06/03/06 00:07:30 ImHZpqpf
メロ は激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)のキラを除かなければならぬと決意した。
メロ には政治がわからぬ。メロ は、孤児院の2番目に優秀である。
チョコを食べ、チンピラと遊んで暮して来た。けれどもニアに対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明メロ はアジトを出発し、野を越え山越え、十里はなれた此(こ)のロサンゼルスにやって来た。
メロ には父も、母も無い。女房も無い。十六の、チリ毛なライバル達との孤児院暮らしだ。
【中略】
「キラは、人を殺します。」
「なぜ殺すんだ。」
「正義を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめはシブタクを。それから、レイ・ペンバーを。それから、
南空ナオミを。それから、FBI捜査官15人を。それから、ひったくり犯を。それから、ヨツバの火口卿介を。」
「おどろいた。キラは乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。悪を許すことが出来ぬ、というのです。
このごろは、家族の心をも、お疑いになり、小さな犯罪ををしている者には、
人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば心臓麻痺で、殺されます。
きょうは、六人殺されました。」
聞いて、メロ は激怒した。「呆(あき)れた奴だ。生かして置けん。」
メロ は、単純な男であった。大量のチョコレートを、背負ったままで、のそのそ日本捜査本部にはいって行った。