04/05/18 09:31 ZUKZeOCt
スナフキン「人間界と黄泉の国との案内人説」
ピーターパン「早死にした子供の魂をネバーランドに運ぶ案内人説」
ある意味死神族になるのかなぁ?
鎌持つ豊穣神クロノス Kronosは早くから 時間神 Chronos と混同された、という話を聞いたことがあります。
それが正しければ、「時間を刈り取る」=「死神」まで発展するかもしれません。
クロノス自身も、死者の楽園エリュシオンの裁判官をしている、という話もありますし。
ただ個人的には、この場合は「死」という一方通行性のものというよりは、
「滅亡と再生」という自然のサイクルを重視したものかと思います。
大きな鎌、これはギリシャのタナトスとクロノス、ローマのサトゥルヌスの持ち物だ。人間を植物に例え、その死を
作物の収穫と同一視する見方は昔からあるんだよ。
死神が持っている定番の大鎌は
スキタイ人の武器の三日月の鎌で、去勢の儀式にも使われていてそれに由来してるって聞いたことあるけど
人間、特に男を植物のように刈るという発想自体は恐ろしく古いものだと思います。
言うところの母権制時代に遡るでしょう。だから去勢も関係してくるのではないかと。
私の知るかぎり死神としてはっきり登場する男性で鎌持った姿の最古のものは、ローマの殉教者メラネシアだかの幻視に登場する、
エジプト風の異教の神官、のイメージです。女性ならもっと古い、それこそエリーニュスとか。
私も生命力と植物の結び付きを感じます。植物を刈る=生命を刈るに帰結するのも,そう考えれば納得がいきますし,同じく生命力と結びついている性器を奪う道具は文字通りに命を奪い取る道具でもあるのでしょう。
ですが,エジプト風異教の神官は,確か黒っぽい服装をしているのですが,骸骨という描写は確か見られなかったので,死のイメージに対する象徴としての意味があると思います。
最近の図像学なんかではタロットの起源は中世ヨーロッパ(イタリア)という事でほぼ意見がまとまりつつあるようです。
で、もっとも起源に近いと言われるヴィスコンティ版の死のカードでも既に骸骨がメインモチーフとして描かれているので、
タロットの死神については基本的に死の舞踏のイメージが入っていると考えていいのではないかと。