04/11/24 18:22:13 zQEu8Ss8
>>554
とりあえず、物語の最初で女子高生が宇宙人に向けて、
「言ってる意味が分からない」って言う言葉との符号を考えてみるに、
初めのシーンで宇宙人が言っている話の突飛さが女子高生には理解しづらかったということに対して、
女子高生が最後で「宇宙人つーか、インベーダとやりあいました。勝ちました。ガチで」
と理系の兄ちゃん(この人は流行性科学を否定しているクリティカル・シンキングの持ち主であると作中で示唆されている、所謂、分析マニアなリアリスト)
に事情を説明し、さらに「インベーダは水でございます、電気分解でぶっ殺してください」
と言って、「こんな荒唐無稽で突飛な話ですけど、意味分かります?」と聞いてるわけだ。
もちろん、そこには作者の読者への自らの作品に対する理解を問いかけているという一面も存在している。
最後のシーンの不可解さは、登場人物から登場人物への問いかけであるとともに、明示的な読者への呼びかけであるために
その二重の意味が読者に混乱を呼ぶことに起因する。
……あの、言っている意味が理解できますか?