05/08/22 21:50:44 SP1NZtUl
>>602の最後の方の細かい描写
ずっとロージーに付きっきりで、寝ていない今井さん。
カオナシにひどく暴行されていて、肋骨も何本か折れていて、苦しそうなロージー。
「草野……」
居たたまれない表情でロージーを見守る今井さん。
ロージーの手を握ると、強く握り返すロージー。
「リオ…先生……」
リオ先生がカオナシに攻撃されるのを、ただ見ていることしかできなかったロージー。
悔しそうな…悲しそうな顔で涙を流す。その涙を、俯きながらハンカチで拭う今井さん。
三日目の朝、医師がやってきて、ようやく容態が落ち着いたと聞かされる。
その後、ぴくりと手が動き、意識を取り戻すロージー。
「…草野!!!」
「……今井さん」
「…草野…よかった…!」
思わず涙ぐむ今井さん。
「…リオ…先生…は…」
「…リオ師は…」
「リオ師は死んだ」
病室の静けさの中で、その言葉はよく響いた。
「…ボクのせいだ」
「…ちがう。…リオ師は」
≪≪ロージー君の、あの言葉のおかげで、私はようやく気づいたの≫≫
「ぼくたちきっと 助けに行きますから…!!」
≪≪私は…独りじゃなかったって≫≫
「リオ師は、草野に救われたと…話して…いたわ」
ロージーは俯く。
「…ボクに、…もっと力があったなら…」
「…おまえのせいではない。元はといえば…油断した私のせいだ…草野」
ロージーを見つめる今井さん。
「…私が…」
「…でも、今井さんは無事で…よかった…」
「…草野」
「…ずっと、手を握っていてくれましたよね…嬉しかった…です…」
「…私も、草野が生きていて…ほんとに…よかった…」
ロージーを抱きしめる今井さん。
鬱的展開をラブ米で吹き飛ばそうという目的のオチ。