04/09/17 20:18:42
「あ、あの、……綺麗ですか?」
スレ住人たちはうなずき、口々に「綺麗だよ、シャクたん」と言ってくれる。半裸の褐色
の体を、穴があくほど見つめながら。
嬉しいと思う前に、ホッとした。農作業や羊の世話で、筋肉が結構ついているので、
失望する人もいるかもしれないと、思っていたからだ。
なのにスレ住人たちは、自分の体に満足している。そして、綺麗だと言ってくれる。
恥ずかしいけど、嬉しかった。
そう感じた刹那、いくつものフラッシュの光が、半裸のシャクティのまわりを包む。撮影
自由としてはいるが、裸ではなく下着姿を写真に収めたい人がいるとは、シャクティは
思ってもいなかった。
一瞬とまどうが、気持ちを入れなおす。ウッソとカルルの入院費のため、自分に向け
られた期待のために、わたし、頑張らないと―。
(さあ次よ、シャクティ。お金を稼がなきゃ)
少女はしなやかな両腕を背中に回し、ブラのホックを外す。ためらいがちに、純白の
ブラジャーを外しはじめた。大きな期待をともなう無数の視線が、そんな自分に向け
られているのを感じる。
だがその期待を、少しだけ裏切らないといけない。ブラを外す動きを、途中で止める。
そのままの姿勢で、失望をさらなる喚起へ変える言葉を、シャクティは放った。
「こ、このブラジャーを、オークションにかけます。……か、買ってください」