05/04/06 17:50:56 Zvv3ezI7
できることなら>>265を慰めてやりたい
でも、俺は自分勝手に萌えることしかできない不甲斐ない男だ
今日も流れを無視して勝手に萌えよう…
クラス替えが行われ、違うクラスになるカズキと斗貴子さん
いつものように2人仲良く登校してきて、そのまま同じ教室に入ろうとする
カ「斗貴子さん、クラス違うよ」
斗「あ…そうか…」
言われて初めて気がついた。カズキとの二人三脚がすでに当たり前な斗貴子さん
斗「今までは机まで一緒に行けたのにな…」
カ「これからはここでお別れだね」
思わず寂しさを口にしてしまう斗貴子さんに対し、普段と変わらぬ明るいカズキ
カ「じゃ斗貴子さん。また後でね」
斗「あっ…カズ…ちょっ…待―」
あっさりと教室に入って行くカズキ。その背中に名残を惜しむ斗貴子さんの声は届かない
伸ばしかけた手のやり場に困り一人佇む斗貴子さん。まるで今生の別れ
自分のクラスで授業を受ける斗貴子さん。しかし、心ここにあらず
斗（カズキのやつ…まるで気にした様子もない…。それなのに一人で意識して、バカみたいだな私は…）
物思いにふけるあまり、英語教師に教科書を読むように言われている事にも気付かない
しかし、本能的に「今は話しかけてはいけない時だ！」と悟った教師＆クラスメイトは注意もできす、授業はつつがなく進んでゆく
斗（まぁ所詮はただのクラス替えだ。昼休みになればカズキと一緒におにぎりが食べられるし、
放課後になればカズキと一緒に下校できるし、寮に帰ればカズキの部屋に入り浸れるし、
日曜になればカズキと一緒に映画やショッピングにもいける。今までとたいして変わらないじゃないか）
だんだんとクラス替えと関係なくなっていく斗貴子さん。もはやカズキ中毒。
斗（……本当にバカだな私は）
授業は終わり、休み時間。斗貴子さんが「もし、カズキと2人で遠出した際、トラブルに巻き込まれ終電に乗り遅れてしまったら」と言うテーマで脳内斗貴子会議を開いていると
カ「斗貴子さん」
なんと本人のご登場。「宿に泊まることにしたのはいいが、予約がいっぱいで相部屋になってしまった場合はYESかハイか」で決戦投票中だった斗貴子さんはビックリ
斗「ど、どうしたんだ、カズキ！？」
カ「いや、実は辞書忘れちゃってさ。次、英語の授業なんだ。斗貴子さん、貸してくれない？」
斗「…そ、そう言う事か。しかし、忘れ物とは注意力が散漫だぞ、カズキ。いつもあれほど言ってるだろう？」
カ「ゴメン！…でも、こういう時、違うクラスってのは便利だよね、エヘヘ」
斗「まったく仕方のない子だ」
と言いつつも満更でもない斗貴子さん。お説教という名のストロベリ～トークを休み時間が終わるまで堪能し、カズキ分を補給
次の休み時間。今度のテーマは「将来の義姉としてまひろにどう接してゆくべきか」
カ「斗貴子さん。数学の教科書を～」
斗「またか！まったく、君は本当に私がいないと～～～」
ストロベリ～トーク堪能。カズキ分120％
さらに次の休み時間。今度のテーマは「カズキのベッドの下の有害図書をどうやってブチ撒けるか」
カ「斗貴子さん。分度器を～」
と、ここで斗貴子さん気がついた。分度器なら昨日カズキはちゃんとカバンに入れていたはずだ。見てないようでちゃんと見ている。いやいや、それを言うなら数学の教科書だってちゃんと…
斗「カズキ…キミ嘘をついてるな」
カ「ギクギクギクッ！！」
斗「やはりそうか…。本当は忘れ物なんかしていないくせに、何故そんな嘘を？」
カ「…ゴメン、斗貴子さん。俺…斗貴子さんと違うクラスになったのが寂しくて…。だから色々と理由をつけて斗貴子さんに会いに…」
斗（ 可 愛 い 事 を す る ！ ！ ）
ズッキューーーン！！ど真ん中ストライク！！しかし、「今すぐカズキを抱きしめる。YESｏｒハイ」の多数決をググッと堪え
斗「そんな事ではイカンぞ、カズキ。学ぶと言う事はとても大事な事だ。学校には遊びに来てるわけではないのだから～～～」
ストロベリ抜きのスパーシーお説教。しかし、これもカズキの為。全ては未来の旦那さまの為
カ「ゴメンね、斗貴子さん。もうこういうのは止めるよ」
心底反省し、しょんぼりしながら帰って行くカズキ。その背中をホントは今すぐ抱きしめたい。でも我慢だ斗貴子！自分に言い聞かせる
ちなみにカズキの後姿を見送る斗貴子さんの横では、「話しかけてはいけない時」を察知した日直がプリントを回収できずに困ってる
次の日。一時間の授業が終わり、次の授業の準備をしているカズキの元へ斗貴子さんが
カ「アレ？どうしたの、斗貴子さん？」
斗「……その…さ、三角定規を」