05/08/30 19:02:56
「フッ、フッ・・・」
部屋でトレーニングをしているカツオ。
「(母さんは俺と義兄さんに大会を任せ、自らは決死の覚悟で敵の本拠に望んだ・・
俺は母さんの思いに応え、全力で戦わなければならない)」
「あなた!どこに行ってたの!?試合まで、あと10分も無いわよ!」
「ヤボ用さ・・・それよりも・・・君は・・・勝ったのか?」
首を縦に振るサザエ。「そうか・・・よか・・・」ガックリと倒れるマスオ。
「!」「あなた!ねえ、マスオさんっ!」その場に座り込み、懸命にマスオの体を揺さぶるサザエ。
しかしマスオの顔は青ざめている。
ここから回想
「”ESP”いわゆる超能力者。予知や透視、テレパシー。敵にはその力を持つ物がいる。
アタシ達の力でも、容易には近づけない危険な相手だ」
マスオ「しかし・・・避けては通れない相手でもあります」
「その通り。だが、アタシ達にも分はある。
”気”の力さ。」
カツオ・マスオ「気!?」驚きの表情を見せる男達。
「気の力は人の物でありながら、人智を凌駕している。
その気の力を集中させれば、超能力さえも歪められる。
超能力とて”気”の力の流れを利用しているからね。」
マスオ「成程・・しかし超能力は自然に宿る気を利用する・・・
人間の持つ気で、その流れをせき止められるのですか?」
「何、せき止める必要は無いさ。流れの速さを変えちまえばいい。
しかし・・・それにも膨大な気を利用する。3人がかりでも不可能なぐらいにね」
カツオ「やはり・・無理なのか。」
「いや、アタシに策がある。アンタ達の負担を最小限に留め、
尚且つ自然の気の流れを変えられるほどの策がね。
力を貸してもらうよ。」
ゴクリ、と喉を鳴らす男達。
次号(9月5日発売)へ続く。