05/04/09 10:58:31 yFSPTMAp
ヴィクトリア様萌えすぎ…。昼まっか妄想を暴走させてゴメンなさい。
「武藤カズキ…お前に頼みがある。」
「俺に出来る事なら!」
「大丈夫、お前になら容易い事だ。…私を、殺してくれ。」
数刻前、私は武藤カズキ等錬金の戦士達と共に父ヴィクターと交戦した。
…結果は散々なモノだった。
武藤達の攻撃はなんら成果をもたらさず、私の呼びかけも父には届かなかった。
それどころかエナジードレインによって力を奪われ、
高速で移動する父にここまで追いすがる事が出来たのは、最終的には私と武藤のみだった。
もっとも、この時点で私は立っているのもやっとの状態で、まともに武装錬金を振るうことが出来たのは武藤だけだったが。
それもそう長いことは続かず、結局武藤も膝をつき、父は一瞬だけ悲しげな表情を私に向けて…
そして何事も無かったかのように我々の前から姿を消した。
後に残されたのは、私と武藤の二人だけ。
そうなってから直ぐの事だった。私が、例の「発作」に襲われたのは。
「私はもう動けそうも無い。お前の手でとどめを刺してくれ。」
「そんな事できる筈ないだろ!大体、ホムンクルスならこの位すぐ回復する筈じゃないか!」
「そうでもないんだよ武藤…。私はどうやら欠陥品だったらしいのだ。」
「なんだって!?」
「ほら、その証拠にお前の怒声程度の音量にすら私の知覚器官と心肺は悲鳴を上げている。
脳髄が焼けるような熱さと、胸部を引き裂かれんばかりの痛み…。
このままでは生命活動を維持出来なくなるのも時間の問題だろう。」
もっとも…私が恐ろしいのは死ぬことじゃあないが。