04/05/26 20:49
シンジは目を覚ました。しかし、視界がやけに狭い。なぜだろう?そう思ったシンジだったが、答えはすぐにわかった。
「馬鹿シンジ、どうして起こしてくんなかったのよ。天才のアタシがお昼まで寝過ごすな・ん・・て。その目どうしたのよ」
「え、やっぱり何かへんかな?」
「腫れてるわよ、両目とも。目いぼかしら?」
「両目ともって、 後で眼科行くよ」
「その目で大丈夫?病院、ついて行ってあげようか?」
「できれば頼むよ」
シンジの目が悪いため、家事に時間がかかり病院へ行くのは四時ごろとなった。
「ごめんね、世話かけて」治療により、両目とも眼帯をつけたシンジ。
「いいわよ、一日ぐらい。けど明日の朝までそのままなんて、アンタも大変ね」
シンジを支えるアスカ。ミサトが出張でいないため、その日の家事はアスカ一人で行うことになる。
「はい、アーン」
「うん、おいしい」アスカがつくった夕食は欧風ハンバーグだった。シンジは自分がつくったものよりも美味しい。そう思った。
シンジは知らない、アスカと同じ箸を使っていることを。