芸人の一座と出会って、
芸事に目覚めていったんだけど、一生独身で過ごされた様ね」

六分「おぉ~、何か女優さんっぽいですね」

江山「一座の花形になって言い寄る男性も沢山いたんだけど、
あなたはあの若殿様以上に愛せる人はいないと、操を守り通したんです」

キョーコ「あの・・前世でも失恋がきっかけで、芸事を始めた様ですが、
そういう運命なんでしょうか?」

江山「う~ん、ただね、さっきも言った運命の人、
話に出てきた若殿様ね、現世で既にあなたの近くにいらっしゃいますよ」

キョーコ「え、本当ですか?」

半信半疑のキョーコだった。

352:パワーの泉 その6
06/08/17 18:45:36
三田「京子さんが、とても頼りにしている、先輩の様な方かしら」

江山「そう、京子さんから見て、憧れて目標になる様な方ですね」

六分「じゃあ同業者・・・俳優さん?誰だろ~?」

江山「それでね、前世では社会的な身分の差で、自分達ではどうにも出来なかったけど、
生まれ変わった今はそんな物は無いから、自分の努力次第の所があるでしょう?
だから京子さんは無意識の内に相手の方に近づいて、自分を認めてほしい、
存在に気付いてほしいって思ってるみたいです」

三田「でも残念ながら、京子さんは、まだ自分の気持ちに気付いてらっしゃらない様だけど」

六分「あら、勿体無い」

江山「相手の男性は京子さんのことをとても大切な、
かけがえの無い存在と思ってらっしゃるんですけどね」

三田「相手の方、皆が羨む様な素晴らしい方よ~」

六分「え~、ますます気になる~」


353:パワーの泉 その7
06/08/17 18:51:04
江山「その方はね、京子さんが一生懸命頑張っている姿を見ると、
愛おしくて仕方がなくなるんです。
そうやって認めて貰えると、京子さんはますます成長していって・・」

六分「理想の関係じゃないですか!」

三田「それとね、まだお小さい頃に、お二人は出逢ってらっしゃるのね」

六分「ほぉ~、京子ちゃん、心当たりある?」

キョーコ「さ、さぁ・・・」

三田「ま、ご自分の心を良く見つめてごらんになることね」

江山「これ以上は言いませんけど、彼は京子さんのプラスのパワーを引き出す人です」

三田「昔の酷い男と違ってね」

江山「だから、この縁を大切にして欲しいですね」

三田「早く、近くにある幸せに気付けるといいわね」

354:パワーの泉 その8
06/08/17 18:53:39
収録も無事に終わり、キョーコは帰り道の間、三田と江山に言われたことを思い返していた。

(運命の人、か。私が憧れて、目標にしてる先輩の様な人・・)

キョーコの脳裏に、一人の男性の姿が浮かぶ。
風に揺れる黒髪、切れ長の瞳・・・。

(ま、まさか、ありえない、ありえない。
日本一イイ男の運命の人が私だなんて、世の女性達に殺されちゃう。
そ、それに三田さんは仰ったわ、私が小さい時に一度逢ってるって。
だから、敦賀さんは絶対違うわよ。
でも小さい頃に逢ったって、まさか、コーン?
コーンが近くにいるの?)

キョーコは鞄の中から、コーンをそっと取り出し、じっと見つめた。

―早く、近くにある幸せに気付けるといいわね―

三田の声が脳裏に響き、キョーコの目に涙が溢れたが、
自分でも何故泣いているのか分からなかった。



355:パワーの泉 あとがき
06/08/17 19:01:19
以上です。
改行多すぎエラーが出て、予定より多くレスを使ってしまいましたorz
三田さんと江山さんのエセスピリチュアルぶりとか、キョーコの前世の設定がベタベタとか、こんなんですみませんm(__)m
ただ、蓮とキョーコが前世からの運命の相手、というのを書きたかったんです。
御粗末様でした、逝きます。

356:マロン名無しさん
06/08/17 19:07:41
リアル投下遭遇ーーーーーーーーーーーーー(゚∀゚)ーーーーーーーー!!
GJです!!
こ、これだけ言われて気付かないキョーコ…orz コーンカワイソス

357:マロン名無しさん
06/08/17 19:12:33
ΩΩ Ω<い、逝っちゃだめだーーー!!
GJ!たしかに写真貼ってあるなw

>>356
いや、気付きかけてるが認めたくない、最近の本誌のキョーコにも読めるぞ(ノ∀`) コーン

358:マロン名無しさん
06/08/17 20:59:37
パワーの泉タノシスw
噴いたよ~! キョーコ以外にも
三田さんと江山さんにみてもらいたいよ~。
リクしたいです。


359:マロン名無しさん
06/08/17 23:58:56
>>336さんGJ!!

多分ブリッジリーダーの前世は
一座で花形になったキョーコに想いを寄せる軽業師か何かに違いないww

360:マロン名無しさん
06/08/18 00:40:36 XH3PbWQX


361:マロン名無しさん
06/08/18 01:18:14
パワーの泉、GJ!
この番組、蓮が観てたら、自分のことだとすぐにピンときそうだね。

362:マロン名無しさん
06/08/18 02:23:40
自分以外にもキョーコが頼りにしている先輩がいると勘違いして
大魔王になる蓮もモエス

363:マロン名無しさん
06/08/18 02:49:24
むしろ、ブリッジリーダーが自分のことだと勘違いとかww

社さんは次の日蓮に「あれ、絶対お前のことだよ!」
とか言ってはしゃぎまくりそうだwww

364:マロン名無しさん
06/08/18 13:12:40
ここのおかげできのうのDXが余計おもしろかったw
蓮も出産に立ち合いそうとか、
大物エピはキョーコバージョンに使えそうとかw

365:マロン名無しさん
06/08/18 20:22:53
妖怪成分解析

敦賀蓮の92%はペッタラペタラコで出来ています。
敦賀蓮の8%は妖怪ポストで出来ています。

366:マロン名無しさん
06/08/19 08:54:19
>>336です。
早売り読んだにもかかわらず、“パワーの泉”の続編を
思いついてしまったんですが、投下OKでしょうか?
しつこかったら止めますが。

367:マロン名無しさん
06/08/19 09:22:18
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   キテキテ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +


368:マロン名無しさん
06/08/19 09:24:12
>>366
どんどん来て!

369:366
06/08/19 11:58:13
じゃあ、投下させて頂きます。
7~8レスになると思います。
それでは。

370:~Destiny's girl~(1)
06/08/19 12:01:29
―運命の人―
自分が相手をそう想う様に、相手も自分をそう想ってくれたらいいのに・・。


「れ~~ん」

ここはLME事務所内。
担当俳優、敦賀蓮の元にやって来た敏腕マネージャー
社の顔には堪えきれない笑みが漏れ、眼鏡の奥の
瞳は少女の様に煌めいていた。

(まずいな・・・)

蓮は心の中で呟くが、逃げる訳にもいかない。

「どうしたんですか、社さん。随分ご機嫌ですね」

聞いてはみるものの、何となく察しはついている。
意味ありげな含み笑いをしつつ、社が口を開く。

「蓮、昨夜の“パワーの泉”見たか?見たよな?」

(来た・・・)

肯定しても否定しても、相手は大騒ぎしそうなので、
そのまま黙っていると、社は構わずウキウキした様子で続けた。


371:~Destiny's girl~(2)
06/08/19 12:05:09
「キョーコちゃんも、あんな人気番組に呼ばれるなんて、凄いよなぁ~。
お前ですらまだだっていうのに」

「俺はああいう前世とか、そういう物に興味無いんで。
以前オファーが来た時、社さんから断って頂いたじゃないですか」

「まあ、それはそうなんだけどさ。
じゃあ、昨日のアレも興味無い訳?」

突然社は声をひそめる。

「キョーコちゃんの運命の人って話」

心臓がドクンと鳴る。


372:~Destiny's girl~(3)
06/08/19 12:08:21
「俺が思うに、あれって絶対お前のことだよ」

「何でそうなるんですか」

「だって、キョーコちゃんが尊敬してる先輩的立場の人って、他に誰がいるんだよ?
前に番組で一緒になった時、本人が言ってたじゃないか。
お前を尊敬してるって」

「あんなのただの社交辞令ですよ」

すると社は大きく溜め息をついて、言った。

「キョーコちゃんが社交辞令を言える様な子じゃないってこと位、
お前が一番良く分かってるはずだけどね」

・・・・・確かに。
乙女思考でも、流石は敏腕マネージャー、なかなか核心をついてくる。

373:~Destiny's girl~(4)
06/08/19 12:12:35
「まあ、キョーコちゃんの小さい頃に逢ったことがあるってのは、
ちょっと違うっぽかったけどさ。
だけど、三田さんもたまには間違うこともあるだろうし」

芸能界の超大御所相手に、あんまりな物言いである。真実は「間違っていない」のであるが、そんなことは決して口に出せない蓮だった。

「大体俺は、若殿様って柄じゃ・・・」

「なぁ~んだ、やっぱり見たんじゃないか。
どうせ、永久保存版で録画もしたんだろ?」

しまった、と思っても、後の祭りである。

「キョーコちゃん、可愛かったよな~、な、な?」

四捨五入すれば三十路とは思えないマネージャーのはしゃぎっぷりを
頭からシャットアウトして、蓮は自分の心と向き合う。

(正直、あれが自分じゃないかという淡い期待が無い訳じゃない。
俺は「先輩」で小さい頃の彼女にも逢っている、符合点はある訳で・・・。
だけど・・・江山さん達が凄い霊能力の持ち主で、
あの前世の話が本当だったとしても・・・・、
彼女が、彼女自身が、俺を“運命の人”と想ってくれなきゃ、
何の意味も無いんだ・・)

374:~Destiny's girl~(5)
06/08/19 12:20:59
「お疲れ様~っす!」

所変わって、きまぐれロックの収録現場。
今日の収録も無事終わり、坊の頭を脱いで一息ついたキョーコに、ブリッジロックのリーダー光が声をかけた。

「キョーコちゃん、お疲れ」

「あ、お疲れ様です」

礼儀正しく会釈する姿を、光は可愛いな~と思う。

「この後も仕事なんだよね?」

「はい、すみません」

「いや、別に謝らなくてもいいよ。
・・・・じ、実はさ、キョーコちゃんに聞きたいことがあるんだけどさ」

「何ですか?」

「キョ、キョ、キョーコちゃんって、・・・・出身はどこ?」


375:~Destiny's girl~(6)
06/08/19 12:25:16
「出身?京都ですよ」

「京都・・・京都!本当に?」

「本当ですよ。あ、私、そろそろ行かないと」

「あ、引き止めてごめんね」

「いえ、それじゃ失礼します」

プキュプキュと着ぐるみの足音をさせながら去っていく
キョーコの後ろ姿を見送りながら、光は小さくガッツポーズをした。

「リーダー、何やってんの?」

声を掛けて来たのはブリッジロックの仲間、慎一と雄生である。

光「何だ、見てたのか」

慎一「ま~た、キョーコちゃんに振られたの?」

光「違うよ、大体またって何だよ」

「また」としか言い様の無い連敗っぷりなのだが。

光「ま、いいよ。・・・・なあ、あのさ、お前ら前世って信じる?」

雄生「前世?ああ、今流行ってるよな、“パワーの泉”とか」

光「そう、それだよ!」



376:~Destiny's girl~(7)
06/08/19 12:30:28
光「実はさ、昨日の“パワーの泉”に、キョーコちゃんが出てたんだよ」

慎一「へぇ、そうなんだ、俺は見てないけど」

雄生「でもキョーコちゃんも未緒演ってから、
すっかり注目の人だもんな~」

慎一「そうだな、うちの着ぐるみの仕事やってもらうの申し訳ない位だよ。で?」

光は番組で話していた“キョーコの運命の人”について、説明した。

光「それって俺じゃないかな~、って思ったんだけどさ」

(「先輩」って所しか共通点無いじゃん!)

(尊敬されてるかどうかも怪しいしな)

慎一と雄生は、それぞれ心の中で呟いた。



377:~Destiny's girl~(8)
06/08/19 12:34:20
光「でさ、その人とキョーコちゃんは小さい頃に出逢ってるらしくて、
だからさっき、聞いてみたんだ、キョーコちゃんの出身地。
・・・・・何と、京都なんだよ!」

慎一「え?リーダーって、実家埼玉じゃなかった?」

光「それがさ、ガキの頃親父が転勤族でさ。
小5の二学期の間だけ、京都にいたんだよ」

(え~~っ!?何それ)

光「覚えてないけど、きっとあの頃キョーコちゃんに逢ってるんだよ、間違いない!」

(呆れて、もう何も言えないよ)

(大体京都って言っても広いよな?)

この人にブリッジ・ロックのリーダーを任せていて大丈夫なのか?
一抹の不安を覚える慎一と雄生だった。


378:~Destiny's girl~あとがき
06/08/19 12:46:26
以上です。
タイトルはビ○ンセがいた某グループ名のもじり(てか、パクリw)ですww
その割にDestiny's girl=キョーコの出番スクナスorz
落ちが中途半端なのとか、毎度のことながら、すみませんm(__)m
自分は楽しく書けたんですが(社さんとかリーダーとかw)
単なる自己満足に終わっちゃってそうですorz
今までのネ申の皆さんは凄いなあ、改めて痛感・・。

379:マロン名無しさん
06/08/19 12:46:29
GJ!
リーダー素晴らしいプラス思考だww

380:マロン名無しさん
06/08/19 14:08:03
GJ!
思わず>>347からも読み返してしまいました。
雰囲気掴んでて面白いー。
そして永久保存版で録画にワロタよww

余韻冷めぬところに恐縮の>>294なのですが、
便乗盛りのアップダウンDX、キョーコゲスト編を書きました。
ちょっとプロローグってかんじなのであとに続く人が出るのも期待しつつ。
司会にセクハラ発言ありますので苦手な人はスルーお願いします。
全6レスです。

381:1/6
06/08/19 14:08:42
浜本「そして今日のスペシャルゲスト、最後は話題の女優、京子ーーー!!」
京子「よろしくお願いしまーす」
松田「いやいやいやいや、ねえ、今一番じゃないですか?注目度」
浜本「そうですよ、なんせ抱かれたい男、ナンバーワン俳優と結婚した女ですから!
   抱かれたい男に抱かれてるんですよ?あの敦賀蓮の妻ですよ」
松田「そりゃ注目もされますて。てゆーか普通刺されますよね、街歩いてたら」
京子「す、すみません・・・」

京子はひたすら頭を下げて小さくなる。
収録中の番組はアップダウンDX。
結婚してから初のトーク番組。
しかも司会は容赦なく質問攻めにしそうなこのふたり。
浜本のほうとは以前一緒に仕事をしたことがあり、今日も収録前に気さくに声をかけてきた。
が、この様子ではそのせいでますます鋭いツッコミが飛んできそうな空気である。

382:2/6
06/08/19 14:09:14
蓮は先週ゲストですでに収録を終えていた。
昨夜心構えをしようといろいろ聞いても、
収録で何を言われ、どんな質問をされたのか、結局蓮は教えてくれなかった。

「うーんまあとにかく…適当にうまく、君の好きなように答えたらいいよ」
「て、適当にってなんですか??とりあえず素直に質問に答えていればいいってことです、よね?」
「素直にか…うーん…」

(むしろ素直だから困るんだよな…格好の餌食というか弄るには最適というか…)

蓮はキョーコに聞こえるか聞こえないかの小さな声でブツブツとつぶやいている。

「ちょ、ちょっと敦賀さあん…なんだか怖くなってきたじゃないですかぁ。
 あのぉ、何か言っちゃいけないこととかあるんでしょうか…例えばこう、
 普段の敦賀さんの様子とか、プライベートの顔は知られたくないとかそういう」

「ああいや、そういうのは構わないよ。考えさせて悪かったね。
 違うんだ、何も気にせず楽しんでくればいいよ。―がんばって」

「はぁ」

爽やかな笑顔にそれ以上聞くタイミングを逃してしまい、
なんだかよくわからないまま収録に望んだキョーコだったが、
冒頭の紹介からこれでは先が思いやられる。
蓮が最後に言った「がんばって」の意味がなんとなくわかってきて、キョーコは少し気が遠くなる。
しかし2人はそんな様子にはまったく構わず質問をぶつけてくる。

383:3/6
06/08/19 14:09:53
浜本「で、どうなん?」
京子「ど、どう、と言いますと?」
浜本「決まっとるがな、夜の敦賀蓮はどないやー聞いとんねん」
京子「ななななななにを言って!!」
松田「あーーあ、また始まりましたよ浜本さんのセクハラ発言。
   ほんとすみませんねーこいつこの手の話が大っ好きなんですよ。

   ――で、どうなんですか?先週の敦賀さんによるとそりゃあもうアレだそうですが」

スタジオのライトも相まってキョーコはくらっと眩暈を覚えた。

「ちょ、ちょっともう勘弁してくださあああい」

号泣しそうな勢いで許しを請う姿に、他のゲストからも観客席からも笑いが起こる。

浜本「まあまあまあまあ、じゃあそれはまたあとでじっくり聞くとして、

   今日はいきなりこのコーナー、視聴者は見たーーーーーー!!!」

とりあえず話題が変わったことでキョーコは安堵のため息を漏らした。

(つ、敦賀さん一体何を言ったのー!何をどう適当に答えろって言うのよ!!)

蓮はもちろん何も言っていないわけだが、
司会の2人の格好の餌食となっていることに、キョーコはまだ気付いていないようだった。

384:4/6
06/08/19 14:10:28
浜本「まずは東京都のキッチンマニアーーー。
   先日、某ビル6Fにある食器専門店で、仲良くお皿を買い揃える敦賀さんと京子さんを見ました」
<<効果音>>
浜本「キョーコさんはお皿と値札を真剣に吟味していて、
   一方の敦賀さんはお皿にはたいして興味がないのか真剣なキョーコさんを楽しそうに眺めていて、
   それはそれは幸せそうに見えました。しかし!
   私はおふたりの後ろの列で商品を見ていたので、小声で話している会話が届いてきたのですが、
   会話の後半の内容がとても気になるものだったのです。

   その会話によると、どうやらお皿を買い換えているのはキョーコさんが
   テレビにお皿を投げつけて割ってしまったせいらしく、お皿の値段が高いというキョーコさんに
   敦賀さんはだいたいそもそもの原因は、とそのことを話題にしているようでした。
   私はお皿を投げるキョーコさんを想像してとてもびっくりしたのですが、
   以前ダークムーンというドラマで怖いお嬢様役を演じていたのを思い出し、
   それもなんだか納得できるような気になってきました。
   キョーコさんはもしかして怒るととても怖いのでしょうか?

   ちなみに敦賀さんは、キョーコさんの行動を責めるどころか、
   キラキラととても輝かしい笑顔で微笑んでおられました。
   私はお店が急に寒くなったのでその後のことはわかりませんが、
   キョーコさんは何度も敦賀さんに謝っていたようでした」

松田「これは恐ろしいですねー!さっそく家で修羅場を繰り広げたわけですね」
京子「ち、ちが…」
浜本「原因は?もう浮気されたんか?」
京子「違います!そんなことありません!」
浜本「ムキになって怪しいな~wじゃあなんで皿投げんねん」
京子「それはその…」
まさかテレビに映って気障な台詞を吐いていた尚に逆上したとも言えずキョーコは言葉に詰まる。

松田「これはヤバいですよーさっそく離婚の危機ですわ」
浜本「夜の闇に消える敦賀蓮!愛人の数は―

385:5/6
06/08/19 14:11:23
―ブチッ!!と音をたててキョーコは慌ててリモコンでテレビを消した。
時はこの収録の10日後。場所は蓮と暮らし始めたマンションである。

キョーコはこの日、少し遅くなって帰宅した。
すると蓮が自分が出ていた先日収録のアップダウンDXを、くすくすと笑いながら見ていたのだ。

「なんで消すの?見てるのに」

突然の仕打ちに蓮は半笑いで振り返る。

「このくらいじゃ怒ったりしないよ?キョーコはからかわれてるだけなんだし」
「だからイヤなんです!!」

顔を真っ赤にして怒るキョーコに蓮は吹きだした。

「わ、笑わないでください!もうこのあともずっとこの調子で大変だったんですから!」
「そうなんだ?それはますます見ておかないと」

リモコンを取り上げられたので、蓮は直接テレビのほうへと向かっている。

「やめてください!もうほんとに…見たくないんですってば…!」

今度は泣きそうになって声を震わせるが、蓮は無視してテレビを点けた。

「俺は見たいんだけどなあ、いじめられているキョーコもなかなかかわいいよ」
「ーーーっっ!!消してください!」
「だーめ」
「…もう知りません!」

キョーコは寝室へと走っていき、バタン!とドアを閉める。
蓮は必死に笑いを噛み殺してドア越しに話しかける。

386:6/6
06/08/19 14:11:54
「キョーコ、出ておいでよ、一緒に見よう」
「見ません!絶対に見ません!番組が終わるまで部屋からも出ません!」
「そうか…。ところで俺お昼食べてなくてさ。
 でもキョーコが部屋から出ないなら仕方ないな。
 まあ一日くらい食べなくても死ぬわけじゃないし」

5分後、台所にはテレビの音を聞きながら怒ったり照れたり、
真っ赤になりつつ料理をするキョーコの姿があった。

「うう…やっぱりこの人、天然いじめっ子だわ」
「ん?何か言った?」
「…いーえ、なんにも」
「そうだ、これ番組に頼んで記念に録画テープもらおうかな」
「や、やめてください!!」

結局番組でも家でもからかわれる運命なキョーコなのだった。

387:380
06/08/19 14:13:11
以上です。天然いじめっ子発言は本誌から。
蓮と絡めるのに夢中で他ゲスト総無視。
妄想オツムでテレビ番組すべて脳内変換してしまいそうです。

では名無しに戻りますノシ

388:マロン名無しさん
06/08/19 14:51:47
>>380さん、キョーコ編待ってました!
結婚してるのに、敬語で「敦賀さん」呼びなキョーコがテラカワユス。
二人の新婚生活も微笑ましくて、GJでした。
あ、自分>>366ですが、こんな私のつたないSSにGJ下さって、ありがとうございますm(__)m
SS書かれる方に言って頂けると、特に嬉しいです。
私も、暑さのせいか何を見ても妄想してしまいますw
「○奥」の主役をキョーコで見たいとか、
「さ○ま御殿」のトークでいじられるキョーコとか、
某ミュージカルの怪人と歌姫を蓮とキョーコで見たいとか。
(二人の歌唱力は知りませんw)
暴走しすぎ、スマソm(__)m

389:マロン名無しさん
06/08/19 15:41:03
>>366
GJ!
蓮も素直に喜べばいいのにー。
勘違いするリーダーもカワイスワロスカワイソス!

>>380
GJ!
あのセクハラなつっこみは、キョーコはいやだろうけど、
こっちとしてはどんどんやっちゃってほしい。
新婚っぽい2人、イイ!

390:マロン名無しさん
06/08/19 18:31:39
アップダウンDXの便乗はじめた張本人です。続いてくれてウレシス
小ネタと他番組は省略した上にタイトルと内容紹介も適当ですが
キョーコ編スタートということでしおりを作りました。


■蓮 side■
【数字で見る芸能界】>>242 - 244  作:241様  告白した回数編
【視聴者は見た 1】>>247 - 248  作:247   ファミレス編
【視聴者は見た 2】>>250 - 251  作:250様  キュララ編
【視聴者は見た 3】>>254 - 256  作:254様  不破尚編
【視聴者は見た 4】>>262 - 263  作:261様  軽井沢への飛行機編
【視聴者は見た 5】>>267 - 270  作:241様  視聴者からの質問編
【視聴者は見た 6】>>284 - 286  作:250様(リク:279様)  お弁当編
【視聴者は見た 7】>>295 - 298  作:294様(リク:288様)  花火大会&指輪編
【視聴者は見た 8】>>308 - 309  作:307様(リク:278様)  自転車二人乗り編
【視聴者は見た 9】>>322 - 324  作:321様  坊編
【視聴者は見た10】>330 - 332  作:330様(リク:329様)  病院編

■キョーコ side■
【視聴者は見た 1】>381 - 386  作:294様  買い物編


アンカーに間違いあったらゴメンナサイ。しかも怒られて > 減らしました。
さあ、キョーコ編はどこまでいくのかな +(0゚・∀・) + ワクテカ +

391:381
06/08/19 18:39:44
>>385
お店が急に寒くなったので→寒くなって店を出た
って意味でした。言葉足らずスマソ。

>>390さんまとめ乙乙。
これはわかりやすい!
ちなみに自分の専ブラだと
>>数字-数字、とスペースを入れないほうが綺麗にリンクされるみたいだ。

392:290
06/08/19 18:54:06
他のスレで確認しましたが普通のIEでもその方法で複数レスが表示されました。
1つ賢くなれました。何年やってんだ自分・・・orz
ウザイの承知でやり直します。

■蓮 side■
【数字で見る芸能界】>>242-244  作:241様  告白した回数編
【視聴者は見た 1】>>247-248  作:247   ファミレス編
【視聴者は見た 2】>>250-251  作:250様  キュララ編
【視聴者は見た 3】>>254-256  作:254様  不破尚編
【視聴者は見た 4】>>262-263  作:261様  軽井沢への飛行機編
【視聴者は見た 5】>>267-270  作:241様  視聴者からの質問編
【視聴者は見た 6】>>284-286  作:250様(リク:279様)  お弁当編
【視聴者は見た 7】>>295-298  作:294様(リク:288様)  花火大会&指輪編
【視聴者は見た 8】>>308-309  作:307様(リク:278様)  自転車二人乗り編
【視聴者は見た 9】>>322-324  作:321様  坊編

393:290(続き)
06/08/19 18:56:24
【視聴者は見た10】>>330-332  作:330様(リク:329様)  病院編

■キョーコ side■
【視聴者は見た 1】>>381-386  作:294様  買い物編

394:マロン名無しさん
06/08/19 19:00:28
∧_∧
( ´・ω・)  お疲れさまです   
( つ旦O  
と_)_) 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦


395:マロン名無しさん
06/08/19 20:35:37
空気読まずガクブルですが、合コンネタを思いついたので投下します。
アップダウンネタ書けないへた蓮ですいませんorz

396:1
06/08/19 20:36:35
「お疲れ~、京子ちゃん」
きまぐれロックの収録後、光に呼び止められて、キョーコは坊の頭を脱いだ。
「お疲れさまです。あれ何だか嬉しそうですね、いいことでもあったんですか」
光は照れながら、キョーコに耳打ちした。
「うん。あのさ、今度の土曜日スケジュール空いてるかい?」
「土曜ですか、はぁ、ラブミー部の仕事が入らない限り、空いてると思いますけど?」
「じゃあさ、合コンしない?」
「ご、合コンですかっ。あの馬鹿な男と女が集う、集団お見合いみたいな」
「い、いやお見合いってもんじゃないよ? しかも馬鹿なって……京子ちゃんもしかして初めて?」
(あ、当たり前じゃないのよ。あんのバカショーのおかげで私は!)
怨キョがむくむくと躍り出て、光はぶるりと震えて辺りを見回した。
「うわっ。今日冷房の効きがいいのかな~。まあ、とにかくさ一緒に行かない? 楽しいと思うよ」
キョーコは考え込んだ。自分は一生恋をしないと決めたのに、なぜそんな男性と知り合う場に
わざわざ出向かねばならないのか。即座に断ろうとすると、次の一言がキョーコの心を鷲づかみにした。
「ちょっとした人数でやるから、ビンゴゲームとかあるらしいし。ブランドバッグや、コスメグッズ
なんかいろいろ商品を用意してるようだよ」
(コスメグッズ~! 欲しい! 欲しいわ!)
「何なら同じラブミー部員の琴南さんだっけ? 一緒に誘ったらどう?」
最後の一言がキョーコを後押しした。
「行きます! 是非行かせてください!」

397:2
06/08/19 20:37:34
「だからってなんであたしまで合コンにでなきゃいけないのよ」
LME事務所で捕まえた奏江に拝み倒すキョーコは、うるうると涙目であった。
「泣いてもだめよ。台本覚えたり、バイトも入るかもしれないし。あんた合コンで彼氏作る気なの」
「そんなんじゃないわ、でも」
コスメにつられて参加を決めたとは言えなかった。
「モー子さんと一緒にお出掛けなんて最近してないんだもん。一緒にいたいもん」
奏江は真っ赤になって固まった。
「事務所でちょくちょく会ってるでしょうがっ、今更ね」
「そんなの会っているうちに入らないわ。通り過がりに少しお話するだけじゃない」
実際奏江の参加がなければ、合コンを辞退するつもりだった。
しょんぼり肩を落とすキョーコに、奏江はうろたえる。
「わ、わかったわよ。行くわよ。行けばいいんでしょ。だから泣くんじゃないわよ」
キョーコは奏江に抱きつき、すりすりと腕に頬をすり寄せた。
「モー子さん、大好き! 愛してる!」
人が通るんだから、それ以上くっつかないでと、邪険にしながらもじゃれ合う奏江たちを
目撃した男たちがいた。

398:3
06/08/19 20:40:02
「あー、キョーコちゃんと琴南さんだ。なんか二人とも盛り上がってるな」
社が並んで歩く蓮を見上げる。
「声、掛けたらどうだ?」
何かとつけてキョーコと絡めさせたがる社を、蓮はため息をついて見下ろした。
「せっかく女の子同士で楽しそうにしているのに、俺が割り込んだら興ざめでしょう。
後輩から気づいて挨拶してくれるのならまだしも」
そう言いながらも、二人の間から聞こえてきた「合コン」の言葉にぴくりとして足を止めた。
「モー子さん。合コンってどんな服装をしていけばいいのかしら」
「彼氏作る気なら、気合入れていかなきゃいけないけどね。あんたの場合は、あ」
奏江は、キョーコの後ろに立った敦賀蓮の一瞬現れた恐ろしい形相に一歩後ずさった。
「おはよう、琴南さん」
すでに紳士スマイルではあったが、感の良い奏江は恐怖を隠せずにはいられなかった。
もちろん、背中で蓮のキラキラフラッシュを浴びているキョーコは、奏江以上の怯えで震えていた。
「お、おはようございます……」
ひきつる笑顔で返す奏江と
「おはようございます!! 敦賀さん!」
平身低頭で挨拶をするキョーコを見て、蓮は笑う。

399:4
06/08/19 20:40:57
「ああ、最上さんもいたんだね。何だか事務所の往来で騒がしいものだから、何があったかと思ってね」
「あ、あの、その、モー子さ、奏江さんとついお話が弾んでしまって」
「へー、何の話?」
トーンの低い声に「……です」ともぞもぞと答える。
「何?」
「合コンがありまして、敦賀さんもどうですか!?」
(な、なに誘っているのよ~! あんたはっ!)
天下の敦賀蓮を合コンに誘う駆け出し芸能人の図に、奏江は自分の身を抱きすくめた。
(硬派の敦賀さんがそんな話乗るわけないでしょうがっ)
キョーコも咄嗟に出た言葉だったので、どう話を持っていけばいいのか分からなくなった。
が。
「いいよ。いつあるのかな?」
「へ」
「いつ合コンがあるのかな?」
「ど、土曜日です。今週の」
蓮がキラキラと笑いながら社に確認する。
「その日の夜は俺オフでしたよね」
ああ、と社が呆けたように頷く。
(蓮。お前、さっき女の子同士の話に首を突っ込まないって言わなかったけ? 俺難聴になったか?)
そう漠然と思いながらも、手帳にはしっかりと『土曜日合コン』と記した敏腕マネージャーであった。

400:5
06/08/19 20:42:42
土曜日。ゼブラ柄のキャミソールに白いミニスカートで現れた奏江に、キョーコは頬を染めた。
「モー子さん、色っぽい~。気合が入っているのね!」
「いや、別に。ちょっと露出して、いいバイトになる金づるは探せないかと考えたんだけど。
そういうあんたは清楚なお嬢様でも目指しているの」
黒いノースリーブのシンプルなワンピース姿のキョーコに、肩をすくめてみせる。
「そういうの好きそうな男も結構いるから、敦賀さん怒るんじゃない?」
「え。なんで敦賀さんが怒るのよ?」
「まあ、なんとなくよ、なんとなく」
二人は駅前から10分先のダイニングバーへ足をのばした。
看板を確認し、さらにドアにぶら下がっている『本日貸切』の札に目を丸くする。
「合コンよね? 普通の合コン」
自動ドアを通り抜けると、『本日はごゆっくりおくつろぎくださいませ、合コン倶楽部ご一行様』
とプラカードが掲げられていた。
「な、なに、この名称は?!」
店員が慌てて現れ、お辞儀をする。
「いらっしゃいませ、琴南様と最上様でいらっしゃいますね。どうぞこちらへ」
「あ、あのここって今日、合コンの会場になっているんですよね?」
「ええ、そうでございますが」
「一体何人の予約が」
「五十六名様と承っておりますが」
奏江はうさんくさいとばかりに回れ右をするが、キョーコがその腰を両腕で引きとめた。
「どこへ行くの、モー子さん!」
「帰るのよ。何故だか嫌な予感がするわ」
「一緒にいるって言ってくれたじゃない!」
「でもね」
「あー、京子ちゃん。来たんだね、待ってたよ~」
光が奥からぱたぱたと近づいてきた。
「お。やっぱり琴南さんも連れてきたんだね。早く座ろう座ろう」
アルコールもなしにすっかり出来上がっていた光に、腕を引っ張られて奏江は逃げることも
叶わず、席につくことになった。

401:6
06/08/19 20:44:03
広いホール一面に大きなテーブルが据え付けられ、沢山の椅子が並んでいた。
奏江の悪い予感は、さらに大きくなっていた。
集まった面々が芸能人一色であった。それはいいのだが、松内瑠璃子をはじめ
彼らが全員LME所属なのではと気がついた。
(ん? でもあの子ってアカトキのえっと七曲?美森? しかも不破尚もいる!? ん~?)
緒方監督の姿もあり、百瀬逸美と楽しげに歓談している。
「うーん。なんだ、あたしの勘違いだった……?」
吐息をつく間もなく、奏江は隣のキョーコの暗い表情にびくりと腰を浮かせる。彼女の視線の先を辿ると、
不破尚が不機嫌そうにテーブルの上に寝そべっているのがあった。
(そうだった、キョーコってばあいつにこっぴどく振られてたんだっけ。いっぺん絞めときたいけど、
合コンやっている間じゃ白けるだろうし)
もんもんとしていたのもつかの間、敦賀蓮の登場で会場は一気に色めきたった。
「あれ? もう始まっていたんじゃなかったのかな」
蓮は頭を掻きながらどこに座ればいいのかと辺りを見回し、ワンピース姿のキョーコを目に止め
微笑み、さらに不破尚の存在を認めて一瞬凄んだ。
「敦賀さん、わたしと一緒に座りませんか?」
「あたしとあたしと~」
合コンという雰囲気にのまれて女の子たちは大胆になっている。
男性陣は、敦賀蓮一人に一度に人気をかっさらわれて呆然としていた。中でも尚は憤懣やるかたない顔を
している。
「えーと、俺は」
蓮は、キョーコが奏江と事務所の後輩の男に挟まれて座っているのを複雑な目で確認して、
緒方監督と百瀬逸美の席へと流れていった。

402:7
06/08/19 20:45:28
「えー、主催者の意向で席は絶対に男女交互になるようにとのことです。一応来店して頂いた
時に貰っている封筒に、番号の入った紙が入っていますので、それによって決まります」
キョーコは悲しげに奏江を見つめた。
「モー子さんと離れるなんていや」
「今生の別れでもあるまいし。ちょっとは我慢しなさいよ? 少し経てばみんな席がばらばらになるん
だから。あ、あたしも我慢してるんだからね」
読み上げられた番号通りに皆座り出し、見事奏江とは大幅に離され、しかも斜め前には尚が座り、
右隣には光がキョーコと同席できてはしゃいでいる。
ほとんど最後まで空いていたキョーコの左隣には、蓮がやってきた。
女の子達の間から落胆の声が上がる。蓮と右隣になれた幸運なアイドルはすっかりのぼせ上がっている。
「やあ、最上さん。俺なんかが隣でごめんね。せっかく彼氏を作りにきたのに、チャンスが半減だね」
「なっ、なに言っているんですか。彼氏なんて作りません。私は……」
司会進行役の側に置かれた景品の山々に目をとめるキョーコを見て、光がぽんと手を打つ。
「京子ちゃんって、確かコスメ好きだったよね。もしかしてあれ狙っている?」
「はぅっ。何故それを」
「え~それくらいわかるよ~。だってさぁ」
照れる光を遮り、蓮が唖然と呟く。
「最上さん。……まさかあれだけのために?」
「あれだけって、あの化粧品ってすんごく高いんですよ! もう私のお給料じゃやりくり出来ないんです。
この合コンって参加費無料って聞いたから、当たったらラッキーだなと思って」
蓮は思わず吹き出した。
「そういうことだったのか。じゃあ、俺が当たったら君にあげるよ」
(どうせなら買ってあげてもいいんだけど)
「えっ、本当ですか!」
キョーコは蓮の気前の良い申し出よりも、さっきまでの怒りのオーラが消えていることに嬉しくなった。
「まあ、真似事でも合コンを楽しんだら?」
蓮はグラスを持ち上げ、乾杯と言った。

403:8
06/08/19 20:46:35
「ふん。相変わらず貧乏くせーな、キョーコ」
斜め向かいの尚が、椅子の背に片腕を掛け、キョーコを通して、蓮を睨みつけていた。
「芸能界一いい男も、ゲームで当たったらやるだなんてチンケだな。俺が買ってやっても
いいんだぜ? お願いしますって頼めばよ」
「なぁにがぁー、頼めばよぉ?? 誰があんたの下積み時代を支えてやったと思ってんのよ?
このバカショーが!!」
『さーやっちゃえやっちゃえ今こそこの男の息の根を止めるのよ~』
『憎っくきショータローに今こそ鉄槌を!』
『きゃー、ぞくぞくするわー』
怨キョがわらわらと増殖しかけたが、蓮の一言で我に返る。
「最上さん。役者は外にいる限りそんな顔をしてはいけない。俺たちは夢を売る仕事をしているんだよ」
「す、すみません。私」
(わ、私ったらまた暴走しかけて。敦賀さんに呆れられちゃうじゃない)
「それに不破君? 君の売りはその幼稚さなのかな? 女の子を簡単に傷つけるものじゃないね」
(俺も人のことを言えた義理じゃないくせに)
蓮は自嘲した。
一触即発の雰囲気に周囲は静まりかけたが、奏江の機転で切り抜けられた。
「敦賀さん。そんなことよりもグッチのバッグが当たった場合はあたしにくれる約束ですよね。
キョーコの約束ばかり守らないでくださいよ。グッチですよグッチ」
それを聞いていた瑠璃子が手を上げる。
「え~、ずるーい。あたしも敦賀さんから貰いたい~。あたしはエルメスのポーチが当たったらくださいね」
私も私もと皆蓮がゲームを勝ち抜くであろうと、女性陣は蓮に媚りだす。
おかげでキョーコは蚊帳の外へ放り出され、ほっと息をついて、奏江に微笑みかけた。

404:9
06/08/19 20:48:52
「えー、お酒飲まないの? いいじゃんいいじゃん。合コンだよ無礼講だよ」
酔ったアイドルグループの男がビールのピッチャーを片手に、キョーコの前に来た。
「あの、未成年ですし」
トイレから戻る途中で酔っ払いに捕まり、キョーコは右往左往していた。
「今時の高校生は飲むっしょ? ね?」
「や」
やめてくださいといい終わらない内に、キョーコの前に立ちはだかったのは蓮だった。
「嫌がっているでしょう? 未成年にお酒を勧めて只で済むと思うんですか」
酔っ払いアイドルは気が大きくなっているのか、しゃっくりをしながら、蓮の胸倉を掴んだ。
「へん。何が敦賀蓮だよ。俺の方が芸歴が長いっつうの。偉そうに」
アイドルの上げられた拳が蓮の顎にヒットしそうになったが、そこに陽気なサンバのリズムが
鳴り響いた。アイドルの拳は当然のようにへろへろと地に落ちる。
ジャンジャンジャカジャンジャカとかしましい音楽に、蓮とキョーコは目を見張る。
「ま、まさか」
「ああ、これは間違いなく」
社長!!!!!!!

405:10
06/08/19 20:49:49
ボンゴの音につられるようにして、奏江もキョーコの側にやってきていた。
「……やっぱり怪しいと思っていたのよね、参加費無料なんて」
奏江がはっと肩をすくめる。
「お待たせしました。LME社長のローリィ・宝田です!」
会場は凍りついた。見慣れているはずのLME所属のタレントたちもローリィのギリシャ神話に出てきそうな
トーガを纏った姿に、顎を外している。
「あれ~? なんかみんな盛り上がってないな~。無礼講だぞ無礼講。でも未成年はお酒禁止だぞ。
参加前にちゃんと通達してるだろ。飲ませた奴も飲んだ奴も
約束を破っちまったLMEの人間は即刻首にするからな」
酔っ払いアイドルは地面に崩れ落ちた。
「ほらほら。合コンだろ。楽しめ楽しめ。おお、蓮も来てたか。ん、アカトキの人間も来たか。
結構集まるもんだな」
「社長一体」
「えー。なんかこうよー、うちの俳優タレントどもはよ、こういまひとつラブな報道がないからな。
こうきっかけをつくろうとだな。特にお前浮いた話が出てこんだろう。ちょっとねずみ講方式で人を
集めてみたんだが、いい女いたか?」
蓮を見下ろし、側にいるキョーコを見てにやにやと笑い出した。
「つまり暇つぶしですね」
目の据わる蓮を軽くあしらう。
「いいじゃないか、楽しいだろうが? 特に今後スキャンダルで潰れそうなわが社の人間たちも掴めたし」
キョーコに酒を強要していた男を一瞥し、司会進行役のマイクを奪い取った。
「さー、続けてくれ。今日のビンゴゲームはハワイ旅行もつけたぞ」
ローリィを迎え、会場内はさらにヒートアップした。

406:11
06/08/19 20:50:41
期待のビンゴゲームで、キョーコはレースのハンカチを当てた上、蓮の強運で彼より
狙いのコスメグッズを貰えることになった。
「男の俺には使えないものだからね」
「あ、ありがとうございます。一生大切にします」
「一生って一生使わないつもりなの?」
二人の自然と醸し出される初々しい雰囲気に、周囲の人間は近づけなかった。
百瀬逸美は寂しそうにし、松内瑠璃子は拳をふるふる震わせている。
ブリッジリーダー光は、指をくわえてがっくり肩を落としている。
尚は、「俺帰るわ」と席を立った。
「LMEの社長のお遊びに付き合ってられるか。ポチリお前どうする?」
「じゃああたしも帰る」
そんな中、王様ゲームをしたいとローリィが拳を突き上げた。
「合コンの定番だろー? ま、俺が王様だな~?」
再び封筒に入った番号札が用意され、皆有無を言わさず席に戻された。
「社長。初めから王様が決まってるなんて、思いっきりルール無視じゃないの」
呟くキョーコに、蓮がキラキラと笑った。
「へぇ~。最上さん、やったことあるの?」
「あ、あるわけないじゃないですかっ。モー子さんに教えてもらったんですよ。
このゲームは無理難題出されて、危険だと」
「どう、危険だって?」
「さあ? やったことないので。まあ命に関わることじゃないですし」
蓮はキョーコの無防備さに額に手を当てた。
(本当にこの子は何というか)

407:12
06/08/19 20:52:16
帰宅を阻まれた尚は、蓮とキョーコのやりとりにいらいらが募っていた。
(何をいちゃいちゃしていやがるんだ。とっととゲーム終わらせろ、ゼウス気取りのおっさん)
「えー、じゃあ、5番と22番が桃色吐息を見つめ合って歌う、色っぽくな。うお、男同士か」
「次、昼ドラ『雪の大嵐』の名場面を11番と34番が演じる、濃厚にだぞ。なんだ当人同士が
やるんじゃ面白くも何ともないじゃないか」
「はい、8番と51番コントを披露。台本あるから」
8番の光と、51番の尚がお互いに目を合わせ驚愕の表情をする。
(な、なんだと~。この俺様がコントだと~、ふざけんなっ)
今度こそ帰ると立ち上がった尚へ、ローリィのお付の人間がホルスタインの帽子を被せた。
光には蛙の帽子を。
「じゃ、やって。プペット・ハペット」
コントをやらされた尚は、テーブルの上に力尽きたように倒れこんだ。
光は周りの拍手に、頭を掻いて照れている。
(ショータローにお笑いの才能まであっただなんて。くぅ~なんて憎たらしいの)
「今度は、29番と43番、ポッキーを両端から目を瞑って食べる」
キョーコは、自分の番号を読み上げられたことに気づかなかった。
「29番、43番」
「はい?」
キョーコは挙動不審な返事をし、自分の番号札を見ている蓮と顔を合わせた。
「最上さん。29番なの?」
「あ、はい。敦賀さんがじゃあ43番なんですね。で、何をやるんですか」
「ポッキーを端から食べるそうだよ、お互いに」
蓮が菓子を咥え、キョーコと向かい合うと女性陣から悲鳴が上がった。
「やーめーてー」
「いやー、敦賀さんっ」
「京子ちゃんっ」
光はムンクの叫びの如く青ざめている。テーブルに突っ伏して果てていた尚は、
頬を引き攣らせて起き上がった。
離れたところで一人、奏江は冷静だった。
(うわー、ビンゴ。敦賀さんすごい冷静な顔してるけど、ちょっと照れてない?
あ。キョーコったらあたふたして。だから言ったのに、危険だって)


408:13
06/08/19 20:54:34
「命に関わることじゃないから平気なんだろ?」
怖気づいているキョーコに、蓮が少し意地悪そうに笑う。
「あ、ま、まさかこんなことがあるとは思わなくて」
「辞退したら、この場の雰囲気を壊すかもね?」
そんなことはないと半数以上の人間が心の中で首を振った。
しかし女性陣の異常な反応に、それまで面白くない思いをしていた男性陣が野次をかけた。
「やれー、やっちまえー」
「そうだぞー、ルール違反だ」
決まりごとは守らなければという信念のキョーコは、意を決して連と向かい合った。
「わかりました、やりましょう」
キョーコがポッキーの端を咥えると、顔が間近に迫り、蓮は密かにうろたえた。
(最上さん、本気でやるつもりか)
(だ、大丈夫。敦賀さん紳士だもの。途中でやめてくれるはずよ)
「じゃあ、レディ・ゴー」
司会役が合図したと同時に、二人は目を瞑りポッキーを食べ始めた。
遠慮して少しずつ食べ進めるため、その様がかえって、周囲には扇情的に見えた。
菓子がなければ、キスを待ち焦がれる恋人同士のようである。
(ま、まだかな~。な、なんか息がかかるんですけど)
(最上さん、逃げてくれるよな、絶対。ダークムーンの稽古時もキスはまだだって言ってたし)
お互いの頬や唇の気配が感じられるようになり焦り出すが、ふたりはどんどんと食べ進めた。

409:14
06/08/19 20:55:37
突然、周囲で大きな悲鳴が上がる。大合唱みたいだと思ったら、唇が柔らかいものにぶつかった。
(え。ポッキーってマシュマロつきだったけ?)
違反だと知りつつ、恐ろしい予感に、キョーコは目を開けた。
「へ」
蓮も目を大きく広げ、キョーコを凝視していた。
大合唱は店中に響きわたった。
「いやー、敦賀さんが」
「誰よ、あの女~!」
周りの騒ぎの中で、蓮とキョーコは唇を重ねたまま固まっていた。
今起こったことが信じられずにいる。
蓮は、咄嗟にキョーコから離れようとしたが、横目に入った尚の驚愕の表情に邪な心が動いた。
そのまま頬を傾け、キョーコの軽く上唇を吸ったかと思うと、楽しそうに笑いかけた。
「今夜は役得だったね」
キョーコは頭をぶん殴られたように、愕然としている。
「うそ……」

410:15
06/08/19 20:57:24
騒然となった場から、キョーコは立ち上がり駆け出していた。
「最上さん!」
(うそうそうそこんなのってありえないわっ!)
店を出る前に、蓮の手が細いキョーコの腕を捕まえていた。
「離してくださいっ」
振り仰いだ少女の瞳は悲しげに潤んでいた。
その目に、蓮の胸は痛んだ。
「ごめん。俺がファーストキスの相手になっただなんて、ショックだったね」
「そういうことじゃ、ないんです。敦賀さんなら沢山の女の人とキスしてきたでしょうけど、
私、初めてなのにあんな公衆の面前で、しかもあんな軽々しくされると思ってなくて!」
「……うん。最後のはちょっと悪乗りしすぎたと反省してる。…あのね、最上さん。
俺が相手でそんなに不快だったかな?」
「え」
そう悲しげに聞かれるとは思われなくて、キョーコは戸惑った。
改めて蓮の触れた唇をなぞり、赤面してしまう。
急に心臓が高鳴ったことに驚き、蓮を見上げる。
「嫌じゃ、なかったです。なん、で」
「最上さん?」
キョーコのドキドキが蓮に感染して、二人で見つめ合っていると、咳払いがひとつ。

411:16
06/08/19 20:58:20
「二人とも。何のんきにしてるの。今後ろの会場はすごいことになってんのよ」
奏江が鞄を背に引っさげ、ぽりぽりと頭を掻いている。
「早く逃げたら? 敦賀さん。あたしはキョーコと帰るって、ブリッジロックのリーダーに
今言いにいきますから、敦賀さんは一人でタクシーでマンションにもう帰ったことにして
くださいね」
「あ、ああ。最上さんを頼むよ」
キョーコの肩を差し出すように、奏江へ向けると、当の奏江は呆れたように頭を振った。
「あたし、そこまで野暮じゃありませんよ? 一度会場に戻りますから、その間に二人でどこかへ
消えちゃってください。キョーコあんたの荷物、後で事務所で渡すから。そのまま帰るのね。
じゃあ、またね」
なんて手のかかるとぶつぶつ文句を言いながら、立ち去る奏江の背を見つめ、
二人は同時に顔を合わせた。
「どう、します?」
「まず、ここを離れようか?」
「そ、そう、ですね」
これから何処へ行けばいいのか混乱しながら、二人は夜の雑踏に紛れ込んだ。

412:マロン名無しさん
06/08/19 20:59:17
本誌でのモー子さん不足を補おうとしたら、というより色んなキャラを登場させたら
おそろしく長くなりましたorz
合コンでキョーコが他の男に話しかけられ嫉妬する蓮も書きたかったけど、
一緒の席になったらそんな隙与えないだろうとできなかったです。
というよりこんな合コン嫌だ('A`)

アップダウンやパワーの泉ネタを軽快に書けるネ申がウラヤマシス (´・ω・`)

413:マロン名無しさん
06/08/19 21:04:46
ぬおーー>>395さんGJ!
モー子さんとのラブラブ路線でいくかと思いきや
ローリィのペースにワロテおまけに見事蓮との絡みに激萌エス(*´Д`)ハァハァ
美味しく堪能させていただきました

414:マロン名無しさん
06/08/19 21:14:19
>>395さん、GJ!
久しぶりにモー子さんに逢えたし、ローリーワールド堪能出来たし、
最後は蓮キョの嬉し恥ずかし・・・・二人はこの後どうなるの~?
エスカレートしたら、あちらのスレに投下カモンw

(自分“パワーの泉”の作者ですが、こんなに多人数絡めた話書けないので、>>395さんが羨ましいですよ~)

415:マロン名無しさん
06/08/19 21:14:34
GJ!
ΩΩ Ω<ふ、ふたりはどこへ向かったんだーーー!
続きを妄想して禿げ萌え(;´Д`)'`ァ'`ァ'`ァ

416:414
06/08/19 21:23:40
ごめん、×ローリー→○ローリィ。
逝ってくる。

417:マロン名無しさん
06/08/19 23:36:37
>>395さんGJでした。後の二人が気になるーーーーー

ってことで勝手にぷち妄想してしまいました。
スイマセン。

418:マロン名無しさん
06/08/19 23:37:08
結局その後は蓮の部屋に落ち着いた二人だったのだが、あんなファーストキスに納得
出来ないキョーコの姿があった。

「じゃあ…ファーストキスのやり直しする?
  どんなシチュエーションがご希望なのかな?
  どんな希望でも叶えてあげるよ?」

ぷんぷんとすねるキョーコの頬に手を当てて、微笑みながら蓮は言った。
そんな蓮の神々スマイルに真っ赤になりながら、昔夢見たファーストキスに思いを馳せ
る。

例えば波打ち際
月の輝く夜
降りそうな星空の下
夕日を見ながら

色々と頭に浮かぶのだが、何故かそれを叶えて欲しいとはそれ程強くは思えない。

「一番の希望は…」
「希望は?」

「相手が好きな人…それだけでいいです」

そう言ってじっと見つめるキョーコに、蓮は

「俺は……その希望を、叶えてあげられる?」


ってな感じで妄想してしまいました。
ホントにスイマセン。
軽くスルーして下さい。

419:マロン名無しさん
06/08/19 23:55:57
>>418
モエス( ゚∀゚)=3

420:マロン名無しさん
06/08/20 00:15:54
アップダウンネタ、キョーコSIDE思い付いたんで、投下します。
ちょっとレ○っぽいネタ入るんで、苦手な方はスルーお願いしますm(__)m

421:その1
06/08/20 00:18:42
浜本「続いての投稿は、東京都のPN月こんもりさんから。
“去年の11月頃、○参道で買い物している京子さんと琴南奏江さんを見ました”」

★効果音★

(良かった、モー子さんと一緒の話なら、変にからかわれる事もないわね)

密かにホッとするキョーコ。
浜本は軽快な口調で、葉書を読み進める。

浜本「“今をときめく注目の若手女優二人に、
周りの人も気付いた様で、皆遠巻きに眺めていました。
僕も(お二人は同じ事務所の大親友って聞いたことあるけど、
本当だったんだな)と微笑ましく見ていました。
すると、ブライダルショップのウィンドウに飾ってあるウェディング・ドレスを見て、
琴南さんが指を差しながら、京子さんに似合いそう等と言っている様子で、
京子さんは大照れして、『もう、やめてよ~』と、琴南さんを
バシバシ叩いていて、琴南さんはちょっと痛そうでした”」

松田「去年の11月っていうと、敦賀君と婚約したばっかりの頃やんな?」

キョーコ「はい、そうですね」

松田「何や、幸せいっぱいって奴か、奏江ちゃんも意味もなく叩かれて気の毒に」

キョーコ「いえ、別に暴力を振るった訳では・・」


422:その2
06/08/20 00:20:05
浜本「いや、実はね、まだ続きがあるんですわ」

松田「ほぅ、じゃ続き行ったって」

浜本「もう、暴力どころの話じゃないですよ、これ。
“と、京子さんは突然目に涙を浮かべて、
『結婚しても、私達の仲は変わらないわよね!?』
と叫んだかと思うと、琴南さんに抱きついて、号泣していました。
琴南さんは、周りが見てる等と言いながら、京子さんを宥めていましたが、
さっきまで遠くから見ていた人達は、その光景の異様さのあまりか、
いつの間にか、潮が引くようにいなくなっていました。
その後、お二人は言い争ってるのかじゃれているのか良く分からない状態で、
その場を離れていきましたが、どう見てもただならぬ関係にしか見えませんでした”」

松田「・・・・・自分レ○なん?」

(放送時は音声を伏せさせて頂きます)

キョーコ「ち、違っ!何でそうなるんですか?」



423:その3
06/08/20 00:21:52
浜本「そうや、今をときめく敦賀蓮の奥さんやぞ」

松田「いや、それも実は偽装結婚とかなんちゃう?」

浜本「あぁ~、なるほどな。あの敦賀蓮を利用するなんて、
自分清純そうな顔して、結構したたかやな」

キョーコ「違います、違います、琴南さんとは本当に大の親友で!」

浜本「でも親友にしちゃあ、琴南さんって呼び方よそよそしくないか?
普段は奏江ちゃんとか呼んでんの?」

キョーコ「いえ、そうじゃないんですけど、私しか言わない呼び方なんで・・」

松田「二人だけの秘密の呼び方!これはますます怪しいですね~」

(何でそうなるの~~!?)

キョーコは泣き叫びたい気分だった。



424:その4
06/08/20 00:23:34
浜本「因みに、敦賀君のことは何て呼んでるん?」

キョーコ「・・・・・・・“敦賀さん”です・・・」

松田「え?あの、自分、結婚してるんですよね?」

キョーコ「そ、そうですが・・。で、でもずっと事務所の先輩だったんで、
今更名前では呼びにくくて・・・」

浜本「ふ~ん、奏江ちゃんとは、秘密の呼び方がある仲やのにな~」

もう撃沈するしかないキョーコである。

キョーコ「もう、本当に許して下さい~(半泣き)」


425:その5
06/08/20 00:30:51
浜本「自分、“抱かれたい男No.1”と結婚してんぞ。
普通の女の一万倍位ええ想いしてるんやから、な」

松田「そうそう。あ、でもな、これやってくれたら、疑いは解いたるわ」

キョーコ「何ですか?」

藁にもすがる想いで聞いてみるが、何だか嫌な予感もする。

松田「カメラに向かってな、『蓮、愛してる』って」

会場中から歓声と拍手が沸き上がる。



426:その6
06/08/20 00:34:33
キョーコは「無理、無理です!」と首をぶんぶん振り続ける。

浜本「えぇやん、練習やと思って、な」

(何の練習よ~!)
会場はますます盛り上がり、もう後には引けない状況である。
(そうよ、芝居の台詞だと思えば・・)
覚悟を決めて、キョーコは大きく息を吸う。

浜本「じゃあ、1カメさんに向かってどうぞ!」

カメラのレンズがズイっと近付き、キョーコのアップを捕らえる。

「蓮、愛してるーーーー!!!」

緊張の余り殆ど絶叫になってしまったキョーコの声が響き渡った。
それから一瞬の静寂が訪れ、その後大拍手が巻き起こった。

浜本「はい、CMの後もまだまだ続くで~」

(お願いだから、もうやめて~~~!!)


427:マロン名無しさん
06/08/20 00:36:57
以上です。
すみません、暴走しすぎたかも、逝きます。

428:マロン名無しさん
06/08/20 00:41:20
GJGJ!どんなネタでもいじられるキョーコかわいいよキョーコ(*´Д`)
そして蓮も放送を見ていてリモコン争奪バトルが勃発するわけですねw
てか冒頭のPNで吹き出したよww

429:マロン名無しさん
06/08/20 12:37:08
395です。
無駄に長くなってしまったSSへ温かいレスを有難うございました。
続きは全く考えておらず、418様の妄想でにんまりです。GJ!
>>427
モー子さんネタを絡めてもやはり蓮に行き着きますね(´∀`)

皆様の投下をワクテカで待っております。

430:マロン名無しさん
06/08/20 13:12:14
>>426
GJ!
その放送を観て、蓮は嬉しくてにんまりするのかな。
録画してて繰り返し観るとか。

それか、結局キョーコに阻まれて観れなくて、翌日キャーキャー言ってる
社さんに聞かされて激しく気になるとか。

431:マロン名無しさん
06/08/20 14:29:42
>>420さんのその後(放送中)を許可も得ず勝手に作ってしまいました・・・お許しください。
>>381-386の続きというかんじで読んでいただければ。

3レスあります。

432:>>420さん放送中(1/3)
06/08/20 14:30:54
『無理、無理です!』
『えぇやん、練習やと思って、な』

「いーーーやあああーーー!!敦賀さんっリモコン貸してください!!
 もうーーー!ちょっ…届かな…お願いですーーーからっ!!」

キョーコは必死に蓮の持っているリモコンを取り上げようと手を伸ばすが、
身長も手の長さも蓮には到底届くはずもなく、
蓮は楽しげにテレビを見ながらひょいひょいっとキョーコの手をかわす。

「君も往生際が悪いな。心配しなくっても数え切れないほどの人がこの番組を見てるんだから
 いまさら俺ひとりが見ようが見まいが同じことじゃないか」

「同じじゃありません!!敦賀さんには一番見られたくないんですっ!!」

「ひどいこと言うね君は」

『じゃあ、1カメさんに向かってどうぞ!』

「キャーーーーーーーーー!!!」
キョーコはなんとかして阻止しようと大声を出し
リモコンは諦めてテレビの画面にしがみついた。
が、蓮がやってきてキョーコの身体をひっぺがえす。

「ほら退きなさい、キョーコ。見えないだろう」
「み、見せないようにしてるんです!!アーアーアアアアーーーーー!」

『蓮、愛してるーーーー!!!』

「いやーーーーーーー!」


433:>>420さん放送中(2/3)
06/08/20 14:31:26
見せまいとしていたはずが、テレビにしがみついて暴れたたせいで
結局大画面の目の前で蓮に見せる結果とになり、
キョーコはあまりの恥ずかしさに耳をふさいで真っ赤になって座りこんだ。
数秒後、隣りに立っている蓮がやけにおとなしいのが気になり
おそるおそる顔をあげてみると、

ふふん、とにんまり顔で自分を見下ろしている蓮の姿がそこにあった。

「っな、なんですか!こ、これは芸能人たるものその場の空気をこここ壊してはいけないという
 芸人のプライドといいますか仕事にかける熱情が女優魂のなせる技が台詞でもう、と、とにかく!」
「あーあ、キョーコが叫んだせいで、一番いいところがよく聞けなかったよ。もう一度言ってほしいな」
「っ!!い、言いません!!」
「なんで?愛してないの?」
「うう…そ、そういうことじゃ…」
「はあ、傷つくなあ。俺には一番見られたくないとかこれっぽっちも愛していないとか」
「そんなこと言ってません!」
「今夜はヤケ酒かな…そうだ社長のところにでも転がりこんで―」

蓮はスネたように背を向け黙り込む。
最初は冗談だろう、と思っていたキョーコだが、
あまりに沈黙が長いのと、背中から出ている空気が本当に沈んでいることに心配になってきた。

「…い、一度だけですよ、一度限り…」

くるりとキョーコに向き直った蓮は…必死に笑いを噛み殺していた。

「っ!!もう!敦賀さんなんか嫌いです!」

434:>>420さん放送その後(3/3)
06/08/20 14:32:25
―その後も延々「言って」「言わない」を繰り返すことになるのだが、
 そこはひとまず省略して翌日のLME事務所入り口―


「れーーーーーーんーーーーーー♪」

(来た・・・)

敏腕乙女マネージャーがスキップでもしそうな勢いで弾んで蓮のところにやってきた。

「見た?見た見た?昨日のキョーコちゃんのテレビ!」
「……ええ、まあ」
「なんだよぉ~もっと嬉しそうに言えよー」
「あれのせいで昨夜は大変だったんですよ、おかげで寝不足で」
「っなっなっ!!!」
「社さん?」

もちろん蓮はあの後本気で怒り始めたキョーコの機嫌を直すのに苦労した、という意味で言ったのだが、
なにを誤解したのか敏腕マネージャー、真っ赤になって受付のテーブルによろめいてしまい、
うかつに素手で触ったため電話がクラッシュ、しばらくその場は慌しいものとなったのだった―。

435:マロン名無しさん
06/08/20 14:34:59
以上です。
ちょっと愛してるを言わせるのは恥ずかしかったもので。
いえ充分妄想オツムでお恥ずかしいんですが。

最近気付くと妄想してニマニマしています・・・自分怪しい・・・orz

では次なる妄想wktkでお待ちしています。

436:420
06/08/20 15:07:19
>>435さん=>>380さんでしょうか?
こんな駄文の続きを考えて頂いてありがとうございます~。
実は、私自身でも続編作成中でして、もう少し甘々な感じなんですが。
しかも>>380さんの状況設定お借りしちゃってるんですが。
投下OKでしょうか?

437:435=380
06/08/20 15:27:17
>>420さん
もちろん大歓迎ですよ!
こちらこそ事前に言わずにすみません。
>>420さんに限らず好き勝手使っていただければ嬉しいです。
妄想が妄想を呼んでもう止まらない(*´д`*)

438:マロン名無しさん
06/08/20 18:21:10
>>420です。
>>435さん、許可頂きありがとうございますm(__)m
何とか書き上げましたので、投下します。
が、かなりこっ恥ずかしい展開になっちゃいまつたorz
5~6レス予定です、では。

439:~CALLING ME~(1)
06/08/20 18:24:45
キョーコは手際良く食事を作り、蓮の前に運んで来た。
蓮は画面の中のキョーコの様子に、ずっとくすくす笑いが止まらない様子で、
キョーコは恥ずかしくていたたまれない気持ちになる。
すると、蓮がわざとらしく落ち込んだ口調で言った。

「俺とは偽装結婚だったんだ」

「つ、敦賀さんまでそんなこと!」

ブラウン管の中では、キョーコが奏江との異常な仲の良さをネタに、いじられている所だった。

「君と琴南さんは本当に仲良いもんね、夫の俺がちょっと妬けちゃう位」

「もう、何言ってるんですか!そんなことよりお食事醒めちゃいますよ」

そこへ画面から聞こえてきた声。

「敦賀君のことは何て呼んでんの?」

「・・・・・“敦賀さん”です・・・・」

「え?あの、自分、結婚してるんですよね?」

それを聞いた蓮は、すぅっと考え込む様な表情になった。

(どどどどうしたのかしら?急に黙り込んで、何か逆鱗に触れてしまったのかしら?
この静けさは久しぶりに、大魔王降臨・・?)

440:~CALLING ME~(2)
06/08/20 18:26:56
「キョーコ」

「ひゃ、ひゃい!」

「顔を上げて」

恐る恐る顔を上げると、そこには優しく微笑む蓮の姿があった。

(神々スマイル・・・)

付き合って結婚して2年近く経った今でも、
キョーコが一番慣れない~一番大好きな~蓮の表情。
その微笑みのまま、蓮は続ける。

「俺も、昔は“最上さん”って呼んでたよね?」

そう言えばそうだった・・。
キョーコは懐かしい日々に想いを馳せる。

「付き合い始めても、なかなか“キョーコ”って呼べなくて。
デートの度に、今日こそ呼ぶぞって決めていくのに、結局呼べなくて、そんな自分が情けなくて。
でも、付き合って一月半位かな?急にすっと呼べる様になって」

キョーコもその日のことは良く覚えている。
耳慣れた筈の自分の名前が、この上無く美しく響いて、
好きな人に名前を呼ばれるというのは、こんなに甘やかな気持ちになる物なのか、と思ったものだ。

(それなのに、私ったら未だに“敦賀さん”なんて・・・)

「ごめんなさい」

441:~CALLING ME~(3)
06/08/20 18:29:54
「キョーコ、俺が言いたいのはね、俺がある時自然に呼べる様になった様に、
キョーコにもそういう時は来るから、自分のペースでいていいよってこと。
それに、どんな呼び方でも君が俺を想ってくれてるのは、ちゃんと伝わってるから」

(敦賀さん・・・何だかんだ言って優しいのよね・・)

「ま、秘密の呼び名があるらしい琴南さんが羨ましくない訳じゃないけど」

「そ、それは、モー子さんに釘刺されてるんです!
『私は“演技派若手美人女優”で売ってるんだから、“モー子さん”なんて
呼ばれてるのが世間に知れたら、イメージダウンもいいとこよ。
公共の電波上で“モー子さん”なんて呼んだら、あんたとはもう絶交よ』って」

奏江にそう言われた時のことを思い出したのか、泣き出しそうな顔になる
キョーコの背中を、蓮はあやす様にポンポンと叩く。


442:~CALLING ME~(4)
06/08/20 18:37:27
「ごめんなさい、お食事醒めちゃいましたね。
温め直して来ますね」

そう言って、キョーコが立ち上がったその時!

「蓮、愛してるーーー!!!」

紛れもなくキョーコ自身の声による大絶叫に、リビングの空気は固まった。

(しまった、敦賀さんの話に夢中で、テレビのこと忘れてた・・)

正に万事休す、である。
            「・・・・今のは何?」

「ななな何と言われましても」

「ちゃんと、“蓮”って呼べるんじゃない」

「あの、これはですね・・」

「嬉しいな、全国の視聴者にキョーコが俺を愛してるって見せ付けられて」

「だって、アップダウンのお二人が無理矢理・・」


443:マロン名無しさん
06/08/20 18:43:31
しえん

444:~CALLING ME~(5)
06/08/20 18:43:50
「無理矢理?じゃあ嘘なの?」

「え!?」

「『愛してる』っていうのも、嘘?」

蓮はそう言ってキョーコの方に歩み寄る。
息を感じる様な至近距離で見つめられ、視線をそらせない。

「・・・・・嘘、じゃないです・・」

消え入りそうな声で答えるキョーコを、蓮は抱き寄せ言った。

「じゃあ、直接聞かせて、ちゃんと目を見て」

蓮はキョーコの細い腰を更に強く抱き寄せる。

(さっき、優しいって思ったの撤回よ、やっぱり意地悪だわ、この人)

「ほら、早く。」

「・・・・・い、してる・・・」

キョーコはやっとの思いで口にするが、実際には唇がかすかに
動いただけにしかならず、案の定蓮にダメ出しされてしまう。

「ん?良く聞こえないな~。役者たる者、どんな台詞も周りに伝わらなくちゃ、意味が無いよ」


445:~CALLING ME~(6)
06/08/20 18:53:55
「・・・・愛、してる・・・」

今度は頑張って、もう少しはっきりと発音してみる。
が、蓮は更に聞いてくる。

「誰を?」

「・・・・・つ、敦賀さんをっ・・・」

キョーコは恥ずかしさの余り、耳まで真っ赤になっていて、
蓮もそろそろ許してあげようか、とも思うのだが、
どうしてもあの言葉を聞きたい欲求を止められない。

「“敦賀さん”じゃなくて?」

キョーコが助けを求める様な気持ちで仰ぎ見ると、
そこには痛い程真剣な蓮の眼差しがあった。
その瞳に吸い込まれそうになりながら、キョーコは自然と、素直な気持ちを口にした。

「蓮、愛してる」

「良く出来ました」

蓮はそう言って、キョーコの唇に褒美の様にキスを落とした。
今迄の緊張からの解放とキスの甘さに、目眩を感じながら、キョーコは思う。

(この人、やっぱり意地悪だわ)

でも、こんな意地悪なら嫌じゃないかも・・。
心の片隅でそんなことを考えるキョーコだった。

446:~CALLING ME~あとがき
06/08/20 19:02:58
以上です。
>>435さんが恥ずかしいと言った「愛してる」で引っ張りまくったオイラorz
ていうか、ここ数日1日1~2作ペースで投下してるし・・。
暴走しすぎスマソ、逝ってくる。

447:マロン名無しさん
06/08/20 19:13:28
GJ!!鬼畜蓮キタ━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━!!!

> ん?良く聞こえないな~

に禿げ萌えた(*´Д`)ハァハァ
>>380ですが設定を素敵に活かしていただいて至福です。
逝かずに量産してくだせえ。

妄想が走ってるせいか
本誌で「最上さん」と呼んでるの見て
まだ名前で呼んでなかったのか!とびっくりしてしまた自分アホス・・・orz

448:マロン名無しさん
06/08/20 19:58:40
アップダウン系のネタ投下されたみなさまGJ!
笑ったり萌えたり楽しませていただきました!

<--! 以下チラ裏
なんとなく「キョーコ」と呼び捨てよりも「キョーコちゃん」と呼ぶほうが萌える。
結婚してまでそれはどうよとも思うけど…。
どっちにしても早く本誌でも名前で呼ぶようになってくれないものかなぁ。
チラ裏終わり -->

449:マロン名無しさん
06/08/20 20:11:03
ぎゃーーー!!素敵~>>438様GJ!!
自分も思いついたんで投下しやす。相変わらず下ネタツッコミなんで
苦手な方はスルーしてください。

浜本「次は東京都のPN激辛帝王さんから。
   二週間前、都内の大手スーパーで買い物をしている敦賀さんと京子さんを見ました」

  <効果音>

浜本「京子さんは食材を手早く選びテキパキとカゴに入れていましたが
   敦賀さんはあまりスーパーに来た事が無いのか珍しそうにキョロキョロしていて
   ふと気になったのかスナック菓子が置いてあるコーナーをじっと見つめていました。
   そしておもむろに手を伸ばし激辛系のスナック菓子ばかりを3つ選んで
   京子さんに渡していました。
   京子さんはお菓子を見るなり『またこんなのばっかり!お腹壊しますよ!』と敦賀さんを叱り始めました
   一方怒られた敦賀さんは『どんな味なのか気になるんだよ、じゃあ一個だけなら良い?』と
   まるで子供のようでした。
   TVでは見られない少年のような敦賀さんとしっかり者の京子さんのやりとりを見て
   とても面白かったです。益々お二人のファンになりました!
   ・・・氏ねばいいのに!」

松田「敦賀君てスナック菓子好きなん?」

キョーコ「好きというより興味があるみたいです」

450:マロン名無しさん
06/08/20 20:12:07
浜本「意外やな。辛いのが好きなん?」

キョーコ「なんか激辛って書いてあると挑戦したくなるって言ってました」

松田「なんか三食きっちりフランス料理食べてそうなイメージやけどな」

キョーコ「三食どころか結婚前は全く食事に気を遣わない人だったんですよ。
     スナック菓子も一緒に買い物に行くようになって興味を持ち始めたんです」

浜本「ってことは全く食事せえへんとか?」

キョーコ「もうザラですよ。たまに食べてるなと思ったら
     なんとかゼリーとかコンビニおにぎりだけとか偏った物ばっかり」

浜本「そらマネージャーも飯作ったってくれて頼むわ。ひどい食生活やな(苦笑)
   今はちゃうやろ?」

キョーコ「ちゃんと残さずに食べてくれてます(照)」



451:マロン名無しさん
06/08/20 20:13:14
松田「ちょっと気になってんけど、いつも一緒に買い物行ってんの?」

キョーコ「仕事で会えない日が多いんでなるべく一緒に行くようにはしてます。
     この日は私が地方ロケから帰ってきて迎えにきてくれたんですよ。
     帰りに買い物したんです」

浜本「ほんならあれやな。会うの久しぶりやし燃えたんちゃうん?(ニヤニヤ)」

キョーコ「???何がです?激辛スナック食べてですか?」

松田「なんでやねん!!夜の生活に決まっとるやないか!(笑)」

浜本「ごっつ天然やな(笑)で、どうやったん?」

キョーコ「なななななんて事聞くんですかぁああああーーー?!」

浜本「いやぁ、皆知りたいやろうしな」

観客&他ゲスト「キャ~~聞きたーーい」

452:マロン名無しさん
06/08/20 20:14:16
松田「あんだけ背でかかったら、あっちも凄いやろうしな」

キョーコ「ほんとやめてくださいぃぃぃ~(泣)」

浜本「ほんまいじりやすい夫婦やな(爆笑)京子ちゃん、まだまだあるから
   覚悟しといた方がええで。はい、ほんなら次行きます!」

キョーコ「(頭を抱えながら)帰りたいよーー・・・」

松田「先週の敦賀君と同じポーズしてるし!(笑)」

   
(まだまだ続く・・・)

453:マロン名無しさん
06/08/20 20:15:20
すんません、下ネタばっかりでorz
結婚したら蓮も食べ物に気を遣うんじゃないかなーと思ったんですが何故か下に・・・。
土下座しながら逝きますm(_ _)m

遅レスですが>>390様まとめ乙です。
自分241ですがアップダウンは初SSだったんで
続けてくれてうれしかったです(´∀`)

それでは名無しに戻ります。
また妄想が止まらなくなったら投下したいと思います。
長々と失礼しました。

454:マロン名無しさん
06/08/20 20:20:56
GJ!
天然キョーコワロスww
一緒にスーパー行く姿(・∀・)イイ!!ネ

スナック菓子に興味を持った蓮、
おっとっとやコアラのマーチを種類別に並べたり
玩具のおまけ付きのスナック菓子を大量買いしたりしてキョーコに怒られそうだw

455:マロン名無しさん
06/08/20 20:47:24
GJ!
少年みたいな蓮に、ママみたいなキョーコに萌え!
下ネタにもニマニマしてしまった。(´∀`)

456:マロン名無しさん
06/08/20 20:51:32
おまけ欲しさにお菓子を買う蓮・・・
想像つかないけどやるとなったらコンプリート目指して大人買いしそう。
ガチャポンなんかやっても楽しそうだ。

457:マロン名無しさん
06/08/20 21:02:50
ガチャポンw
小さくしゃがんで小銭入れてガチャチャチャ、と回す蓮www

458:マロン名無しさん
06/08/20 21:20:23
マロン様、いつも楽しいSS、GJです!

>>454さんのコアラのマーチで、小ネタ思い付きました。

キョーコ「敦賀さん、又コアラのマーチなんて食べて!ダメです!」

蓮「いいじゃないか、結構美味いし、描いてある絵も可愛いし。
ほら、一つ一つコアラの絵が違うんだよ」

キョーコ「そういう問題じゃありません~!」

と、その時。ふと自分の手の中の一匹に、蓮は目を留めた。

蓮「まゆげがある・・・。こっちには無いのに」

キョーコ「え?それってもしかして・・・」

キョーコは件のコアラを確認し言った。

キョーコ「間違いありません、幸運のまゆげコアラです!(大興奮)」

蓮「こ、幸運の・・・・まゆげ、コアラ?」
            キョーコ「そうです、滅多に入っていなくて、これに出逢うと
幸せになれるって、伝説があるんですよ~」

メルヘンキョーコの本領発揮とばかり、キラキラと瞳を輝かせる。

459:マロン名無しさん
06/08/20 21:35:49
キョーコカワユス(*´д`*)

460:458続き
06/08/20 21:52:07
蓮「ふ~ん、何だか食べるの勿体無いな」

キョーコ「何言ってるんですか、どうぞ敦賀さんが召し上がって下さい!」

蓮「いいの?」

キョーコ「まゆげコアラは最終的に、食べた人に
幸運をもたらすって聞いたことありますから!
それに、最初に見つけたのも敦賀さんですし!
その代わり、それで最後にして下さいね」

キョーコはそう言うと、家事の続きをしようと、その場を去ろうとした。

蓮「キョーコ、手を出して」

すると、そこには半分になったまゆげコアラが。

蓮「幸せは、君と二人で分け合いたいから」

キョーコ「つつつ、敦賀さん、何てことするんですか!!
コアラが可哀想じゃないですか~~~!!!」

蓮「結局食べるんだから、同じじゃないか」

キョーコ「敦賀さんのバカ~~(泣)」


すみません、小ネタと言いつつ、2レスも使ってしまいましたorz

461:マロン名無しさん
06/08/20 21:57:45
かわええエピじゃまいかーー(*´Д`)ムハァラブラブゥ

462:マロン名無しさん
06/08/20 22:11:06
蓮とキョーコカワイス(*´∀`*)
蓮がコアラのマーチ…ププッカワイス

463:マロン名無しさん
06/08/20 22:33:37
ずっとROMってたが何この萌えリレーSS!!

もっと続けてハアハア(´∀`#)

464:マロン名無しさん
06/08/20 23:41:41
なんだかひよこ食べるときには
頭から?お尻から?論争のようだ…w
半分になったまゆげコアラワロッシュwww

465:マロン名無しさん
06/08/21 06:00:39
社さんの眼鏡が、掛けると乙女思考になる秘密兵器「オトメガネ」だという夢を見た・・。
朝っぱらからスマソ、忘れないうちにカキコしようと思って。

466:マロン名無しさん
06/08/21 07:45:55
朝から豪快に吹いたw
オトメガネwww

467:マロン名無しさん
06/08/21 08:08:10
ドラエもんのポケットから出てきたのか?w

468:マロン名無しさん
06/08/21 20:58:15
パパラパッパパ~
「おーとーめーがーねぇぇぇ」by ドラえもん


orz

469:マロン名無しさん
06/08/21 21:06:14
オトメガネがドラえもんのメカなら、クラッシャー社氏には使えない訳だがwww

470:マロン名無しさん
06/08/21 21:39:02
ほんとだww
しかしそこはドラえもん、社仕様ということでゴム製に違いない。

471:マロン名無しさん
06/08/21 21:51:24
グニャグニャメガネなのかwww

472:マロン名無しさん
06/08/22 12:31:42
オデコの眼鏡でデコデコデコリン~!とか?

473:マロン名無しさん
06/08/22 19:55:21
もの凄く微妙な短篇ですが、投下します。全3レス予定。

474:マロン名無しさん
06/08/22 20:11:16
wktk

475:~NIGHTMARE~(1)
06/08/22 20:11:50
「モモモモモモー子さんが、キ、キキキスシーン~~~!?」

いつものカラオケボックスの一室に、キョーコの絶叫が響き渡った。

「もう、大きな声出さないでよ、それにどもりすぎだってば」

「だってだって・・!・・・・一体どこの誰なの、
私のモー子さんの唇を奪う不届き者は」

奏江はさらりとした口調で、最近人気の
アイドルグループのメンバーの名を告げる。

「・・・・・・し、知らないわ、そんな人」

奏江はやっぱりね、と言った様子でため息を付いている。

「モー子さん・・・・・・初めて、よね・・?」

「ええ」

「秘密のバイト」で依頼者の恋人役を演じる時も、
キス等はしないことになっていた。

「どうしてそんなに落ち着いていられるの~?」

「だって女優だもの。
そりゃ人並みにファーストキスへの憧れ位あるわよ。
でも、それ以上にお芝居が好きなの。
だから役として求められた以上、躊躇いはないわ」



476:~NIGHTMARE~(2)
06/08/22 20:13:35
「モー子さん、かっっっこいい~~~」

キョーコは感動に潤んだ瞳で、奏江を見つめる。

「よしてよ、気持ち悪いわね」

「ひっど~~い」

「ま、あんたにもその内来るかもね、キスシーンの仕事」

その言葉にキョーコは顔面蒼白で固まった。

(わ、私にキスシーン?そんな、∞@★◎▽℃♂$%*〒♀・・・)

「ちょっと、ちょっと、キョーコったら、もしもーし」



477:~NIGHTMARE~(3)
06/08/22 20:15:21
その夜、キョーコは夢を見た。

誰かの逞しい腕に抱かれて、耳元で囁かれる。
―君、キスしたことある?―
キョーコは、夢の中の自分が、甘い声で答えるのを聞いた。
―無いです、だから初めては・・・さんがいい・・―
相手の男は、キョーコの顎をそっと上向かせ、顔を近付ける。
二人の唇が触れ合わんとした瞬間・・・・・・・目が覚めた。

(何て夢なの・・・モー子さんからあんな話を聞いたせい?それにしても・・・)

夢の内容ははっきりと覚えているのに、相手の男のことだけは
思い出そうとすると、靄が掛かった様におぼろげになってしまった。

(一体、誰だったの・・・・どこか懐かしい様な・・・・・
嫌じゃなかった・・どうして?)

―もう恋なんてしない、そう決めたはずなのに―
自分に纏りつく感情を振り切るかの様に、キョーコは出かける支度を始めた。


478:~NIGHTMARE~あとがき
06/08/22 20:23:44
以上です。
キョーコに気持ち自覚させたかったのですが、
私の手に負える相手じゃありませんでしたorz


479:マロン名無しさん
06/08/22 20:32:02
グググGJ!キョーコ手ごわいww


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