目が覚めたらシンジとアスカが入れ替わってたスレat EVA
目が覚めたらシンジとアスカが入れ替わってたスレ - 暇つぶし2ch350:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 00:08:29
面白い!
でもアスカいい子すぎだな。

351:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 00:41:17
>>350
おそらく普通のLASならそれが気になるだろうけど、俺は今回が特殊な状況のためか気にならない

352:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 04:18:51
とにかく漏れに出来るの保守だけだべ
後で('A`)になっても構わんから続けて

353:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 18:01:40
弐号機の超合金魂持ってる人いる?
買おうか迷ってるんだけど

354:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 20:09:08
>>348
ちがう、みんなで使う掲示板だ。
てかルール嫁

355:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 20:27:36
って言うか◆Y4xz/t8XUU 氏、凄い気合の入りようで驚いた。
仮にこのまま元に戻らず最終話まで突っ走ったらどうなるんだろう…

356:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 20:30:36
それ読んでみたい。
そこまで徹底した入れ替わり物は記憶に無い。

357:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 20:43:23
書き手にはすげぇ負担になりそうだな。
仮に最終回が出来れば神だが。

358:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 21:10:24
俺はむしろ適当なところで戻って欲しいけど。
つーか、未完で放置だけは勘弁なので、あまり長くなるのも・・・

せっかく面白いので、仕上げて欲しいっス。

359:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 21:42:36
シンジとアスカの仲が良すぎて違和感アリアリ。

…ってLASスレで何言ってだ俺。
わかりました悪ぅございました。

360:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 21:45:41
>>359
吊り橋効果のバリエーションだよ。

361:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 22:16:18
本当に悪いと思ってるならわざわざ書くなと

362:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/15 23:14:42
良スレハケーン(・∀・)イイネ!!

363:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/16 21:43:34
いや~今さっきこのスレ見つけて一気に読んでしまいしたよ。
なんかグチグチいってる奴がいるけどゆっくりがんばってください。
マターリ期待してますよ(・∀・)

364:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/16 23:54:25
ところで漏れは倒錯スレから漂着した身なのだが、他にはおらんか?

365:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/16 23:55:10
ぬるいな。
漏れは男が女にスレからだよ。

366:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 00:10:00
エロいスレの連中が集まってきたぞw

367:>335の続きです。1/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/17 02:32:29
消え入りそうな声で話しながらも、口に出すことでシンジの中の感情が高まっていく。
熱心なアスカと一緒に家事をするのはとても楽しい。
賢いアスカとおしゃべりするのはすごく面白い。
優しいアスカが側にいると心の底から嬉しい。
そんな一つ一つの要素を抜きにしたって、アスカが隣にいてくれれば、それだけで・・・。
元に戻ってアスカと二人で過ごす毎日を、シンジは夢想した。

アスカ・・・。
攻撃的だし、口が悪いし、ひねくれてるし、プライドがやたら高いし、正直、最初は苦手だった。
でも同時に、明るくて、元気で、前向きで、素直じゃないけど優しくて、シンジを引っ張ってくれる。
そして・・・誰にも見せない心の奥の、淋しがり屋でいたいけな少女。
もっとアスカを知りたい。
ずっとアスカの側にいたい。
もっともっとアスカと仲良くしたい。
いつしか心の中で蓄積されていたそんな願いが溢れんばかりに突き上げて、シンジの胸を満たす。
初めて覚え始めた感情に、シンジは翻弄されそうになった。

「・・・まあ、手伝うのに異論はないけど、元に戻ったらの話よね」
しかし、頬を染めながらも軽い調子で返したアスカの言葉に、シンジは吾に返った。

368:2/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/17 02:33:27
入れ替わったことで、アスカをよく見るようになった。アスカのことをよく考えるようになった。
知らなかったアスカの一面を知り、気づかなかったアスカの一面に気づくようになった。
そしてアスカと、以前よりも気持ちが通い合うようになった気がする。
『アスカ』の身体はきれい。長い髪は少しわずらわしいけど、アスカに梳かしてもらうのが心地好い。
男の人にいやらしい目で見られるのはすごく嫌だけど、アスカが隣にいてくれれば大丈夫。
アスカと入れ替わったことはシンジにとってはマイナスではなく、むしろプラスばかり。
でも・・・アスカは?
『シンジ』の身体になってしまってお風呂で困っていたアスカ。『アスカ』になったシンジの面倒を
見る羽目になったアスカ。本来『シンジ』の仕事である家事をしなければならなくなったアスカ。
シンジは『アスカ』の身体と立場を奪い取り、アスカに『シンジ』のそれを押し付けている。
今の二人の関係は、そんな不平等な状態を基礎に成り立っている。
そのことが心苦しい。
それにまた、こんなことにならなければアスカの心に近づけなかった自分が情けない。
だいたい今、シンジは浮かれていて肝心なことをまったく考えていなかった。
アスカが、僕のことなんか好きになってくれるわけないのに。

「あんたこそ『シンジ』が家事を失敗して恥をかくのが嫌なら、元に戻るまでは『アスカ』として
手伝うのよ。・・・って何ぼんやりしてんのよ!」
舞い上がった心が地面に叩きつけられたようで、シンジの気持ちは劇的に沈みこんでしまった。
「どうしたの? 昼間からずいぶんはしゃいでるとおもったら、今度は沈んだ顔になって」
不思議そうな顔をしたアスカは、一瞬黙った後、シンジに尋ねてきた。
「身体の具合、大丈夫?」
「うん、大丈夫。・・・早く、元に戻りたいね」
元に戻らなければ、空想を夢見ることもできないから。

369:3/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/17 02:34:19
ついさっき昼寝から覚めた時にあれほど待ち望んでいたシンジの言葉を、アスカはそのまま
素直に考えなかった。
シンジの言葉が意味するものは明白と称してもいいくらいだった。自分が当事者でなかったら、
アスカだってその意図を読み違えることなど、まさかなかっただろう。
しかし狂える母親に何度となく期待を裏切られてきたアスカは、人に虐げられ続けた野良の獣にも
似て、人に示された愛情を疑いもせず率直に受け取ることなど難しくなっていたのである。
今まで一人で家事を強いられてきたシンジにとっては、それを手伝ってくれる他人の存在が誰であれ
とても嬉しかったということだろう。「アスカと一緒に」という言葉は、きっと、彼なりの優しさに
過ぎない。
入れ替わる前ならともかく、今のアスカは『シンジ』。シンジが男の身体を好きだとは考えられない
し・・・それ以上に、アスカの心を好きになってくれるともおもえなかった。
「・・・まあ、手伝うのに異論はないけど、元に戻ったらの話よね」
そこでアスカは言葉尻を捉えるようにして、軽口にして片付けた。
「あんたこそ『シンジ』が家事を失敗して恥をかくのが嫌なら、元に戻るまでは『アスカ』として
手伝うのよ。・・・って何ぼんやりしてんのよ!」
さっきまで嬉しそうにはにかんでいたシンジは目に見えて元気を失っている。今のアスカの台詞が
何かまずかったようだが、あいにくアスカにシンジの心の細かい動きまでは読み取れない。
「どうしたの? 昼間からずいぶんはしゃいでるとおもったら、今度は沈んだ顔になって」
さすがに不審におもったアスカは、ある可能性を考えて一瞬黙った後、シンジに尋ねた。
「身体の具合、大丈夫?」
「うん、大丈夫。・・・早く、元に戻りたいね」
力なく答えるシンジの表情はひどく沈んでいる。さっきのアスカの言葉と、今のシンジの言葉。
共通するキーワードを見出して、アスカはとにかく動いてみようと心に決めた。
「そうよね、早く元に戻りたい。・・・見込みは薄くても、やれるだけのことは色色やってみるわよ」
いって、まずはシンジの頭に頭突きをくらわせてみた。
残念ながらその試みは無駄に終わった。

370:4/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/17 02:35:20
何度もぶつけて痛む頭を押さえながら、シンジはノートパソコンの画面をスクロールする。
隣では同じようにノートパソコンを台所まで持ってきて、ネットで検索しているアスカ。
頭を打って脳がくらくらしているせいか、入れ替わりを戻す方法を探すという目の前の目標に
専念しているためか、さっきまでのような怖いくらいの高揚や沈降には陥らず、今のシンジは比較的
穏やかにアスカと接することが出来ていた。もっとも、ふとした拍子にアスカの視線を受けて胸を
ときめかせたりもしてしまうのだが。
「・・・えーと、神社の長い石段を一緒に転げ落ちる」
「そんな場所この辺にあったかしら? ・・・手術で脳移植」
「そんなのアスカだって嫌でしょ。・・・マンションの七階から二人で飛び降りる」
「できるわけないじゃない。・・・同時に雷に打たれる」
「・・・・・・魔法の呪文」
「・・・・・・物質電送装置に二人で入る」
「・・・」
「・・・あ、お鍋、そろそろ」
シンジの言葉にアスカが立ち上がって、カレーが焦げ付かないようコンロの火を止める。
「・・・」
「・・・」
「虚しいわね・・・」
「そうだね・・・」
実りに乏しいと覚悟はしていたが、創作された物語を漁ってもやはり有効な手段は見つからない。
それにしても、実行不可能な行為ばかりがよくも並んでいるものである。
そんなことを考えながら次の物語の結末を読んでいたシンジの目に留まった、実行可能な行為。
「あ、キスしたら・・・元に・・・戻ったって・・・・・・・・・・・・」
自分の口にした言葉の意味を認識すると同時に、頭に血が上り心臓が激しく鼓動を打つ。
その時、隣のアスカも口を開いた。
「こっちにもあったわ。・・・・・・やってみる価値はあるんじゃない?」

371:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 03:56:05
ききいたたたあぁぁぁぁぁあぁ!!!!
もう、待ち遠しくてたまらない
お互いの自虐ップリのすれ違い、たまりませんね。
そして、、キス!!
どうなることやら

372:>370の訂正版です。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/17 04:30:32
何度もぶつけて痛む頭を押さえながら、シンジはノートパソコンの画面をスクロールする。
隣では同じようにノートパソコンを台所まで持ってきて、ネットで検索しているアスカ。
頭を打って脳がくらくらしているせいか、入れ替わりを戻す方法を探すという目の前の目標に
専念しているためか、さっきまでのような怖いくらいの高揚や沈降には陥らず、今のシンジは比較的
穏やかにアスカと接することが出来ていた。もっとも、ふとした拍子にアスカの視線を受けて胸を
ときめかせたりもしてしまうのだが。
「・・・えーと、神社の長い石段を一緒に転げ落ちる」
「そんな場所この辺にあったかしら? ・・・手術で脳移植」
「そんなのアスカだって嫌でしょ。・・・マンションの七階から二人で飛び降りる」
「できるわけないじゃない。・・・同時に雷に打たれる」
「・・・・・・魔法の呪文」
「・・・・・・物質電送装置に二人で入る」
「・・・・・・幽体離脱してお互いの身体に入る」
「・・・」
「・・・あ、お鍋、そろそろ」
シンジの言葉にアスカが立ち上がって、カレーが焦げ付かないようコンロの火を止める。
「・・・」
「・・・」
「虚しいわね・・・」
「そうだね・・・」
実りに乏しいと覚悟はしていたが、創作された物語を漁ってもやはり有効な手段は見つからない。
それにしても、実行不可能な行為ばかりがよくも並んでいるものである。
そんなことを考えながら次の物語の結末を読んでいたシンジの目に留まった、実行可能な行為。
「あ、キスしたら・・・元に・・・戻ったって・・・・・・・・・・・・」
自分の口にした言葉の意味を認識すると同時に、頭に血が上り心臓が激しく鼓動を打つ。
その時、隣のアスカも口を開いた。
「こっちにもあったわ。・・・・・・やってみる価値はあるんじゃない?」

373:名無し
04/10/17 10:00:14 rjTdsNA9
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━ ( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!

374:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 12:31:05
元に戻っちゃうのか…
ほほえましい展開ではあるが、
残念。

375:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 16:33:20
キスぐらいで戻ってもらっては困る

376:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 17:18:36
>>375
なんとなくわろった。

にしてもいい展開ですね。続きが楽しみ

377:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 17:47:34
           しまったここは糞スレだ

    m n _∩                   ∩_ n m
  ⊂二⌒ __)    /\___/ヽ       ( _⌒二⊃
     \ \   /''''''   '''''':::::::\     / /
       \ \  |(●),   、(●)、.:|  / /
        \ \|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|/  /
          \ .|   ´トェェェイ` .:::::::|  /
           \\  |,r-r-| .::::://
             \`ー`ニニ´‐―´/
             / ・    ・ /

378:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 18:47:54
キスできないとか

379:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 18:50:39
キスは大丈夫。
じゃあ、sexは? ということで、それも試したけどOK。
で、調子に乗ってアナルをしてみたら、元に戻りました~ってか。

380:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 19:08:16
アスカとシンジが入れ替わったら?
モテモテだろうなぁ。

381:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 19:11:55
控えめで優しくて料理上手のアスカ
プライドが高くて負けず嫌いで、強くて賢いシンジ

何これ?70年代のロボットものヒーローとヒロインじゃねえか!
庵野め、パクって入れ替えただけだな?

382:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 19:31:31
シンジのヒーローぶりがベタベタだな。

383:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 19:32:48
男アスカと男レイが女シンちゃんを取り合うSSがあったな。
カヲルが女なら、聖さまみたいなガチレズなんだろうな。

384:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 20:07:18
>>381
まて、70年代ロボット物のヒロインと言えば、アスカ顔負けのおてんばが主流じゃ?
シンジを女にしたようなヒロインってどんなのがいる?

385:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 21:22:31
ギャルゲーとかにいた。

386:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 22:18:38
シンジは生まれる際に性別を間違えたんだよ。

387:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 22:35:57
シンジが女だったら、レイって名前になった訳で、
ユイが消えた後も、ユイの面影を残した娘のレイがいれば
ゲンドウも無茶しなかった可能性もあるということで、
へっぽこいけいけのアスカと、どじっこふにゃふにゃのレイが二人で
世界を救うためにピチピチのプラグスーツを着て戦う、萌えロボットアニメになったと
言いたいのだな?>>386
ちなみに追加召集はヒカリで、メガネっ子分が足りなくて・・・以下略。

388:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 22:42:24
>387
ケンスケを忘れてもらっちゃあ困る。

389:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/17 22:47:14
萌え死にそうだな

390:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/18 03:18:46
良スレハケーン!!.(゚∀゚)

391:>372の続きです。1/2。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/19 00:16:37
「でも・・・僕・・・キスなんてしたことなくて・・・」
「あたしもしたことなんかないわよ」
今、シンジはアスカと向かい合って、居間のソファに腰を下ろしていた。
これから二人はキスをしようとしているのだ。
当然アスカの顔は『シンジ』のもの。それでも心がアスカのためか、自分でおもっていたよりも
『シンジ』は繊細な顔立ちをしていて、これから唇を合わせることに耐え難い嫌悪感をもたらす
ほどではない。
しかし嫌悪感はなくとも、シンジをためらわせるものは他にもあった。
「・・・・・アスカは、いいの? 初めてのキス、こんな形でしちゃって」
シンジだって、いつかアスカとキスはしたいとおもっていた。たとえ入れ替わった状態のままでも、
アスカがシンジを好きになってくれたのであれば、シンジは唇を委ねてしまえたろう。
でも、こんな、作業の一環としてするようなキスは嫌だ。
「・・・」
アスカは珍しくシンジの言葉に声を詰まらせたが、すぐにシンジに問い掛けてくる。
「だって・・・元に戻りたいもの。シンジだって、そうでしょ?」
そういわれてしまえばシンジに抗弁の余地はない。
「あたしはアスカだもの。早く『アスカ』に戻りたい」
「・・・わかった」
シンジは身体の力を抜くと、アスカにより近く座り直した。
アスカはシンジの肩を優しく抱いて引き寄せる。シンジはアスカの胸にしがみつくような形になった。
「じゃ、いくわよ」
アスカが宣言し、顔を近づける。シンジが見上げる『シンジ』の顔。その顔も緊張している。
・・・アスカはどんな気持ちなんだろう。やっぱり嫌なのかな。それとも元に戻りたいから、今は
そんなことはどうでもいいと考えてるのかな。
僕は・・・こんなファーストキスはしたくなかったけど・・・。
シンジは目を瞑り、アスカの唇を受け入れた。

392:2/2。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/19 00:18:42
キスする瞬間、アスカも目を瞑った。
『アスカ』の唇の柔らかな感触を、アスカは『シンジ』の唇で感じ取る。
かすかに震え、すぐに離れてしまいそうになるその唇がシンジの気持ちを表しているようだ。
アスカだって、好んでこんなキスをしたいわけではない。元に戻るためと自分にいい聞かせはしたが、
ためらうシンジの反論はアスカも等しく共有するものだった。特にシンジの場合は『シンジ』と
キスするわけで、口には出さなかったもののその不快感は『アスカ』にキスするアスカの比では
ないだろうと想像できた。
しかし、それでも、キスを嫌がられることは自分自身をシンジに嫌がられているようで、アスカは
淋しかった。
しかもそんな無理強いをしたのに、二人が元に戻る気配はない。
焦ったアスカがシンジの背中に回していた手を頭に滑らせて強く引き寄せようとした時。
シンジが、やけを起こしたように唇を強く押し付けてきた。
だが状況は変わらない。アスカはまだ目を瞑っているが、自分がシンジを抱きかかえる格好のままで
あることはわかる。元に戻っていれば自分がシンジに抱きかかえられているはずなのに。
アスカはシンジをそっと引き離すと目を開けた。そこには相変わらず『アスカ』の顔をしたシンジが
いて、アスカより遅れて目を開く。
徒労感や虚しさや恥じらいが入り混じる青い瞳の中で一際強くアスカに感じ取れたのは、悲しみ。
何に由来するものかはわからないがその感情は明白で、アスカの心に強く響いた。
「あの・・・シンジ・・・ごめんなさい」
「ううん・・・アスカが謝ることなんかないでしょ? 元に戻れるかもしれないとおもってやった
だけなんだから」
笑みを浮かべてかぶりを振るシンジだが、それが無理したものであることもまた明白である。
こんなことしなければよかったのかな、とアスカは後悔する。
「でも・・・本当にどうしようか? やっぱりネルフに行って、リツコさんたちに相談する?」
問われたアスカは、自分でも不思議なほど迷ってから、シンジに問い返した。
「・・・・・・シンジは、どうしたい?」

393:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/19 01:06:12
ムヒョー!!乙

394:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/19 01:26:14
キテタ━━(゚∀゚)━━!!

395:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/19 07:46:28
乙彼様

>「・・・・・・シンジは、どうしたい?」
答える寸前 使徒襲来。

396:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/19 08:08:09
◆Y4xz/t8XUU様凄すぎ。
投下スレのパラレルみたいになら無いことを希望。
まだまだ続きが楽しみで仕方ありません。

397:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/19 11:00:01
ウヒョー!(゚∀゚) 終わると思ってたらまだ続くのか!

398:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/19 20:51:54
GJ! GJ! GJ! GJ! GJ!!!!!

399:>392の続きです。1/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/21 00:52:21
重要なことを決める時にアスカが他人に意見を求めるなんて珍しいと、シンジは少し驚いた。
「ネルフに報告しても入れ替わりなんて信じてもらえるとはおもえない。信じてもらえても
元に戻してもらえるかどうかはわからない。そもそも、基本的にネルフは信用できない」
昨日の夕方、入れ替わりが起こった直後に二人で話し合った内容を、再確認するようにアスカは
要約していく。
「・・・でも、どうにもならなくなった時は、力を貸してもらうよう相談するしかない」
結論部分をシンジが引き継ぎ、アスカは無言で頷いた。
「アスカは、今がその、どうにもならなくなった時だって考えてるんじゃないの? だって、
頭ぶつけたり、キス、したりしたんだし・・・」
ついさっきのファーストキスをおもい出してシンジは顔を曇らせてしまう。それを見たアスカは、
やや苛立ち気味の様子で改めて尋ねてきた。
「だからあたしより、シンジはどうおもってるの? あたしはそれを聞きたいの」
「僕は・・・元に戻りたいけど・・・ネルフに話を持っていくのは・・・嫌」
言葉にすると、漠然としていた気持ちは次第にはっきり固まっていった。
「ネルフに相談するとしたら、高い確率で元に戻れる時か、入れ替わりのせいで今の生活が不可能な
くらい混乱しちゃった時しかないとおもう。それで、元に戻る確率だけど・・・アスカが今いった
ように、入れ替わりが起きたことを信じてもらって、その上で元に戻してもらえなくっちゃならない
よね? でもそんな可能性はずいぶん低い気がするんだ。しかもその一連の流れのどこかで躓いたら、
僕ら二人ともどんな目に遭わされるかわからない。危険が大き過ぎるとおもう」
一旦息をつく。アスカに促され、シンジは続ける。
「もう一つ、今の暮らしが続けられないほどの変な出来事も・・・別に起きていないでしょ?」
「・・・まあ、ね」
アスカは何か少し言葉を濁しているような気もするが、反論まではしてこなかった。
「もしかしたら訓練の時に二人ともエヴァを動かせなくなって、みんなに問い詰められて、その場で
全部明らかにするしかないような、そんなことになるかもしれないけど・・・」
「その時はただ、エヴァに乗れなくなっちゃいました、で誤魔化すわよ」
アスカの言葉に、シンジは今度こそ本当に驚いた。

400:2/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/21 00:53:26
目を大きく見開いたシンジの反応はある意味予想通り。でも、そんな驚きをもたらしてしまうくらい
自分のエヴァに対する執着が度を越していたことを指摘されたようでもあって、アスカは面白がると
同時に気恥ずかしさも覚えた。
「シンジ、エヴァに乗るの別に好きじゃなかったわよね? 動かせなくなったらなったで、パイロット
辞めさせられる程度のことだから・・・まあ、いいんじゃない?」
シンジは呆気に取られたようにアスカを見詰めている。
「だって・・・僕は今、『アスカ』だもの。アスカはパイロット続けたいんじゃないの?」
「それが、今はそんなでもないの」
シンジを制し、アスカは入れ替わり直後から何度となく考えていたことを話してみる。
「あたしは・・・ママに見てもらえなかった反動なんだとおもうけど・・・みんなに評価されたいって
ずっと願ってた。エヴァのパイロットって身分は、世界に二人・・・あんたが出てきてからも三人しか
いないエリートだし、自己愛だか自己顕示欲だか、そういう類のものを満たしてくれるにはなかなか
うってつけだったのよね」
でも、そんな立場がそもそもおかしいとおもわない? とアスカはシンジに尋ねる。
「特にポッと出の、操縦訓練も何も受けていないあんたが現れてからよく考えるようになったんだ
けど・・・結局のところあたしがエヴァのパイロットやっていられるのって、何か特殊な事情が
あるからっていう、ただそれだけの理由なんじゃないのかなって気がするのよ。弐号機との相性が
特別にいい脳味噌の作りになっているとか」
「・・・」
「ということなら、エヴァに必要なのは『あたし』じゃなくて、『惣流・アスカ・ラングレー』の
身体よね。身体の入れ替わりなんてことが起きちゃった今は、なおさらそんな気がするわ」
「・・・・・・」
「そんな風に自分が部品だって考えたら今までやってきたことがひどくバカらしくなってきて・・・
エヴァへの熱も冷めちゃったわけ。まあ、自分からパイロット辞めようとまではおもわないけど」
ソファに背中を預け、天井を見上げながらアスカはいった。

401:3/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/21 00:54:36
エヴァの部品というアスカの表現は、シンジを鋭く刺激した。
「で、でも・・・それは、今のままでアスカが初号機を、僕が弐号機を動かせた場合の話だよね。
反対に、こうして入れ替わっててもアスカじゃなきゃ弐号機が動かせないってわかったら? きっと
エヴァを動かすのに必要なのはアスカや僕の心で、僕らは部品なんかじゃなくて・・・」
アスカを励ますためか、あるいは自分を励ますためか、シンジは言葉を募らせる。
「その場合も変わらないわよ。必要な部品はあたしたちの『身体』じゃなくて『心』だってだけで」
しかしアスカに一刀両断されると、シンジは黙るしかなかった。
「だいたい、どっちの場合でも、エヴァさえ動けばあたしたちを元に戻す必要なんてネルフには
ないのよね」
「え・・・?」
「あたしたちの心なんて元に戻らなくてもネルフにとっては何も問題はないでしょ。逆に元に戻そうと
変にいじって二人とも使い物にならなくなったら、そっちの方が大変じゃない」
「え? え?」
「あたしは性別男のアスカとして、あんたは性別女のシンジとして、ネルフの人間に改めて扱われる
ようになる。それはそれで、けっこう『自分』の存在価値が揺らぐ展開だとあたしはおもうけど?」
「・・・・・・」
そこまで想像が働かなかったシンジは茫然としてしまう。絵空事のようなその光景は、ゲンドウが
支配するあの組織では決して有り得ないものでないことは、認めざるを得なかった。
「まあ、この身体で初号機を動かせなかったら、あたしはそれでパイロットを辞めるつもりだけど。
入れ替わりだなんて、わざわざ精神状態を疑われるような主張して、性別変更手続きか何かもして、
ミサトたちにからかわれてまで、弐号機に乗り直したいってわけじゃないし」
その言葉を頭の中で反芻し、しばらくしてからシンジは改めて口を開いた。
「ええと、結局・・・アスカはネルフの力を借りるつもりは全然ないってこと?」
「そうよ。もともとネルフの話題を振ったのはシンジじゃない」
アスカは即答した。

402:4/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/21 00:55:51
「ネルフに話を持ちかけるのはさっきシンジもいったようにリスクが大き過ぎるもの。頭ぶつける
とか、キスをするとか、失敗しても大したことにならない行為と違って」
「・・・じゃあ、どうしてさっき僕の意見を聞きたい、っていったのさ」
キスの件を軽く扱われたような気がして不愉快になったシンジは、おもわず唇を尖らせてアスカを
見詰めた。冷静な『シンジ』の顔がやけにむかつく。
「そんなリスクを覚悟の上で、それでもシンジが『早く元に戻りたい』って主張し続けたら、
どうにか手伝ってみるつもりだったのよ。うまくやればミサトやリツコ辺りは何とか説得できるかも
しれないし」
アスカに説明されて、シンジはあの時のアスカの長い沈黙の意味をやっと正しく理解した。
さらに振り返れば、アスカの頭突きに始まるこの夕方の取り組みは、シンジの発言が引き金に
なっていることにも気付く。
「ひょっとしてアスカ、あの時僕が『早く元に戻りたい』っていったから・・・」
「う、うん」
アスカが、もちろん自分の都合もあるだろうけど、シンジの言葉に一所懸命になってくれた。
そのことはシンジを素直に喜ばせた。
だが、今一つ腑に落ちない点も残っている。
「でも、昨日から『元に戻りたい』って合言葉みたいに繰り返してるんだし、あの時もここまで色色
すぐに手を打ちたいわけじゃなかったんだけど・・・」
ある意味、余計なお世話といったに等しいシンジの言葉に、アスカは心外といわんばかりの顔になる。
「そりゃ・・・あたしはテレパシー使えるわけじゃないから、あんたがどんなつもりでいったかまで
はわからないけど、あたしだって早く自分が元に戻りたかったし、シンジも急いだ方がいいんじゃ
ないかって考えたくなる事情をおもい出したから・・・」
「その事情って?」
問いを重ねると、アスカは昨日初めて男の子としてトイレに行った時のように、顔を真っ赤にした。
「『アスカ』の身体、もうそろそろ生理が来るのよ」

403:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/21 00:58:19
乙です。まだまだ面白くなりそうな話なので期待しています。
そうよねえ、やっぱその苦しみは味わっておかないとw

404:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/21 01:01:11
ウヒョヒョ─(゚∀゚)─!!乙!!

405:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/21 02:30:57
くー。凄い萌える。

406:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/21 03:24:05
いいよいいよーーいいですよー。

シンジくんにとっては衝撃展開ですな。

407:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/21 08:00:49
>>399-402




408:アイ
04/10/21 11:11:37 SBittNKb
シリアスな展開になってきましたネエ(*´д`*)

409:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/21 11:26:28
長文でもスラスラ読ませる文章を書く作者さんは素直にスゴイと思いますです。
続き待ってます。



410:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/21 17:03:19
これが本物の神ですね。

411:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/21 23:40:14
エヴァ板にも神が残っていたのか

412:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/22 01:32:54
いつもお疲れさまです☆時間の流れがゆっくりながらも確実に進んでますね。そろそろミサトが帰ってきたりする頃かな…さきの展開が気になります!!

413:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/22 04:39:10
素直に神。

414:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/22 08:12:20
神様お疲れ。超久々に見て亀レスですが
>「・・・・・・物質電送装置に二人で入る」

にワロタ
よりによってザ・フライかよ!


415:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/22 17:21:08
糞スレageるな。

416:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/22 19:22:26
こんなスレがあったとは…過去に見たことが無いほどの神だ。

頑張ってください。

417:>402の続きです。1/2。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/23 00:05:40
「ふ・・・ふうん」
アスカの言葉は、あいにくシンジにはピンと来なかった。
女の子は月に一度、生理というものになる。それくらいは知っている。それがどうやら痛かったり
苦しかったり面倒だったりするらしいことも。
でもそれは、女の子なら誰でも経験していることのはず。
なのにアスカの今の話では、シンジが生理になったら大変だから、早く元に戻りたいと焦ったらしい。
そんなに心配するなんて、いくら何でも大袈裟じゃないかな、とシンジはおもう。自分がその程度の
ことにも耐えられない頼りない人間だと考えられたようで、悔しかったりもする。
そんなシンジの思考の経過を読み取ったのか、アスカはそれ以上踏み込んだことはいおうと
しなかった。
「まあ、その前に元に戻れれば済むことだけど・・・とりあえず、心の準備だけはしておいてね」
「・・・うん」

お腹が空いて来たのを機に、あれこれやって後回しになっていたカレーを食べることにした。
「どう? シンジ」
シンジが一口目を食べるとアスカがコメントを求めてくる。
「おいしいよ。カレーもよく煮えてるし、ご飯も上手に炊けてるし」
「そ、そう?」
とても嬉しそうな顔になって自分の一口目に取り掛かるアスカが、シンジには無性に愛しかった。
いつもの調子で口に運んでいたシンジだが、次第に水を飲む回数が増え、汗が吹き出てくる。
ルーはいつもの銘柄のいつもの辛さにしたはずなのに、と考えてから気がつく。
「中辛って、『アスカ』にはこんな味だったんだね」
「辛過ぎる?」
ちょっと心配そうに見詰めてくるアスカに、シンジは首を振った。
「別に、そこまではいわないけど・・・『シンジ』のペースで食べちゃってたから」
「それだときついかもね。あたしは逆。もう少し辛くてもいいのになんて感じたの、初めてだわ」
『シンジ』の身体で早くも一皿目を空にしようとしているアスカは、シンジに笑いかけた。

418:2/2。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/23 00:07:09
三皿目のカレーを半ば自然に食べ出したことに、アスカは自分で自分の身体が不思議になった。
まあ、自分というより『シンジ』の身体だが。
二皿食べたのに、明らかに物足りない。食べる端から胃袋がせっせと消化吸収していくような、
そんな気分。
以前鈴原が休み時間にも昼休みにも放課後にも物を食べているのを見て、満腹中枢が破壊されている
のではと疑ったこともあったが、少年の食欲というものを身をもって実感させられた今のアスカは、
彼の行動にも納得する他なくなった。
シンジを見れば、やっと二皿目。辛いものが得意でない『アスカ』の舌に合わせて、ゆっくりと
スプーンを運んでいる。
そんなシンジがこちらに目を向け、安心したように微笑んだ。
「アスカのそれ、二度目のおかわりだよね。昨夜も、今朝や昼間も、いつもの『僕』より食べる量が
少ないからちょっとだけ心配だったんだけど・・・よかった」
「・・・まあ、緊張が解けて、いつもの感覚をこの身体が取り戻したってところなのかしらね。
あんたは、それでおしまい?」
「うん、もうお腹いっぱいになっちゃうとおもう。・・・女の子の身体って、やっぱり少食なんだね」
「少食ってことはないでしょ。男の身体が大食いなだけじゃない」
今は自分のものである『シンジ』の身体を眺めながらアスカは答えた。
「こんな調子で食べてれば、そりゃ男の方が女より身体が大きくなるに決まってるわよ」
「そうだね・・・今は『アスカ』が『シンジ』より少し高いけど・・・来年ぐらいには、僕はまた
アスカより背が低くなっちゃうのかな」
「それまでには元に戻るに決まってるでしょ」
シンジを叱りつつも、アスカは想像してしまう。数年後、『アスカ』の身体のシンジより十センチか
十五センチ長身になっている『シンジ』の身体の自分というものを。
見下ろす自分。見上げるシンジ。そんな視線の変容と差異は、二人の関係を今とは別のものに
作り変えてしまったりするのだろうかなどと考えながら。

419:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 00:15:25
乙。

420:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 00:17:49
これまでに出てきたあらゆるLAS萌え要素が濃縮されている感じだなあ。
おかげで萌え萌えですよ。

421:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 08:00:37
乙!

422:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 08:14:55
確かに濃縮された愛だな…
がんがれ神。

423:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 10:12:21
しょーもな。

424:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 16:43:30
最近はここと日記スレと大好きスレとエロスレだけしかいってないのは俺だけではあるまい

425:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/23 16:49:50
高CQ一度逝ってみなよ

426:>418の続きです。1/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/25 00:42:10
夕食を終え、二人で食器を洗っている時に、アスカが提案した。
「お互いの部屋、きちんとチェックしましょ。明日ミサトが戻ってきたら出来なくなることだし」
「あ・・・そうだね」
元に戻れなかったら、明日の晩からシンジは『アスカ』の部屋で寝起きすることになる。そして
『アスカ』の持ち物を『自分』の物として使うことにもなる。最低でも、どこに何があるかぐらいは
覚えておく必要があった。それはアスカも同様だ。
まずは『アスカ』の部屋へ。アスカが来る前はシンジの部屋だったが、今ではすっかりアスカの
ものという雰囲気が漂っている。
「クローゼットの使い方だけど、まず普段着は・・・」
アスカの言葉を聞きながら、シンジは奇妙な気分になっていく。
『アスカ』の身体で、『アスカ』の服を着て、『アスカ』の部屋で寝起きし、『アスカ』の持ち物を
使い、『アスカ』として暮らしていく自分。
『シンジ』としての自分を構成する要素が『アスカ』のそれにどんどん置き換わっていくような・・・
自分が自分でなくなっていくような、どこか恐怖にも似た感覚が、改めて心を包もうとした。
しかし、それを救ってくれたのもやはりアスカの言葉であった。
「教科書はこの棚、辞書はこっちの棚にまとめてあるわ。ネルフ絡みの書類は全部この引き出しね」
流れるように部屋の使い方を説明していたアスカだが、ある引き出しで勢いが止まった。
「・・・あと、特に私的な物はここに鍵をかけてしまってるんだけど・・・できれば、ここには
触って欲しくないの。それを見なくても、『アスカ』のふりをする上で問題はないし・・・」
ためらいがちにいったアスカに、シンジは即答した。
「うん、絶対いじらないよ」
それは、アスカだけに取り扱う資格がある、『アスカ』の持ち物なのだから。
そしてそんな持ち物が存在することが、二人の入れ替わりが決して完全なものにはならないという
証明のようで、とても嬉しかった。

427:2/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/25 00:42:54
アスカが明日から使う『シンジ』の部屋は、ずいぶんと狭い。シンジが恐縮して謝ってきた。
「あの・・・ごめんね・・・」
「何であんたが申し訳なさそうにするのよ。ある意味、あたしがあんたから部屋を奪い取ったから
こうなったわけで、こういうの・・・ジゴ・・・事後承諾とかいうんでしょ?」
「・・・・・・たぶん自業自得のことだとおもうよ」
やはり日本語は不得意だ。難しい言葉は、人前ではしばらく使わない方がいいのかもしれない。
さっきとは逆に、シンジがアスカに『シンジ』の部屋について教授する。といっても、アスカより
少し長く住んでいるとはいえ、シンジもここに引っ越してきたばかり。彼の場合、持ち物の量も
大したことはなく、アスカはすぐに何がどこに置いてあるかを把握した。
一通り話を聞き終えると、アスカは『シンジ』の鞄から『シンジ』の教科書を抜き取ってみる。
「アスカ、何してるの?」
「深い意味はないけど・・・この中身は木曜日帰って来た時のままか金曜日の支度でしょ。まずは
自分の手で片付けてみようかなとおもって」
『アスカ』の教科書とは違う汚れ方をした『シンジ』の教科書。まったく使い方の違う『シンジ』の
ノート。それをこれからは『自分』の物として使うというのは、変な気持ちだ。
しかし、元に戻るまではそうするしかない。
「音楽の教科書ってことは、木曜日? 朝までほったらかしだなんて、シンジったら意外とずぼらね」
「別にいいでしょ、アスカやミサトさんが困るわけでもないし。・・・・・・・!」
アスカの様子を眺めていたシンジが、突然顔を赤くしたり青くしたりした。
「な、何? どうしたのよ、シンジ!」
「な、何でもないよ、何でもない。あの・・・アスカ、えっと・・・トイレ行ってきたら?」
「はあ? いきなりわけわかんないこといわないでよ! あたしさっき行ったばかりじゃない!」
「そ、そうだ、お風呂! アスカも汗かいてるでしょ?」
「まだお湯も入れてないでしょ!」
シンジの妄言に反論していると、鞄の中から幾重にも袋で包んだ大判の本のようなものが出て来た。
「あの、あの、僕は嫌だっていったのに・・・貸してやるってトウジが無理矢理・・・・・」
泣いて弁明するシンジを制して袋を開けると、扇情的なポーズを取った裸の女性の表紙が現れた。

428:3/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/25 00:43:55
アスカとしては少しからかうつもりだったのが、予想外の展開になった。
「ごめんなさい・・・ごめん、なさい・・・・・・」
恥ずかしさゆえか、罪悪感によるものか、あるいは混乱してパニックを起こしてしまったのか。
リビングに戻った後、鞄から出て来たヌード写真集のことでちょっといじめてみたら本格的に
泣き出してしまったシンジを、アスカは必死にあやす羽目になった。
「ああ、もう・・・そんなに泣かないでよ。押し付けられたっての本当なんでしょ。信じるわよ」
「だって・・・さっき、アスカ、あんなの、持ってるだけで、変態だって・・・」
ソファに沈み込んでうつむいてしまい、涙と鼻水だらけの『アスカ』の顔をごしごしこするシンジ。
その隣に腰を下ろすと、アスカは今までにないほど強くシンジを抱きしめ、頭を何度も何度も撫でて
あげた。
「冗談のつもりだったんだけど・・・きつ過ぎることいっちゃって、ごめんなさい」
アスカにはもちろん嫌らしい本への嫌悪感がある。しかしシンジにだって友達付き合いがあることは
わかっている。だから、本気でシンジを責めたわけではない。
ただ、意図していた以上にアスカの言葉に鋭さが生じ、受け止めるシンジの予想以上に敏感な部分に
ぐさりと刺さってしまったらしい。
今度は泣かせたアスカが罪悪感を覚える番になった。
「シンジ、泣かないで」
静かにいい聞かせながら、シンジの気持ちを静めようと頭や背中を撫でさする。
アスカの胸の中ですすり泣く『アスカ』なシンジはあまりに可憐。おとぎ話の中の姫君のよう。
・・・なら、この子をいたわる『シンジ』なあたしは王子様役なのかしら?
二人の正体やこの愁嘆場の原因にはそぐわないが、なぜかアスカはそんな連想を抱いてしまう。
盛大に泣いて疲れてきたのか、シンジの様子が次第に落ち着いてきた。泣き声も治まる。
「・・・じゃ、あたし、お風呂入れてくるわね」
そっと立ち上がろうとしたアスカのシャツに、シンジはぎゅっとしがみついてきた。
「・・・もうちょっとだけ、このままでいさせて・・・」
「はいはい。仰せのままに、お姫様」

429:4/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/25 00:45:10
座り直したアスカに包まれながら、シンジはひどく幸福な気持ちを味わっていた。
最初にアスカにからかわれた時は、当然ながらただただ悲しかった。アスカが本気でいっている
わけでないことはわかっているのに、昂ぶった感情がコントロールできず泣き出してしまい、やがて
それに釣られるように、本当に悲しくなってしまった。
トウジのお節介を断りきれなかった背景には、自分自身でも近頃持て余し気味になっていた性欲が
ある。その存在をアスカにダイレクトに覗かれたようであり、しかもそれを「変態」などと称されて、
シンジは羞恥心で消え入りたいような気分にさせられた。
またその一方に存在する、女の人の裸を見ることへの罪悪感。これは入れ替わりによって自分自身が
女性になり、男性の嫌らしい視線に晒されたことでますます強まったことでもある。そんな感覚が、
アスカに責められたことでなおさら高まってしまった。
僕は男なのに・・・男はこんな簡単に泣いちゃいけないのに・・・。
理性は懸命に訴えかけるが、やけに不安定な感情は一向にいうことを聞かなかった。そのことが
情けなくて、なおさら泣けてきた。
しかしそうして泣き喚いているうちに、アスカがとても優しく自分を扱ってくれていることに
気がついた。
姿勢としては夕食前のキスの時と似ているけど・・・身体を元に戻すことがすべてだったあの時と
違い、今、アスカはシンジの心を慰めようとしてくれている。
ユイが生きていた頃を覚えていないシンジにとって、甘やかさんばかりに自分を大切にしてもらう
ような体験など、大袈裟かもしれないが物心ついてから初めてのことだった。
それも・・・アスカに。
嬉しくて、幸せで、だからおもわずシンジはわがままをいって余計に甘えてしまった。

その体勢のまま、どれくらいの時間が過ぎただろう。
「あの・・・本当に、お風呂遅くなり過ぎちゃうから、行かせて?」
珍しくもアスカから懇願され、シンジはしぶしぶ身体を離した。

430:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 01:05:48
モツカレ神よ

431:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 01:06:03
>>426-429
GJ過ぎです、神様。
萌え死にます。

432:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 01:09:07
シンジきゅん月経前症候群?

433:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 01:10:10
Y4xz/t8XUU乙!!
毎回ながらイイ(゚∀゚)b

434:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 01:38:32
どっちがどっちだかわかんねくなってきた

435:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 01:45:25
良い!!!!

436:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 01:55:30
久々に上のほう見てたんだけど、Y4xz/t8XUU氏が書いてるのってどこからなんだろ?
>>39かな?

437:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 02:53:13
かーみーさーまー

438:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 18:26:48
スゲ杉…
無理をしない範囲内で頑張って欲しい

439:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 20:46:46
おもんない。

440:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 22:01:23
>439
お前の意見はわかったがageるのは大人気ないと思うぞ

441:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 22:14:37
乙神様

442:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/25 22:21:16
>>343>>415>>423>>439
粘着だな
つまらんと連呼しながらしっかりチェックしてるところが笑える
半角スペースってNG指定できるかな

443:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/26 00:15:41
>>442
しー!見ちゃ駄目です!
みんなの努力(相手しない)を無駄にしないの

444:yufgbvbzpodfdjk
04/10/26 13:52:16
このスレ、今日発見して一から読んでみたが……凄くイイ(・∀・)!!
GJです。

445:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/27 00:34:56
↑厨房うざい

446:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/27 22:39:42
>>445
まぁまぁ、マダ慣れないんだから多めにみてやれってw

447:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/27 22:45:45
きちんとsageてるから許してやる

448:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/28 00:22:12
うほっ、オトナ

449:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/28 00:34:07
…げないなぁもう

450:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/28 23:54:08
実はnervが仕組んだことだった!てゆうのはどう?

451:>429の続きです。1/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/29 04:03:54
風呂に湯を張り、『アスカ』の着替えをシンジと一緒に選び、シンジを風呂に入れる。
「アスカ・・・さっきはごめんね。みっともないことしちゃって」
浴室に入る間際、アスカに振り向いていったシンジの顔は、恥ずかしさのせいか赤く染まっている。
「今さら何気にしてんのよ、バカシンジ」
軽くあしらって風呂の中にシンジを追い立てると、アスカは少し暇になった。
正確には、暇なわけはないのだがやれることが見当たらない。『シンジ』らしく演技する練習にせよ、
家事の段取りを学ぶにせよ、シンジがいないとできないことばかりである。
「なら調べ物、かしらね。あんまり期待できないけど」
部屋へ行ってノートパソコンを持って来ようとして、気付く。これが『アスカ』のものであることに。
今後のことを考えれば、アスカは日本語だらけの『シンジ』のパソコンを使いこなせるように
ならなければならないのだ。
入れ替わって何度目になるかわからない溜息をついてしまうが、仕方がない。アスカは新しい自分の
部屋へ足を踏み入れた。
机の上のノートパソコンを取ろうとして、その横の存在に目が留まる。
さっき放り出した、シンジの借り物。
嫌らしい写真集。
「これ、あたしが鈴原に返さなくちゃいけないのよね・・・って、返す前にヒカリに見つかったり
したら、あたしが怒られるのか・・・やだなあ」
再度表紙を見るが、第一印象と変わらない。被写体が若手の売れてる女優であることくらいは
アスカも知っているが、ポーズも表情も裸であることもただただ扇情的な、それだけの写真。
こんなものをどうして男子は熱心に見るのかしら?
ふと覚えた好奇心が、嫌悪感をわずかながら上回った。鈴原に感想を聞かれた時に怪しまれないため
には、とりあえず見ておいた方がいいだろうという理屈も考えついた。
アスカは汚いものに触るようにページの端をつまみながらも、写真集をめくり始めた。

452:2/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/29 04:04:46
写真を見るだけでは、疑問の答えは出なかった。
全ページ、よくぞここまでと見ているアスカの方が恥ずかしくなる狂態が写し出されていたが、
写真それ自体には何かを喚起するほどの力は存在しなかった。
しかしページをめくっていくうちに、アスカは色色なことを考えてしまっていた。

・・・あたしが元に戻ってからこんなポーズをしたら、シンジはやっぱり興奮するのかしら?
アスカを抱き寄せ、キスや、その先のもっと嫌らしいことをしようとしたりするのだろうか。
・・・もし、このままあたしたちが元に戻らなかったら?
シンジが『アスカ』の身体でこんなポーズをしたりしたら、自分はどう感じるのだろう。
あるいは、シンジにこんな姿勢を取らせたら、シンジはどう感じるのだろう。泣いてしまうだろうか。
・・・あたし、何しているんだろう。
こんなエッチな写真集を、シンジに内緒でこっそり観賞している自分の姿。二人の事情を知らない
第三者から見れば、今のアスカは単なるスケベな男の子でしかないだろう。
・・・シンジ、まだお風呂から出て来ないよね。
昨夜しっかり教えたから、シンジはきちんと長い髪や身体を丁寧に洗っているはず。入ってから
まだ十分か、せいぜい二十分。今はきっと、『アスカ』のきれいな裸身を湯船に沈め・・・。

自分自身を写真の女性に重ね合わせ、想像の中で痴態を晒す淫靡な感覚。
『アスカ』なシンジを想像の中で弄ぶ、罪悪感と裏腹な嗜虐の快感。
人目を盗んでこっそり嫌らしいものを覗いているという背徳感。
美しい『アスカ』の肢体をイメージして、感じたもの。
それらすべてがアスカの心の中で渦巻いた。そして心は肉体と結び付いている。
脳内で発生した信号は神経を通じて肉体各所に伝えられ、信号に応じた反射的な運動が起きる。
「あ・・・・・・」
アスカの股間にぶら下がっていた器官はいつしか大きく硬く持ち上がり、さながらテントのように
パンツとズボンの布地を内側から強く激しく突き上げていた。

453:3/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/29 04:05:48
『アスカ』の滑らかな肌、その下の柔らかく弾力に富んだ肉体。それらをいつくしむように、
お風呂から上がったシンジは『シンジ』だった時とは比較にならないほど丁寧に自分の身体を
拭いていく。
そして下着を着け始めるが、その途中、シンジはさっきアスカにたっぷりと抱きしめてもらった時の
ことをおもい返して、しばし手が止まった。
「だっこしてもらうのって、あんなに気持ちいいんだ・・・」
弱くて情けなくて頼りない自分。「いらない人間」と先に自分を蔑み、殻に閉じ篭もっておくことで、
他人に傷つけられるのを防ごうとしていた自我。
なのにアスカに抱いてもらうと、そんな自分が丸ごと包み込まれたような、すべてを肯定して
もらえたような、そんな気持ちになれた。
昨夜、布団の中で悪い夢を見ていたアスカを抱きしめた時。あの時といくらか似ているが、やはり
抱いてあげるのと抱いてもらうのは違う。
これからもあんな風にずっとアスカに抱きしめてもらえたら・・・。
そんな未来を想像して陶然としそうになったシンジだが、この状況が異常であることをおもい出し、
暗い気分が引き返して来る。
早く元に戻らなければアスカに申し訳ない。僕はともかく、アスカは入れ替わったままなんて
絶対嫌に決まってるんだから。男の子の身体なんて嫌いなんだから。
シンジは首を振って今しがた脳裏に浮かんだアスカに対して不謹慎な未来図を打ち消すと、胸を
包む作業に取り掛かる。しかし集中力を欠いてしまったのか、失敗した。
せっかく苦労して留めたのに、背中に当たるブラジャーの紐が妙な具合にねじれている。
「あの、アスカ、ちょっと来て」
シンジは少し声を張り上げてアスカを呼んだ。
「ブラジャーが背中で変な風になっちゃったの。自分じゃよくわかんないから・・・手伝って」

454:4/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/10/29 04:06:56
シンジから呼ばれた時、『シンジ』の部屋から逃げるようにリビングに戻っていたアスカは
いきり立つ股間の存在に悶えそうになっていた。
今朝起きた時や昼寝から覚めた時の状態にも似て、なかなか元に戻らない。しかも今回は、
寝起きの自然な肉体の反応でもなければ、隣にシンジが寝ているという不可抗力によるものでもない。
自分の行動がもたらしたものであることが、なおさらアスカを焦らせる。そこへシンジの声。
「ちょ、ちょっと待ってて」
と答えても、随意にできるものではない。諦めて、アスカはそのまま脱衣所へ行く。
シンジに指摘されたら開き直るしかないとおもっていたが、シンジは背中を向けて首だけ振り向いた。
「こんなことでお願いして、ごめんね」
「別にいいわよ。あんたはブラジャー初心者なんだから」
無邪気な口調のシンジに応じ、アスカはシンジの不手際を簡単に直してあげると、その背中を眺めた。
・・・さっき長い間抱きしめたシンジの身体。『アスカ』の身体。その柔らかさ、その愛しさ。
『シンジ』の部屋でさんざん繰り広げた妄想が、再び脳内に蘇ってくる。心が波打つ。
一旦考えてしまうと、胸の鼓動が激しくなって呼吸が荒くなりそうになる。無論股間も相変わらず。
無防備なシンジを、背後からきついぐらいに強く激しく抱きしめたくなる。押し倒してみたくなる。
しかしアスカは踏み止まった。
アスカの精神は少女である。ゆえに少女の肉体に心乱れるのはノーマルなことではない。
目の前にいるのは『アスカ』である。自分の身体に興奮するのは明らかに異常である。
シンジの精神は少年である。だから少年に、ましてや『シンジ』の身体に押し倒されるなんて、
耐え難いことだろう。
何より、シンジはアスカを信頼して背中を預けているのだ。それを裏切ることは絶対に出来ない。
アスカは理性を動員して感情や肉体の動揺を押さえ込んだ。昂ぶった波は次第に引いていった。

普通の思春期の少年なら数年をかけてゆっくり受け入れていく肉体の変化と性への目覚め。しかし
同居中の少女と少年が入れ替わってしまったという特殊すぎる状況下、尋常でない肉体の変容に
見舞われたアスカは、激し過ぎる刺激にわずか二日で幾度も晒されているのだった。

455:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/29 04:34:47
グッジョ!
なかなか行き先を読ませてくれませんね。
ええ、凄く続くが楽しみです。

456:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/29 12:26:29
『アスカ』なシンジがだんだん女言葉に…

457:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/29 13:40:59
入れ替わったこと無視して画だけ想像したら凄いな!
エロ本隠してたことをネタに言葉責め、
モノをいきり立たせて背後からブラ直すなんて
(*゚∀゚)=3

458:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/29 15:08:59
エロ本見つかって「変態」って呼ばれるシーン、あったっけ。
>>428で唐突に出てきたんだけど、そこと関連するそれ以前のシーンが
見つけられなくて。

459:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/29 20:39:51
直接書いてはないですが、427と428の間の出来事では?

460:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 11:20:24
わずかな題材ででコレだけのエピソードを盛り込めるってのは凄い。
想像力豊かなんだな・・・

461:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 12:07:51
いやいや想像力を刺激される題材じゃないか。

想像をちゃんとした文にできるのはすごいが

462:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 15:44:41
だんだんエロくなってきた。

463:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 15:49:08
えろい方向に行って欲しくなってきた・・。

シンジを無理やり押し倒してほすぃ

464:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 16:33:34
女の性感は男の20倍っていわれてるから、
漏れはシンジの戸惑いがみてみたい

465:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 17:40:35
>>461
同意。正直>>1が羨ましい

466:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 18:00:07
でも女の性欲って人それぞれだと思うぜ。
毎日オナッて発散させてる人もいれば、
怖くて自分の性器は洗うときしか触らない、性的な目的では彼氏しか触らないって人もいる。

要するに開発しろと。

467:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 18:10:22
開発か・・
プラトニックラブという方向性もあると思ったが

468:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 18:33:09
1じゃないって

469:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 18:41:14
そういえば、神◆Y4xz/t8XUU は>>1じゃ無いんだよね。。

470:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/30 22:39:43
>>1は建て逃げした

471:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 00:58:10
>>1GJ!


472:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 03:37:58
>>4
空気読めない君はどこへ行ってもはみ出し物

473:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 04:08:47
>>472
お前は何ヶ月前の発言にレスつけてんだ?
新手の荒らしか?

474:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 09:52:32
半年も亀レスかよw

475:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 22:00:29
何回も言われている言葉だが…
あえて言おう…◆Y4xz/t8XUUはネ申であると!

476:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 22:21:06
このスレは、神に選ばれし優良種たる◆Y4xz/t8XUUに管理運営され、初めて永久に生き延びることができる!
他スレの無能なる者どもに思い知らせ!明日の未来のために、我らLASファンは立たねばならんのである!

477:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 22:23:19
な、なんか過激派が… (´Д`;)

478:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 23:03:44
>476
香田さんを拉致ったのはあなたがたですか?

479:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/31 23:31:50
>>476
ジークシェ(ry

480:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 00:15:40
>>479
人違い

481:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 00:20:23
信仰心が厚いのはいいですがあんまり言いすぎると重荷になりますよ。

482:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 00:29:41
まったりと雑談し、投下があれば萌えあがる。

483:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 00:48:45
エヴァ厨いい加減うぜーな…

484:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 03:02:05
たまに覗いて続きがあったらラッキーだと思ってマターリ読んでる

485:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 11:34:34
>>483
エヴァ板でそれは言うだけ野暮…

486:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 14:13:49
>>485
頭の不自由なヤシは可哀相だから無視汁!

487:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 20:56:58
ま、気軽にやってくれ。

488:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 22:25:31
続きがくるまでヒマだ・・・

489:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/02 00:09:59
今日来て全部読んだ。
すごい。
マジ◆Y4xz/t8XUU様ってば神。
言葉遣いとかも、自然に入ってくる。
漏れ二千円出せるわ

490:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/02 01:30:38
◆Y4xz/t8XUUは4日ぐらいに一度ぐらいのペースかな?

491:>454の続きです。1/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/02 23:47:56
『アスカ』のパジャマに身を包んだシンジは、居間のテーブルやソファを脇へ寄せると押入れを
開けた。アスカが入れ違いにお風呂に入っている今、昨夜のように寝床の支度を済ませておこうと
おもったのだ。
「うんしょ、うんしょ・・・あ、駄目・・・あんっ!」
今夜は二人分の敷布団やシーツや毛布を一度に下ろそうとしたが、『アスカ』の腕では少し力が
足りないことを忘れていた。崩れ落ちた布団に巻き込まれて尻餅をついてしまう。
「うー・・・」
本来出来るはずのことが出来ない悔しさ。自分のみっともない姿への苛立ち。考えが浅い愚か者だと
布団の重たさに指摘されたような悲しさ。普段なら押さえ込めるはずのそれらの感情がなぜか強く
立ち昇ってしまい、瞳が潤みそうになる。
もちろんこんなことで簡単に泣いたりしたらそれが一番みっともない。シンジは気を取り直して
立ち上がると布団を敷いていく。
「・・・これで、おしまいっと」
最後に枕を置くとシンジは自分の布団に寝そべって、存分に身体を伸ばしたり寝返りを打ったりした。
長い髪が頬を撫で、うつ伏せになる度に胸の下で柔らかな双丘が少し潰れる。そんな感覚にも
二度目の夜となるとずいぶん慣れる。
顔を埋めた枕は『アスカ』のもの。だがそこから漂うシャンプーなどの『アスカ』の匂いは、
今の『自分』の匂い。昨夜ほどドキドキすることはない。
自分が次第に『アスカ』の身体に馴染みつつあることを自覚させられる。
「でも・・・しょうがないよね。元に戻るまでは」
この身体で何かするごとにいちいち新鮮な感覚を覚えていたらきりがない。そう自分にいい聞かせ、
不要なまでの罪悪感や焦燥感は抱かないように努めた。
「あ、明日はお掃除しないといけないかな・・・」
家事のスケジュールを立てながら、シンジはアスカがお風呂から上がるのを待つ。
アスカのすぐ側で一緒に寝る。その些細な行為に、不釣合いなほどの幸福感を抱きつつ。

492:2/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/02 23:51:39
昨夜風呂に入った時は軽く湯を浴びせた程度だったけど、考えてみれば排泄を受け持つ器官である
以上、特に清潔にしなければならない。しかし長時間触りたくはない。
妥協点として、アスカはボディーソープをたっぷり泡立てた手で、一気に揉み洗おうとしたのだが。
「・・・・・・もうやだぁ・・・」
おとなしくしていたソレは、泡まみれの手が触れると劇的に反応してまたも巨大化した。
丁寧にこすり洗うことなど耐えられなくて、全域を泡でそっと包むだけにしてシャワーで洗い流す。
その細かな水流さえも妙に刺激的で、慌てて道具を湯桶に切り換える。
「こんなの、シンジはどうしてたんだろう・・・・・」
アスカはすっかりその突起物を持て余していた。
『アスカ』の身体から『シンジ』の身体になって、生理の辛さから当面逃れられると気付いた時、
シンジには申し訳ないがアスカは密かに喜びもしてしまった。身勝手なことをいわせてもらえば
今度の生理が終わったちょうどその頃に元に戻れればいいなという考えも、ちらりと頭を過ぎった。
しかし代わって得た男の子の身体のこの生理現象は、どう取り扱えばいいのだろう。
性的な想念に感応して膨らむことは、さっきの写真集の一件でよくわかった。コレ本来の用途から
いっても、両者に関連があるのはまあ当然であろう。
しかしそれ以外のわずかな刺激にも、あまりに何度も敏感に反応し過ぎだ。
今も股間からこうして伝わってくる、はちきれる寸前の熟れた果実にも似た膨張の感覚。拘束する
もののない今はまだしも、服を着ている時はパンツとズボンに阻まれて時に痛くなってしまう。
この状態になったらただ自然に収まるのを待つしかないというのももどかしい。
そしてこうなってしまえば、注意の大半はコレに割かれてしまう。昨日の夕方『シンジ』になって
しまって以来、シンジのことか、自分の今後のことか、コレのことしか考えていないような、
そんな錯覚さえ覚えてしまいそうだった。
「・・・あたし、本当はどうしようもない変態なのかな・・・だからシンジなら何も感じないような
ことにも全部反応して、こんなにすぐに硬くしちゃうのかな・・・」
基本的な情報を持たぬまま、袋小路に迷い込みそうな思考の中、アスカはシンジのことをおもった。
「こんな変なあたし、シンジに見せたくないよ・・・」

493:3/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/02 23:52:34
お風呂から出て来たアスカは、なぜか居間に並べた二組の布団を見ると顔を強張らせた。
シンジは不思議におもったが、とにかく声をかける。
「今夜はもう遅いから寝ようね。明日は、この部屋のお掃除とかしておこうとおもうんだけど・・・」
「あの・・・シンジ、今夜は違う部屋で寝ない?」
自分が正しいとおもえば強引にでも考えを押し通すアスカにしては珍しい、弱気な口調の提案。
しかしそれに思考を巡らせることもなく、シンジは提案の内容に驚き、反論する。
「どうして? 今夜はまだミサトさん帰って来ないし、なるべく一緒にいた方が・・・」
「昨夜もやったけど、効果はなかったじゃない。今夜だって無駄になる可能性は高そうだし、それより
明日の晩以降に備えて、お互い新しい『自分』の部屋で寝ることに慣れた方がいいとおもうの」
「で、でも・・・」
「あたしか、『アスカ』の身体のあんたか、どっちかがまた寝ぼけて夜中に元の『自分』のベッドに
潜り込んじゃったりしたら、大変でしょ? 自分の寝場所を早めにきちんと覚えておかなくちゃ」
「・・・・・・」
シンジとしてはアスカがまた悪い夢を見たらと心配ではあるが、あれが毎晩のことかどうかは
わからないし、あの晩や昨夜のことをアスカに説明するのもためらわれた。
そしてそれを考慮に入れなければアスカの主張はもっともで、つまりシンジには反論のしようもない。
けど・・・。
「だから・・・おやすみ、シンジ。また明日の朝ね」
そう笑いかけて、アスカはシンジに背を向けた。
その『シンジ』の背中を見た瞬間、シンジのかつての記憶がフラッシュバックする。
駅のホームにシンジを置き去りにして遠ざかって行った、ゲンドウの背中。
シンジを捨てた背中。
「やだっ!!」
シンジは叫ぶと、アスカの背中にむしゃぶりついた。
「シンジ?」
「行っちゃやだ! 行っちゃやだよぉ、アスカ・・・・・」
気持ちをすぐには言葉に表せず、シンジには聞き分けのない子供のように泣くことしかできなかった。

494:4/4。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/02 23:54:30
隣で寝たりしたら、何かの拍子にシンジに股間の盛り上がりを見られてしまう恐れがある。
アスカはそんな恥ずかしい事態を避けたい余り、理屈をつけて別の部屋で寝ようとしたわけだが、
シンジが突然背中にしがみついて泣き出したのには驚かされた。
「あの、シンジ、落ち着いて。大丈夫よ。あたしはどこへも行かないから。だから、安心して」
振り向いて、シンジを抱くと懸命になだめる。
「だって・・・あの時、父さんは・・・」
「父さん?」
泣きじゃくっているシンジから、どうにかこうにかアスカは彼の幼い時の体験を聞き出した。
「そっか・・・。シンジは、そんな目に遭わされてたんだ・・・」
「うん・・・さっき・・・アスカの背中、見たら・・・おもい出して・・・」
かつて父親に捨てられた少年は、少女の身体ですすり泣きながら話す。
その『アスカ』の姿は、アスカにも自身の幼年時代をおもい起こさせるものであった。
「変、だよね・・・昨日までは、こんな気持ちにならなかったのに・・・でも、今、一人で寝るって
考えたら、すごく嫌だって・・・淋しいって・・・そんな風に・・・」
アスカは昔から心のどこかで、自分ほど悲惨な境遇はないだろうと考えていた。不遇な守られるべき
存在なのに、誰にも守られないことに苛立って、だから一人で生きられるよう強くなることを志した。
しかし今、目の前にいるシンジは、自分よりもさらに哀れでか弱い、守られるべき存在だった。
この子を守りたい。
その気持ちがアスカを衝き動かした。さっきまで拘泥していた恥じらいが、つまらぬことにおもえた。
アスカはシンジの頭を撫でながら、その顔を真っ直ぐ見詰めて告げた。
「だったら、これからはずっと隣で一緒に寝てあげるわよ。明日以降も」
「・・・・・え? だって、そんなことしたらミサトさんに・・・」
「からかわれるくらい、別にいいわよ。変なことにさえならなければ止められたりもしないだろうし」
不安げにアスカを窺っていたシンジの顔が、喜びと安堵に輝いていく。アスカの顔もおもわず綻ぶ。
「これで満足かしら? 甘えん坊のお姫様」
「う、うん・・・ありがと、ほんとにありがと、アスカ」
自分が醜態を晒す羽目になっても、シンジのこの笑顔を壊すよりはマシだと、アスカはおもった。

495:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/02 23:58:20
キテターーーーーーーーーー。
更新乙です。少しずつシンジが心も女性化してますなw

496:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 00:05:07
少しづつどころかヒロインだな。
倒○スレのみなさんがみたら小躍りするぞ。

497:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 00:54:52
LASというか、シンジキュン萌えになってしまいそうだ

498:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 00:57:36
くはー、イイ!

アスカタン!このままシンジきゅんを押し倒してください!!!

499:倒○スレ住人
04/11/03 00:57:43
そりゃ、男と女の狭間での心の揺らぎや戸惑い、自己の存在の喪失、別の存在への生まれ変わりとか
テーマ的に重なるところは多いですからな。興味深くROMらせてもらってますよ。

でも、碇シンジには女装させても違和感が無いだろう。むしろ似合うだろうとか、実は女の子になっちゃったほうが
似合うに違いないとかのこっちのスレの大前提としてのシンジの外見上の萌えどころが否定されてしまうので
その辺が辛いですな。小躍りというよりなんでこっちのスレでやってくれないかと歯軋りといったとこですw

後は入れ替え物だと性転換物よりも、L○S物として見た時に、お互いが自分の姿をした相手に恋しなくちゃいけないと言う点で、
ナルシズムの印象がちょっと強くなるんで、その辺をどうクリアするのかも注目してます。

では再びROMに戻ります。


500:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 02:29:05
やっぱこの先、『シンジ』の体のアスカの下の処理、、ってのが待ち構えてるんですよね・・・
禁欲レポートとかみるとかなりしんどいらしいからな。

501:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 02:33:12
でもこれが実は普通なんだよな~
熱血溢れて頭がきれるヒーローとちょっとひかえめな優しいヒロイン
なんか昔のアニメみたいだけど

502:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 05:48:24
お姫様シンちゃん可愛い!(・∀・)イイ!

503:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 15:26:17
男らしい(?)アスカも(・∀・)イイ!

504:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 16:50:53
男前なアスカにもへ
性格丸くなってるような

505:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 20:20:37
アスカがシンジを守るナイトになるのか?

506:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/03 20:23:24
というより、もう完全にナイトだなアスカは。
シンジにフェミニズム発揮してるし

507:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/04 01:04:16
>>501
古典的ヒーロー・ヒロイン像をエヴァでやると18禁になるとはこれいかに?
これを中学生の保健の教科書に、そっと載せたいなあ。

>◆Y4xz/t8XUUさん
いつも楽しみにしてます。頑張って下さいね。

508:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/05 23:33:14
シンジきゅんに萌えちゃった・・・鬱

509:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/06 00:34:14
>>508
大丈夫、君はいたってノーマルだ。



…この板ではね。

510:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/06 03:44:53
今日辺り来るオカーン

511:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/06 21:07:59
十一時ぐらいかな

512:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/06 21:30:53
期待しながら保守

513:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 02:39:16
おまえら急かしすぎ

514:>494の続きです。1/3。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/07 05:55:06
電灯を消し、アスカとシンジは並べた布団に一緒に横になった。
間に多少隙間を置いていた昨夜とは違い、今夜は布団の縁をぴたりとくっつけている。何となく
それが自分とシンジの心の近づきを表しているようで、アスカは嬉しくなる。
アスカは身体を横向きにして、シンジの方へ向いていた。
うつ伏せだと身体と布団の間で圧迫されたら嫌だし、仰向けだと下手をすれば毛布ごとテントを
張ってしまうかもしれない。股間に関するそんな意識も働きはしたが、シンジと向かい合うことに
心地好さを感じたのもまた事実だった。
軽く昼寝をしたためか、昨夜ほどすぐに眠くはならない。
窓から街の明かりが差し込み、目が慣れてくると部屋の中もそれなりに見えてくる。
シンジも起きていて、アスカに向き直っている。『アスカ』の安らいだ表情が、アスカには
ひどく新鮮だった。
「心が違うと、顔が同じでも表情は全然別なのね」
「・・・そう?」
「そうよ。入れ替わって最初のうちは『自分』を見てるって感じが強かったけど・・・今は、双子の妹
見てるみたい」
アスカがそんなことをいうと、シンジは唇を尖らせる。本気で怒ってるわけではないだろうけど。
「・・・僕の方が半年お兄さんなのに」
「それをいうなら、今は『お姉ちゃん』でしょ?」
「アスカの意地悪・・・だいたいそれなら、・・・・・・」
何かをいいかけたシンジが、慌てたように口を閉じる。アスカにはその言葉の見当がついた。
女の子になったシンジをアスカがからかうことは出来ても、男の子になったアスカをシンジが
からかうことは出来ない。今、シンジはそう考えているのだろう。
確かにアスカ自身、入れ替わった直後だったらずいぶん傷ついていたかもしれないが。
「ま、同士討ちはよくないか。それならあたしは『弟』ってことになるもんね」
こちらから軽く片付けると、少し硬くなっていたシンジの表情もほぐれてきた。

515:2/3。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/07 05:57:06
薄闇の中、シンジは『シンジ』の顔を眺める。本来の自分の顔のはずなのに、今はとても頼れる
別の男の子のよう。さっきのアスカの言葉ではないが、双子の兄弟を見るような感じ。
・・・でも、アスカと兄弟じゃやだな。
間近に向かい合い、次第に高鳴る鼓動の中、シンジはそんなことをちらりと考えながら、アスカに
おずおずと切り出した。
「アスカ・・・手を握っても、いい?」
率直な本音としては一つの布団の中、アスカに抱きしめられるようにして眠りたいところだったが、
いくら何でもそれははしたないという意識が働いた。
「はいはい」
アスカは苦笑しながらも手を伸ばしてくれる。
その右手をシンジは左手で受け止め、指を一本一本組み合わせてしっかりと握りしめる。少し遅れて
アスカも握り返す。横になりながら、二人はカップルのように手を繋いだ。
『シンジ』だった時はひ弱な気がしたその手は、『アスカ』の手より大きくて力強い、男の子の手。
昨夜から何度となくシンジを優しく包み込んでくれた、アスカの手。
アスカがいとおしい。もっとアスカに甘えたい。そんな気持ちが高まっていく。
だがその一方で、アスカを男の子にしてしまっている現状への、もどかしさとも責任感とも罪悪感とも
いうべき感情も湧いて来る。どんどん自分が女の子になっていくことへの不安感もやはりある。
「・・・男の子の身体って、そんなに悪くないわね」
シンジの内心の声に応じるように、アスカがいった。
「力があるし、出かける準備に時間がかからないし、お風呂も簡単だし」
シンジがアスカに抱いてしまう申し訳なさを打ち消そうとするかのように、アスカは男の子の生活の
メリットを挙げていく。
「もともとあたしは怒りっぽくて乱暴で・・・男の方がお似合いだなんて昔いわれたこともあったし
・・・ひょっとしたらあたしたち、今の状態の方がいいのかもね」
アスカのその問いに全面的に同意できたら、シンジもずいぶん気楽になれるはずだった。
しかし、シンジはかぶりを振った。
「そんなこと、ないよ」

516:3/3。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/07 06:01:04
「身体が変わったって、アスカは女の子だよ。男っぽいわけじゃないよ」
シンジは眠りに就いた後のアスカの涙をおもい浮かべる。特に昨夜、母を求めていたあの姿は、
身体が『シンジ』であったにも関わらず、アスカの内面が紛れもない少女であることを示していた。
「・・・・・・シンジは、そうおもうの?」
握り合ったアスカの手に、軽く力が入る。問い掛ける声も緊張が強い。
「うん」
具体的に説明出来ない代わりに、シンジはきっぱりと頷き、付け加えた。
「早く元に戻れるように、頑張ろうね。変なこと考えないで済むように」
「・・・それはいいけど、自分の責任でもないことをいちいち気に病むのは止めてよね」
アスカは打って変わって普段の砕けた口調になった。
「何のこと?」
「入れ替わりとか元に戻るとかの話になると、あんたたまに辛そうな顔になっちゃうでしょ。今
話しててやっと見当がついたわ。あんた、あたしが男になっちゃったことをまるで自分のせい
みたいに考えてうじうじ悩んでいたんじゃない?」
ぴたりと的を射た推察にシンジは驚きうろたえる。
「だ、だって・・・僕と入れ替わったりしなかったらこんなことに・・・」
「それをいったらあんただってあたしと入れ替わったせいで女になっちゃったのよ? 今は不都合
感じてないようだけど、きっと生理が始まったら後悔しちゃうからね」
「そ、それくらいへっちゃらだもん!!」
はいはい、といなすように相槌を打ち、アスカはいった。
「とにかく、入れ替わりはあたしのせいでもあんたのせいでもないでしょ? だからあんたが
うだうだ悩むのは禁止。わかったわね?」
悩むなといわれて止められるわけもないけれど、アスカの不器用な気遣いが嬉しかった。
「うん。・・・ありがと」
いいながらシンジが繋いだ手をぎゅっと握ると、力強くも優しくアスカが握り返してきた。

二人はやがて眠りに就き、入れ替わり二日目の夜はそれ以上は何事もなく更けていった。

517:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 08:36:12
◆Y4xz/t8XUUにGJ!!

518:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 12:13:37 1oHuZS9a
Y4xz/t8XUU

アイタタタ・・・。

519:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 12:24:25
いい小説だな…兄弟というより夫婦の会話だけど

520:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 13:20:51
サイコー!!

521:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 14:34:37
オッテュ

522:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 15:49:11
まだ二日か・・・
一週間くらい経つと身も心入れ替わりそう。
学校で人気沸騰のアスカ@シンジが見たい。

523:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 18:00:47
アスカかっこいいな

524:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 18:11:38
EVAのFFをこんなに楽しく読んでいるのはいつ以来だ…
ガンガッテクダサイ

525:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 19:58:48
シンジも女子にモテソウダw

526:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 20:13:56
だもんって言うシンちゃん萌え

527:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 21:33:29
オレはそこはいただけない

528:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/07 22:00:42
オレもアスカはいいがシンジは作者のオリキャラに見える。
まぁFFなんてそんなもんだが。

529:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/08 10:22:04
SEXしない文章だけどオナニーでけたのは初めてだ

530:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/08 17:22:44
だんだん女性化していってる感じで激しく萌える>だもん

531:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/08 18:05:04
つか、きゃわゆいわ二人とも

532:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/08 23:33:31
まだ、エヴァのスレッドがあるんだ~、みたいな感じで覗いてみれば
いいスレッドがあったね。まだまだエヴァ捨てがたし!。

昨日の夜に全部読ませてもらったけど、Y4xz/t8XUUのファンになってしまったよ。
がんばってください。

533:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/09 00:27:03
>まだ、エヴァのスレッドがあるんだ~

ここはエヴァのスレだらけですが?

534:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/09 23:11:14
>>532は壮大な勘違いをしているようだな

535:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 00:28:53
太陽系規模の勘違い

536:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 00:52:19
まぁまぁマターリいこうや。良スレなんだからさ。

537:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 01:21:22
いや、いい人ぽいし、むしろ微笑ましいなと。

ところで続きまだかなぁ。ワクワク
あ、でも焦らずにどうぞ。

538:>516の続きです。1/2。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/10 02:00:34
先に目が覚めたのは、やはり『シンジ』の身体のアスカだった。
覚醒と同時に右手から伝わる感触。寝る前にシンジと繋いだ手は、いまだしっかりと握られていた。
そのすべすべした肌、ほっそりした指、柔らかな手の平などの感触はやけに気持ちよくて、アスカは
布団から起き上がる前にしばしその手触りを楽しんでしまう。
それに応じるように、すでに大きく膨張していた股間は、その状態を維持し続ける。
アスカが『アスカ』だった時は、当然自分の手なんかに何も感じたりはしなかった。しかし今、
他人の手となった『アスカ』の手は、精巧な細工物のようにアスカを魅了する。
またそれは、『アスカ』の顔やスタイルにもいえることだった。
静かに眠る『アスカ』の愛らしい寝顔は、いとおしさとともに別の感情ももたらしてしまう。
そして美しい少女の無防備な肢体も、アスカの股間をますます刺激した。
シンジがなかなか目を覚まさないことを知るアスカは上半身を静かに起こし、本来の自分の身体を
ゆっくりと眺めていく。
入れ替わる前ならアスカには決して見られなかった『アスカ』の寝姿。
自分は『アスカ』でなくなったことで、外側から『アスカ』の魅力を満喫することができるように
なったのかもしれない・・・そんな奇妙な発想さえ浮かんでしまった。

『・・・ひょっとしたらあたしたち、今の状態の方がいいのかもね』
昨夜のアスカの質問は、半分くらいは本音だった。
シンジがもしあっさり肯定していたら、何か一線を越えるような出来事さえ起きていたかもしれない。
『身体が変わったって、アスカは女の子だよ』
そんなシンジの答えに慰められはしたけれど、いつまでその言葉を裏切らずにいられるだろうか?
自分は今、『アスカ』の身体に欲情しそうになっている。少なくとも、興奮している。
『シンジの身体』が『アスカの身体』に興奮する。そのこと自体は、仕方ないかもしれない。
しかしそれに簡単に引きずられそうになっている自分のこの精神は、どうなっているのだろう?
いつの間にか自分の意識が少女の側から少年の側に寄りつつあることを、アスカは感じていた。
少女の側に踏みとどまるのか。少年の側へ踏み込んで戻れなくなってしまうのか。
恐怖と興味の混在した不安に心を揺さぶられ、布団を抜け出すまでには時間がかかった。

539:2/2。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/10 02:01:13
「シンジ、そろそろ起きて。朝ご飯できたわよ」
アスカに優しく声をかけられたのに、なぜか目覚めたシンジの気分は重い。
めそめそ泣いたり、はしゃいで甘えたり、やたら心が浮き沈みした昨夜とは違い、今朝はひたすら
どんよりと沈んだ気持ち。
夢見が悪かったためなどではなく、身体が痛いせいであるようだ。変な姿勢で寝てしまっていたのか、
腰やお腹の辺りがやけに痛む。自然と機嫌が悪くなる。
「ほら、寝起きが悪いのはわかるけど、あんまり顔をしかめないで。可愛い顔が台無しよ」
「・・・可愛くなくてもいいよ。僕は男なんだから」
アスカの言葉がちょっとした軽口なのはわかっているのに、シンジの声は無駄なまでに尖ってしまう。
すると、腹を立ててしまうかとおもっていたのに、アスカは軽く眉をひそめてシンジに尋ねてきた。
「シンジ。お腹とか、腰とか、痛くない?」
「・・・何でわかったの?」
尋ね返すと、アスカは無言で『アスカ』の部屋に行き、とある品物を持って戻って来た。
スーパーやコンビニでよく見かける品物。小さい頃は正体不明で、大きくなってきてからは、
視界に入る度に慌てて目を背けていた品物。男の自分には一生無縁だったはずの品物。
生理用のナプキン。
「もうすぐ始まるとおもうから・・・今のうちに着けておいて。使い方は、袋に書いてあるわよね」
「こんな場所で、おまけにアスカの目の前で?」
居間をわざとらしく見回してから視線を戻すと、アスカは顔をやたら赤くしてそっぽを向いた。
「そりゃ、トイレとか自分の部屋の方がいいだろうけど・・・歩くのも嫌なら、あたしが移動するわ」
妙にこちらをいたわるようなアスカの態度が気に入らない。その身体が『シンジ』であることも、
まるで本来の自分より優れた『シンジ』を見せられているようでむしゃくしゃする。
「だいたいどうしてアスカにわかるのさ。今のアスカは『アスカ』じゃないのに」
「シンジ、そんなこといってる場合じゃ・・・」
理不尽だと自覚しながらも、アスカに突っかかっていたその最中。
「あ・・・」
自分の中から何かが流れ出すのを、シンジははっきりと股間に感じ取った。

540:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 02:35:44
きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁハァハァ

541:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 04:27:31
課題作成中に何気なく覗いたらキテター!!
ただただひたすらにGJ!

542:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 07:54:11
ナルシストっぽいな>アスカ

543:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 09:55:46
そりゃある意味元からだ

544:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 19:07:15
うわぁ…グロきた

545:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 19:57:00
グロきた…リアルだな…マジ見習いたい気分

546:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 20:12:10
でも萌える

547:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 22:10:10
朝起きて股から血が出てきてたら、絶叫するな。俺は

548:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/10 22:29:01
どんな風に出るんだろ?噴出す感じ?じわっって感じ?

549:女の立場から
04/11/10 22:58:05
出てくる感じは2種類ある。

初潮が過ぎたばかりのころは、パンツになんかついてるなと思ってからパットをあててた。

今ではいきなりじわっと流出して、やべっ、と思ってトイレに走ったりすることが多い。
まあ、自分の生理の周期が不定期だから前もって準備できずそういうことになるんだが。

股布が血まみれになっているが、パンツの替えをもってないからトイレットペーパーで
がっちりはさんで拭く。血が染み出ない程度に乾いたらその上にパットをあてておく。
寝てるときに生理になったら悲惨だ。気持ち悪さで目がさめるから、シーツにまで被害が
及ぶことはほとんどない。おきてからトイレに行くまでに膣から流れ出して大慌てって
ことはある。

…なんで真面目に力説してるんだろ。

550:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 00:30:27
>・・・なんで真面目に力説してるんだろ。

まったくだ

551:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 01:13:06
生理中のセックルだけはまじやめたほうがいいよ
血だらけになるわめちゃ臭いわで絶対萎えるから
クンニさせらると確実に死ぬなあれ

552:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 01:43:43
わざわざ言われんでもやらんて

553:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 04:43:00
>>549
同じ女として言わせてもらうが、
話の中に生理描写があるのはいいんだが
女が自分から講座とか普通にキモイんでやめてください・・・


◆Y4xz/t8XUU
GJ!!!

554:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 15:44:36
いや、でも男の俺らには想像もつかない事柄なので為にはなった

555:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 16:26:57
うむ、全くだ

556:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 16:47:22
◆Y4xz/t8XUU様は男女の性の知識が豊富だが、リアルどっちだろ?
男として25年生きてきたけど生理に関する知識は中学生で止まっとる。

557:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 17:36:17
まぁどっちでもいいさ。
詮索は止そうぜ。

558:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 20:11:29
はげどう

559:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 23:04:48
このスレの住人ていろんな人がいるんですね。
失礼ながら最初は性欲の虜となった男ばかりかと思ってました。

560:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/12 00:49:56
ネカマだよ、と言ってみる

561:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/12 02:52:44
まあ俺は両方いけるけどな

562:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/12 02:52:57
>>549
乙。童貞ヒッキーで女経験は手を握ったことすら無しの自分や>>556には非常にためになった。
ありがとう。

563:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/12 13:00:46
言っちゃ悪いがためにはならんと思う…

564:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/12 13:12:58
トリビアだな。

565:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/12 23:44:51
>>549

それはアンタだけだよ。
私は女だけど、そこに書かれてあるようなことはないから。

566:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 00:10:03
こんなことで長々と雑談してどうする?黙って投下を待ちましょう。

567:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 03:17:15
>>565


568:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 09:44:15
めちゃイケかなんかで松本が「金玉は右か左に必ずずれる。
人間は左右対称だから金玉も真ん中においときたいんだけど
どうしてもどっちかにずれる。この気持ち悪さは女性には
わからない」って言って、同感だっていうガクトとスゲー
盛り上がってたのを思い出した

569:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 09:50:55
漏れは右にずれるなぁ・・・・・・

570:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 09:51:39
ageちゃいました。すいません

571:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 12:59:10
そもそも左右の玉のでかさが微妙に違うわけだし。

572:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 14:26:30
俺の金玉は昔、喧嘩のときに蹴られて、片方潰れてる
あの痛さは女にはわからんだろう

573:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 15:19:40
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ
  /   ,――-ミ
 /  /  /   \ |
 |  /   ,(・) (・) |
  (6       つ  |
  |      ___  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |      /__/ /  < 生活板にそんなスレがあったな
/|         /\   \__________

574:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 15:27:32
左右でπの大きさが違うのもアレだがな。
私は右のが小さい。。。

575:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 16:54:54
左のπは心臓の拍動で大胸筋(?)とかが刺激されてるから右より少し大きいんじゃないかと勝手に思ってた。

576:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 17:28:09
心臓って真ん中だし。

577:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 20:12:17
言われてみれば入れ替わり物は結構見かけるけど、
男になった女が股間を蹴られる話は見た事が無い気がする。

578:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 22:33:47
書くほうが恐ろしくて書けないんじゃ

579:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 22:53:25
聖域ってやつだな

580:>539の続きです。1/3。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/14 07:48:13
アスカにそっと手を取られ、ナプキンと着替えを抱えたシンジは、ふらふらと風呂場に向かった。
一人で脱衣所に入り、始末を済ませたところで、ドア越しに声がかかる。
「大丈夫? ちゃんとできた?」
「あの・・・・・アスカ・・・・・ごめんなさい。下着、汚しちゃった・・・」
「気にしないで。よくあることだから」
慰めてくれるアスカの声は、同情に満ちた優しいもので、シンジを少しも責めはしない。
「着替えまで終わってるなら、お布団に戻ってゆっくり休みましょ。慣れないうちは辛いものね」
「ちょっと待ってて・・・下着、洗っちゃうから・・・・・」
シンジは、自分が赤く染めた存在を目の当たりにしてひどくショックを受けていた。それをきれいに
洗ってしまえば、今の出来事はなかったことになるのではないかと、ぼんやりした頭で考えていた。
アスカはものもいわずに脱衣所に踏み込んで来ると、壊れ物を扱うようにシンジの肩を抱いて、
布団へと導いて行く。
そこにシンジを座らせると、『アスカ』の部屋から台所へと回り、錠剤とコップに汲んだ水を
持って来てシンジに飲ませた。シンジは促されるままそれを飲んだ。
「少しは楽になるとおもうわ。本当は食後に飲むものなんだけど・・・食欲、ないでしょ?」
アスカの問いに素直に頷く。アスカはシンジのことなら何でもわかっているみたいだ。
「・・・そうだよね。僕は『アスカ』なんだもの・・・」
内心の自問への回答が、口から漏れる。アスカはいきなりの断片的な言葉にも動揺せず、シンジを
静かに布団へ寝かせた。
「余計なことは何も考えないで、まずはじっとしてて」
いいながら、うつ伏せになったシンジの腰の辺りをマッサージする。『アスカ』なシンジの痛みを
シンジ以上に理解しているアスカの揉み方は的確で、多少ながら痛みは和らいで来た。
「アスカ・・・」
「何?」
「さっきは、ひどいこといって、ごめんなさい」
「気にしないで。気持ちが不安定になるのも、よくあることだから」
すべて承知で受け止めてくれるアスカに、シンジは甘えることしか出来ず、それがなお辛かった。

581:2/3。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/14 07:49:10
アスカは『自分』のそれが、普通の子よりも重いらしいことを知っていた。もちろん、シンジが
今どんなに痛く感じているかも、どんなに不安定な気持ちになっているかも。
だから朝食は後で温め直すことにして、ひとまずはシンジの面倒を見ることに専念した。
薬が効いてきたのか、アスカのマッサージにも多少は意味があるのか、シンジの気持ちもずいぶん
安定してきたようである。起き抜けの時のようなとげとげしい会話にはならない。
そんな風にいくらか言葉を交わした後に、シンジはアスカにいってきた。
「あの・・・アスカ、今度はお腹さすって」
「お腹?」
シンジのリクエストに、アスカはおもわず問い返してしまった。『アスカ』が生理の時の痛みは、
主に背中側の腰が中心になっていたからだ。
しかし、問い返すこと自体が異常な対応であるとアスカはすぐに気がついた。
確かにアスカは一昨日の朝まで『アスカ』だったけれど、今『アスカ』なのはシンジである。
その当人が望む場所を世話しないでどうするというのか。
「・・・駄目?」
「そんなことないわよ」
不安そうにアスカを窺うシンジに即答し、今度は仰向けになった『アスカ』のへその周辺を、
アスカは『シンジ』の手で撫でさする。お腹で痛みを強く感じるのはその辺になることが多い。
「この辺?」
「うん」
シンジはアスカを見上げ、軽い安堵の笑みを浮かべた。
その表情を引き出せたことを喜ぶ反面、『アスカ』の痛みを把握しきれなかったことに動揺もする。
・・・今、あたしは『アスカ』じゃないんだな・・・。
『アスカ』も『シンジ』も成長期。この先も身体は刻一刻と作り変えられ、過去の記憶はどんどん
あてにならなくなっていくのかもしれない。
自分と『アスカ』の感覚は今後さらにずれていくのだろうかと、アスカは不安に感じた。

582:3/3。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/14 07:50:24
単純に強いのは背中側の痛みだが、シンジが気にしてしまうのはむしろお腹の痛みだった。
筋肉痛とは違う、恐らくは内臓の痛み。体内の、女性にしか存在しない器官から、何かが流れ落ちて
行く。それが股間に到達し、さっきあてがったナプキンに染み通る。ただの錯覚かもしれないが、
シンジはそんな感覚をはっきり覚えた。その不安をアスカにやわらげて欲しかった。
仰向けの姿勢になったシンジは視線をさまよわせ、アスカをちらりと眺める。
一心に、しかし当然柔らかく、アスカはシンジのお腹を撫でてくれる。何よりもその一途な姿が
嬉しくて、シンジは初めて襲われた苦痛に乱されていた心が落ち着いていくのを感じていた。

「アスカ、ありがと」
かなり痛みが楽になったところで起き上がろうとして、しかしシンジは全身を覆うだるさに
へたり込んだ。アスカが再び寝かせようとする。
「もう少しおとなしくしてなさいよ」
「で、でも・・・アスカは、生理だからって寝込んだりしなかったよね。だから、僕だって・・・」
ここで動けないのは、自分の精神がアスカより遥かに劣っていると認めるようで嫌だった。
勝ちたいとまではいわないが、せめてアスカとは対等に近い関係でいたかった。
「初めてだもの、しょうがないわよ。シンジは女の子になって三日目でこんなことになっちゃって、
心の準備もろくに出来てなかったでしょ?」
『女の子』の先輩であるアスカに諭され、シンジは布団にまた横たわる。
「まずは、痛みとの付き合い方を覚えることね。これから数日は続くし、もしもこのままだったら
来月以降も起きることだし」
アスカのその言葉に、シンジは忘れていた知識を呼び覚まされた。
元に戻れなかったら、今後は月に一度、この苦痛がやって来るのだ。
シンジは入れ替わってから初めて、『アスカ』の身体の強烈なマイナス面を突きつけられた気がした。

583:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/14 08:38:18
三日目で…ある意味セックスより遥かにエロチックな展開。
神乙。

584:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/14 16:58:42
すごい克明さだ。

585:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/14 17:28:25
オッテュ

586:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/14 17:29:09
良スレ発見~ 神が居ますねハイ。これからも楽しみにしてます。
乙です神様

587:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/14 22:16:55
お赤飯ですな

588:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 04:38:32
漏れにここを教えてくれた香具師。
マジありがとうございました。

589:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 15:31:32 R1dLGSDP
素敵だ(*´∀`)

590:MyID- YahooBB219011161080.bbtec.net
04/11/15 15:33:21
同意だ(*´∀`)

591:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 15:34:22
ごめん、sage間違えた orz

592:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 16:21:19
>591
(・∀・)ニヤニヤ

593:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 17:56:01
今日、初めてエヴァ板を見た。
そして最初にこのスレを見た。
なぜ今までこの板に来なかったんだ。ここは楽園じゃないか。

594:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 18:52:29
楽園とは違うな。今のままじゃいけないと
全員が色々考えているだけだと思う

595:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 19:33:17
今日初めてここに来て一気に読みました。日頃、どれだけ他人を思いやることができてないか、自分が情けなくなりましたし、同時に、自分の性というものも、もっと大切にしていかなきゃな、と深く感じ入りました。まじレスすいません。

作者さん本当に乙様です。執筆活動頑張ってくらさい。ホント応援してまつm(_ _)m


596:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 19:37:11
このスレのおかげで持病だった腰痛がだんだん治まってきました。
作者様、住民の皆さん、ありがとうございます。

597:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 20:06:07
25歳
去年まで金無し君だったけど、このスレのおかげで(ry

598:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 22:14:02
さすがにここまで崇拝レスみたいのあるとキモいな

599:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 22:22:12
ネタをネタと(ry

600:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 22:27:47
まあマターリと待とうや

601:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/15 23:10:24
こういったタイプのスレは崇拝が過ぎる傾向があるからな。
まぁ、お茶でも飲んでマターリ待機汁

602:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 00:24:31
>>593>>595は本心だと思う。
それ以降はオフザケ。

603:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 03:43:17
女として生きて21年。
生理のときの情緒不安定後ろ向きの考えはホント無理('A`)
おまいら生理のときには彼女に優しくしてやれよ。
かなり惚れるから。

604:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 08:04:20
>>603
俺はいつでも優しいっつーのw

605:年寄り
04/11/16 09:13:32
>>604
今時の若いヤロー共は女に優しいとか言われて喜んでるのか?
俺が昔言われた時には、こいつ泣かしてやろうか?とかなり葛藤したもんだが・・・

606:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 13:14:23
>>605
微妙だけど、ヨーロッパの価値基準では、優先順位は

ガキ>女>>>>>男
が基本だそうな…連中は建前じゃなく本気で言ってるらしい…

607:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 13:17:06
ドイツ系のアメリカ人曰く。
男は敵地でいつかのたれ死ぬ、もしくは過労死で先に逝く。
女は家を絶やさないようにいっぱしの人間に
ガキを教育しなければいけない、故に女は尊敬されなければいけない。

勿論そこに甘えがあってはいけないので、
その手の葛藤はある程度なきゃいけないが、
基本的にたまったストレスは敵にぶつけてりゃいい。。

608:604
04/11/16 13:50:22
>>605
優しいと喜んでいるというか、
俺は女性を尊敬してるから、ぞんざいに接するなんてとてもできんわ

609:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 14:28:01
ただ女性だからって理由で蔑むのも尊敬するのも、根は同じだと言ってみる。
スレに関係ないがな。

610:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 14:45:17 XA9jqTop
女性蔑視者とフェミニストが集うスレはここですか?

611: ◆jI.1AdsuJs
04/11/16 15:20:19 DO9AfZ/2
>>◆Y4xz/t8XUU

・・・GJ!・・・

612:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 15:33:13
人間以外の生物では、雄は捨て駒で有ることが多い。
人間だけが違わねばならない理由はどこにもない…残念ながら。

613:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 18:41:19
すごい理屈w

614:年寄り
04/11/16 19:19:18
スレ違いスマン。(無視してくれて構いません)
老人や婦女子をいたわるのには異論はないが、俺の疑問は”何故優しくする”ではなく”言われて(思われて)喜んでるのか”だったのだが・・・

取って付けたようで申し訳ないが◆Y4xz/t8XUUさんGJ

615:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 21:11:15
いやもうどうでもいいから(;´Д`)

616:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/16 21:19:51
スレ違いはおろか板違い

617:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 07:52:19
そろそろ皆さん
話題をストーリー関連に限定してもらえます?
スレにも限りがあることですしm(_ _)m
ヨロシク

618:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 08:04:37
スレが終わりそうになったら
次スレを立てればいいじゃない

619:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 22:05:59
無駄に話が長すぎ、ウザイ。
そろそろミサトが帰ってきていいはずだぞ。
ネルフの訓練はどうした?それに、たった数日の間に
なぜそんなにいろんなことがおきるのか疑問。

>◆Y4xz/t8XUU
スレに話をのせるのは勝手だが、もう少し考えろ。

620:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 22:15:48
つまんない釣りするなよ。頼むから

621:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 22:15:49
>>619
色々なことって、なんか特別なこと起こったっけ?
日常をクローズアップして描いてるだけで不自然ではない気が。

622:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 22:19:30
このスレは一人の神が支えているのです。
何をしようが神の自由です。
大体コレより面白い話を貴方は書けるのですか?…無理でしょう?
それでは、続きを早くいただけますように。アーメン。

623:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 22:21:00
ageんなよ

624:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 22:22:40
・・・ということだ、みんなそろそろ引き揚げようや。
他にもスレはたくさんあるさ。


また一つ、スレが腐海に呑まれたか・・・

625:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/17 23:11:30
釣りは気にせず、入れ替わってしまったアスカタンとシンジキュンに(*´Д`)ハァハァしませう

626:>582の続きです。1/3。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/17 23:33:10
生理の痛みは激痛ではなく鈍痛である。シンジも時間が経つにつれて、不快感こそ消えないものの、
痛みそれ自体には少しずつ馴染んできた。
その助けとなったのは、アスカの愛撫によるところが大きいだろう。シンジの注文を言葉以上に
正確に読み取って、手当てをしてくれる。いや、ただアスカが側にいてくれることが、何よりも
シンジに安らぎをもたらしてくれた。
「あ・・・シンジ、起きられる? そろそろナプキン交換した方がいいんだけど」
時計を見れば、お昼が近い。
「三時間ぐらいで取り替えなくちゃいけないんだ・・・って、もうこんな時間?」
シンジは横になったままだし、アスカはシンジの世話をしただけ。家事は何一つ進んでいなかった。
「時間は目安の一つよ。気持ち悪くなったらどんどん取り替えちゃって」
着替える必要がないので、今度はトイレでナプキンを取り替えた。今まで何に使うのかよくわかって
いなかった小さいゴミ箱に使用済みのものを捨てる。明日は学校の女子トイレでもこんな風にする
ことになるのだと考え、シンジは憂鬱になる。
トイレから出たシンジは、外で待っていたアスカにいった。
「アスカ、僕は大丈夫だから。・・・一人でさせちゃって悪いけど、洗濯とか掃除とか、お願い」
アスカにしてみれば、シンジの苦しさを誰よりもよく知っているからこそ、放っておくことなど
できなかったのだろう。それを責めるなんて出来るわけがない。
でもこのまま一日を潰すわけにもいかなかった。
「・・・うん。シンジがいいなら、そうするわね」
動き回るアスカの邪魔になってもいけないので、シンジは『シンジ』の部屋で寝ようとしたが、
アスカが提案した。
「『アスカ』のベッドを使った方が、身体に合うんじゃない? 『シンジ』の部屋の方が気持ちが
落ち着くかもしれないけれど・・・」
少し考え、シンジはアスカの意見に従った。
身体が『アスカ』である以上、『シンジ』の部屋にいても自分の変化は意識してしまうだろう。
また、『シンジ』の部屋の匂いや雰囲気をもし『他人』のものと感じてしまった場合、
そのショックは『アスカ』の部屋の匂いを『自分』のものと感じた場合よりも大きい気がしたのだ。

627:2/3。 ◆Y4xz/t8XUU
04/11/17 23:33:53
『アスカ』の部屋の『アスカ』のベッドでシンジは横になった。しかし病気になったわけでも
疲労しているわけでもないから、睡眠を取れば回復するようなことはなく、そもそも眠くもならない。
ふすまの向こうでは、脱衣所の方に向かうアスカの足音。まずは洗濯機を回すつもりらしい。
天井を見上げながら、ぼんやり考える。
アスカはアスカで、この身体で嫌な目に遭ってきたんだ・・・。
今朝まで自分は何もわかっていなかった。『アスカ』の身体はきれいで素晴らしいとしか考えず、
だから『シンジ』の身体になってしまったアスカに妙な罪悪感を抱いてしまったりもしていた。
しかしこの苦しさは半端じゃない。おまけに毎月一回到来の保証付き。
にも関わらず泣き言を全然いわなかったアスカを、シンジは尊敬すらしたくなる気分だった。
まあ、毎月今頃になるといつも以上に機嫌は悪くなったし、愚痴やぼやきも増えた気がするけど、
でも、やっぱり凄い。
小さい頃から一人で努力してきたから、人に甘えたりしないのかな・・・だとしても、元に戻ったら、
今度からは僕にも少しは頼って欲しいな・・・僕もこの痛みがわかるようになったんだし・・・。
とりとめもない思考をしていると、ふすまを開けてアスカがいった。
「今から掃除して、洗濯物干したら買い物に行こうとおもうんだけど・・・掃除の注意点とか、
今日買っておいた方がいい物とか、あったら教えて欲しいの」
「あ、えっとね・・・」

シンジなりのアドバイスを終えると、アスカは確認するように要点を繰り返す。完璧にポイントを
押さえていて付け加えることもない。そして、腰掛けていたベッドの端からアスカは立ち上がった。
「じゃ、さっさと片付けて来るわね。あんたは無理しちゃ駄目よ」
「・・・アスカこそ、無理しないでね。アスカは、一人で頑張り過ぎちゃうところあるから」
「何よ。シンジのくせにずいぶんわかったような口をきくじゃない」
「だって、入れ替わってからほとんどずっとアスカと一緒にいるし・・・アスカの昔の話も聞いた
から・・・前よりは、アスカのことわかるようになったとおもうよ」
「・・・はいはい、気をつけるわよ」
部屋を出るためシンジに背を向ける寸前、アスカの顔は照れ笑いを浮かべているように見えた。


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