05/10/13 18:26:16
土曜のバレです。今回は珍しく話がずっと一つに集中。
どーでもいいですが間違い無く伊佐坂はバカです。
鎖だけでなく杭の方も硬い物質にしておけよ。
「”あの男”・・・?」
フネは伊佐坂の言葉を問うた。
しかし、その表情は既に答えを出しているようにも見える。
伊佐坂もそれには気付いているようで、静かに答えを語りだした。
「大阪の文献に”魔液”が記してあった事は既にお話になりましたね・・・
実は、この事を知る者が、トーナメント参加者にもう1人居たのです」
「ノリスケ・・・」
フネは伊佐坂の言葉に添えるように、己も口を開いた。
コクリと首を縦に振る伊佐坂。
「この武道会の1回戦・第1試合において私は彼と戦った。
当初はノリスケ君に勝たせる心算だったのですが・・・
”力”への執着心が、私の心を狂わせてしまった」
「成程・・・それで、ノリスケの500倍重力を上回る1000倍重力の修行を・・」
「己の運命の歯車を変えられたノリスケは怒り、私との交渉を決裂した。
しかし彼には賛同者が居なかった・・・皆、私の権力に惹かれたのです」
フッ、と笑うフネ。伊佐坂は懐からノリスケの写真を取り出し、
針を写真のノリスケの額に刺し、そのまま壁に打ち付ける。