04/11/01 20:11:13
昼月 寝日
本日は、お昼を食べてからシンジの買い物に付き合ってやる。
駅前まで真っ直ぐいって、雑貨屋でなんか日記帳を買っていた。
「今度、日記でもつけてみようと思って…」
なんていってるから、おもわず、
「そんなものチラシの裏にでも書いてりゃいいでしょ!」
と言いそうになったけど、まあ、あたしもこうして日記を書いているわけだし、我慢してやった。
シンジが買い物を済ませたら、っすぐ帰り始めたのに驚く。
こんなチャンスを不意にするなんて、コイツ馬鹿じゃないの? と思ったけど、本当に馬鹿だから仕方ないと納得した。
で、あたしから言い出したり提案するのもしゃくだから、黙って後ろをついていったわけ。
だけど、そのまま帰っちゃつまらないから、河川敷まできたとき、シンジを蹴飛ばしてやった。
草むらにひっくり返るシンジの側に腰を降ろし、寝そべる。
日射しは強くなくて、風も丁度よくてとても気持ちが良かった。
「いきなり蹴飛ばすなんて、ひどいよアスカ…」
とブツブツいうシンジに、河川敷の下までやってきたホットドックの屋台の車に買い物を行くよういいつけた。
「こういう場所で買うと、結構高いんだよ?」
「それくらい、奢りなさいよ。買い物付き合ってあげたんだからさ」
「勝手についてきたくせに…」
「なんかいった!?」
884:ダミーアスカ@3
04/11/01 20:12:43
そそくさと買いに降りていったシンジの後ろ姿を眺めてから、あたしは仰向けになり目を閉じた。
次に目を開けたとき、あたりは薄暗くなっていた。
思わず跳ね起きたら、
「おはよう…」
って、隣から馬鹿が馬鹿なアイサツをしたのよね。
どうやら、結構眠ってしまったらしい、とボーゼンとしてから、シンジを怒鳴りつけた。
「アンタ、こんな時間になるまで、なんで起こさないのよ!?」
「えー…だってよく眠ってたから…」
的はずれな返答に、あいた口がふさがらなくなった。
つまりは、あたしが寝ている間、シンジはずっと側でぼーっとしていたわけでしょ?
つくづくコイツは馬鹿なんだと思い、全く無防備に寝てしまった自分に腹がたって、帰りはずっとシンジを蹴飛ばしながら帰ってきた。
それでやっぱり、ご飯を食べて、お風呂に入って、歯まで磨いてきたけど、全然眠くない。
たっぷり昼寝してしまったから当然で、こうしてだらだら日記を書いているわけだけど、とても気になることがある。
シンジったら、もう寝たんだろうか?寝る前に今日買ってきた新しい日記をつかったんだろうか。
一体、何書いたんだろう…。
きっと、アスカの寝顔は可愛かった、とか書いてあるに違いない。
…だったら、嬉しいようなムカツクような。
そしてシンジのヤツ、本当にあたしの寝顔をずっと見ていただけだろうか?
ひょっとしたら、あたしが眠っているのをいいことに、あんなことやこんなことまで…。
それでなくても不公平だ。
あたしの寝顔ばかり一方的に見てさ。
…ちょっと今からシンジの寝顔を見に行ってくる!
885:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 20:33:05
この微妙な間は・・・ひょっとして、シンジ君の寝顔を見ている内に
隣で眠っちゃったのかな・・・アスカ。
それはさておいて、ダミーさん、ナイスです!
いつもながら萌えます!