05/10/04 17:43:58
俺でよかったらバレするけど。
「これで本気でやっちまってもいい訳だ」
修羅のような形相のカツオ。
周りの空気もそれに反応し歪み始める。
「(覚醒?馬鹿な、磯野カツオの覚醒は空気を歪めるほどの力を持っていない筈。
まさか”無限覚醒”?いや、それは有り得ない事・・・)」
疑念を抱くイクラ二号。眼を閉じ、超能力を集中する。
「覇ッ(ハッ)!」
イクラ二号が超能力を開放すると、小さい物は碁石から
大きい物は冷蔵庫まで数々の物が部屋中を飛び交う。
しかし、その何れもカツオの目前まで届く物の
空気の歪みによりばたばたと地面に墜落していき、粉微塵になっていく。
「そろそろ玉切れかな、イクラ二号とやら。」
カツオは表情を変えず淡々と語る。
それとは対称的に、徐々に恐怖に満ちていくイクラ二号の表情。
「波野イクラの名を偽った罪は重い。」
一旦言葉を切るカツオ。すると、カツオは一瞬にしてイクラ二号の正面に現れる。
そしてカツオは、拳をイクラ二号の前に付きたてる。
「代償は、お前の死だ」
「ヒィィッ!」
カツオの拳はイクラ二号の脳天を貫く。噴水の如く血がほどばしり、音を立てて倒れるイクラ二号。
「二度目に倒れる時は、死ぬ時だったな」