04/04/28 02:08 CjwlxkU1
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いつものようにみんなで屋上で昼食。
カズキ先輩たちはコンビニのお弁当。まひろやちーちんもコンビニのお弁当。
私は自分で作ったお弁当。
大浜先輩はコンビニ弁当+私の作ったお弁当。
コンビニのお弁当だけじゃおなかが空くけど、
満腹になる量を買ったらお財布がもたないっていうので
私が自分のを作るついでにいsyそに作ってあげることにした。
一応、みんなにも作ってあげると言ったんだけど遠慮された。
なんだおまえら。結構おいしいんだぞ、私の手料理。
…ふと気がつくと、みんなの座り方が昔と少し変わっていた。
カズキ先輩の向かいには津村先輩がいる。
まひろは岡倉先輩の元不良時代の話に聞き入っている。
六枡先輩の隣にちーちん。なにかここだけ淡々としている。
おやおや皆さん。いつの間に?
なんだ、私だけ行き遅れか。
と思いながら、自分の隣に座る大浜先輩を見る。先輩はこっちの視線には気づかない。
あーあ。まあわかってるけどね。世の中そんなに上手くいかないって。
でもお手製のお弁当だよ? 普通いろいろ思うでしょ!?
そんなちょっとした私の焦りなんか知りもしないみんなは、思い思いにご飯を食べている。
特にこの人。
「大浜おまえよく食べるなあ」
「なにかスポーツやってたっけ?」
「先輩は体が大きいから、エネルギーもたくさん使うんだよ」
「逆にたくさん食べたから大きくなったのかも」
「体ができているのはいいことだ。ただよく噛んで食べなさい。効率よく栄養を摂取できる」
「ほうだね(モゴ」
「キミもだ!カズキ!」
大浜先輩の食べっぷりはみんな見てて気持ちいいらしくて、いろんなことを言う。
「いやあ、体質だよ、たぶん」
大浜先輩はそんなことを言いながら、にこにことコンビニの大盛り弁当を平らげていく。
…私のは手付かずだ。
じっと見ていると、大浜先輩が私に言った。
「おいしいものは最後にとっとくタイプなんだ、僕」
あ。そうなんだ。