04/09/17 20:17:57
大きなベッドの上で、真っ白なシーツにくるまった、シャクティ・カリン。そんな彼女を、
無数の男たちが見守っている。2ちゃんねる旧シャア板にある、シャクティスレの住人
たちだ。
いつも自分をネタにして、ハァハァいっている人たち。嬉しいような恥ずかしいような気分
で、自分のスレを見ていたのに、その人たちに頼る日が来るとは、今まで思ってもいな
かった。
お金を稼がないといけない。家の屋根を修理していたウッソが、地面に落ちて怪我を
したのだ。それに加え、カルルマンがひどい熱を出して、ウッソと同じウーイッグの病院
に入院している。家族三人のうち、二人も入院したとあっては、さすがに家計を圧迫する。
しかも今年の秋は不作で、稼ぎがいつもより少なかった。もちろんその分、貯えも減る。
わずかに残っている貯えでは、二人が元気になるまで心もとない。
(こんなことなら、新しいプチモビなんて買うんじゃなかったわ……)
来年から畑の規模を大きくするので、農作業と土木作業に使うプチモビを、最近購入
したばかりだ。当然、貯金の額は大きく減る。そんな時にかぎって、不幸は二人づれ
三人づれでやって来るのだ。
何とかしなくちゃと思ったが、いつも頼っているマーベットに、さらにお金の相談をする
のは気が引ける。でも、頼れる人が思いあたらない。どうしよう、どうしよう―。
そんなとき、自分のスレの住人に頼ることを思いついた。藁にもすがる気持ちで、あの
人たちに何とかしてもらおうと、シャクティは思った。