04/07/08 15:42
処は葛城家リビング。極めて最悪な事に、その年の最高気温を記録したその日、エアコンが臨終。
扇風機の首振り範囲内に、融点に限りなく近くなってグダグダになってる中学生が二名。
「しんじ~あ~つ~いぃ~」
「…………そんな事言われても」
「なんでアイス無いのよ~」
「………アスカが昨日の晩…………食べちゃったからだよ」
「あ~つ~い~。アイス買って来て~。お金払うし、買って来てくれたらキスしてあげるから~」
「…………あのねぇ」
「な~に~よぉ? ちょっとコンビニに行ってくるだけで、アタシのキスよ? 迷う事無くれっつごーでしょフツー?」
「…………炎天下の中往復15分歩くんだけどね」
溜息を吐きながら、シンジが床から身体を引き剥がす。アスカニヤリと笑って、
「な~んだ。結局キスして欲しい訳ね?」
「アスカも、一緒に来る」
「ヤぁよ。何でアタシまで「コンビニの店内、冷房効いてるよ?」
「…………行き帰りが暑いじゃん」
「アイスは奢ってあげるよ。ついでに本部まで足伸ばして、プールでも行く?」
「何? それってプールデートのお誘い? 泳げない癖に?」
「(むか)行きたく無いならいいよ!」
「ああっ! わ、わかった! 分かったわよぅ! 行く! 行こう! 行きますとも! アタシ、着替えてくるから!」