04/05/08 06:11 0FARuGTK
朝陽。陽光。太陽の光。カズキの--色。
闇の戦いの中を歩いてきた私にとって、失って久しい、得難かったもの--。
「さあ!」
逡巡を遮り、差し伸べられるカズキの手。
陽光に照らされたその姿は眩しい。
私は。
「ようし、わかった!ならば仕方ない、共についてきてもらおう!
ただし、これからの戦いはより苛酷なものとなるぞ!
今まで以上に厳しくするから、覚悟しろ!」
「了解!!」
ポケットの中の書きかけの手紙を握りつぶし、私は走り出す。
カズキは差し出したままの手のやり場に一瞬戸惑いながら、続いて走り出す。
見送ってくれる友人たちの声。私は少し振り返り、手を揚げて応える。
ありがとう、みんな。
ありがとう、カズキ。
「任務、開始だ!」
私は眩い朝陽の方角に駆けてゆく。
私の大切な人と共に。