06/09/18 00:57:12 Rz9VBKCW0
バレ
とあるビルの中のヤクザの事務所。
豪華なソファーに幹部らしきパンチパーマの男が座っている。
男「まァ・・・くつろげや」「・・・・初めてかい?こういう場所は・・・」
男の頬には大きな火傷の痕、そして指にはいかつい指輪がいくつも付いている。
男「この部屋にあるモンはどれも年代モノや超骨董品・・・・ま、親父の趣味よ」
「・・・・あン?」「ああ、それか・・・・」
男が見上げるとそこには巨大なホッキョクグマの剥製が。
男「すげェだろそれ」「10メートル近くあるンだとよ」
「・・・いくらだったかって?」「イヤ・・・こいつは買ったモンじゃねェ・・・」
男、煙草に火を付け深く吸って紫煙を吐く。
回想。吹雪の中、立ちすくんでいるヤクザ達。
男「――組の慰安旅行で北極行った時の話よ・・・」
「北極ってよォ・・・寒ィんだよなァ・・・」
「吹雪の中でよォ・・・ガチガチ震えながらよォ・・・・」
「・・・・俺らは見たンだよ―――」
驚愕の表情のヤクザ達。
吹雪の向こう側で巨大な影と小さな影が動いている。