06/10/08 23:35:35 JdR91ZwL0
西岸が描くところの、動物(擬人化したものを含む)ネタ、映画ネタは面白いものが多く、
この2要素を満たす今回の新作には期待が大きかっただけに、
かえって出来栄えの悪さに対する失望も大きいものがあった。
グロシーンにしても、過去に「幽霊」(35巻)という作品には、スズメの惨死シーン等
が登場しているが、本作は西岸版「いまあい」とでも称すべき、怪談話でありながらも、
家族愛を描いた悲哀感溢れる佳作であり、筆者など初読時に号泣したものである。
つまり、作品そのものの出来が優れていれば、グロ(軽いエロも)看過することも可なの
である。なぜなら、それは全体としては優れた作品に存する疵のひとつに過ぎないの
だから。
詳しくは、過去ログの熟読を勧告しておくが、
エロとバイオレンスを主眼とした「ミステリアン」等の西岸作品は、
「三丁目の夕日」を代表作とする現在のこの作家の作品としてはふさわしくなく、
著しくそのイメージを損なうものである。
再度、強く封印・絶版を主張しておきたい。
これは、特撮作品出演歴を持つタレントが、その知名度が高まると共に当該作品への
出演の事実をキャリアから抹消する程度のことかと思う。