05/01/31 20:04:39
第百十二話ネタバレ
其の五 白面の妖
神剣を王に捧げる日が訪れた。うしおはジエメイたちと共に町に入る。
物珍しそうに見回るうしおと異様に周囲を警戒しているとら。
王宮、謁見の間にて、いざ神剣を奉納するという時、白面が正体を現した!
『馬鹿奴!神剣を…つくって…滅ぼす!?誰を!?白面の者をだと!?
くっくっくっくっくっく。やめた!王を狂気に追いやり、
この国を破滅させてみようと思ったが、やめた。
よろしい、わかったぞ国王。遊びをかえよう。』
宮女たちを其の九つの尾で貫き殺し、自らも宮女の皮を脱ぎ捨てる。
近衛の兵たちと各々の神剣を携えた造剣師たちが立ち向かうが、王諸共惨殺されてしまう!
しかしジエメイの父は自分の神剣を信じ、うしおが止めるのも聞かず白面へと立ち向かっていく!
そして―数多の神剣と共に彼の神剣もまた白面の肌に傷一つつけることなく折れ散った。
彼の命と共に…。
「あ…あ、私の剣が…神職が……ジエメイ…ギ…コウ…」
そしてもう、周囲の殆どの者は屍と化しており、残っているのはジエメイたちだけだった。
対峙するも白面の威圧感に飲まれて動けないうしお。
だが、白面が炎を吐こうとした時、とらの声で呪縛が解ける!
うしおは咄嗟にギリョウとジエメイを押し倒すが、母コウシに手が届かない……!
防ぎに入ったとらも左肩周辺を炎にごっそりと削り取られ―
そして……コウシの上半身は炎の濁流に包み込まれた―
―袖丈、もう少し短くした方がいいかしら。―