06/05/15 23:14:20
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CLAMPは原作者みずからが同人活動を積極的に許可してくださっている数少ない漫画家です。
同人に対してどこまでならしていいのか、何をしたらいけないのか、丁寧なガイドラインまで発表しています。
(公式サイト参照)
これに対してCLAMP側から公式サイトにおいてコメントが発表されました。
問題なのは意図的に模写したものであること、そしてそれを公表(ネット上も含む)もしくは販売してしまったことにある。
練習として模写をするのはいい。絵柄を似せるのもいい。偶然にも似てしまった構図ならしかたがない。
しかし、今回は明らかに偶然でない意図を感じると。
そしてそれが悲しくてならないと。
検証サイトに載っていたイラストは、いわゆるコラージュ作品でした。
ある作品の一部と別の作品の一部を組み合わせて一つの絵にしたようなイラスト。
また、ある漫画のひとコマと別のページのひとコマを繋ぎあわせて一つのストーリーにした漫画。
これが意図的でなくなんと言えるでしょう。
すべてがそのような作品でなくとも、こういった部分がある以上、著作権法上見逃すことのできない問題です。
作家にとっては自分が苦労して描き上げた作品です。
それを切り張りして作り替えられたり、違うストーリーに組み替えられたりされることはとても辛く悲しいことです。
そして出版社にとっては、自社で販売しているものと似たものを販売し、損害をもたらした者、と判断されるのです。
今回問題になった作品は、「盗作」といわれてもしかたがないものでした。
「盗作」。それをこの場合、「"これ"とわかる一枚の絵に、意図的に似せること」であると定義します。
それはつまり、ネタを、構図を盗むことだからです。
「キャラクター」や「作品の世界観」、人によっては「絵柄の魅力的な部分」までも
原作者から借りて行う二次創作(パロディー)という特異な表現活動において、
「構図」「ネタ」までいただいてしまった時、そこに独自の表現の存在などあり得ないのです。
昨今、作家や出版社は著作権に敏感になってきています。
CLAMPのように作家みずから同人を抑制しないでほしいと出版社側にかけあってくれている作家はとても珍しいのです。