03/09/24 01:06 B9Mz4gzK
「斗貴子さん、大事な話ってなんだい?」 「いいかカヅキ、私の話をよく聞くんだ」
「これから私はヴァルキリースカートで自分の身体を切り裂く」 「!?」
「おそらく、もう間に合わないだろう。ならばその前に自分の手で最期を決めたい」
「な、何を言うんだ斗貴子さん!俺が必ず蝶野を捕まえてくるから。それに、もしかしたら・・・」
「カヅキ!」 「ビクッ」 「それ以上は言わないでくれ」 「・・・」
「私はずっと考えていた、なぜ先人達は武装錬金とホムンクルスという、相対するものを生み出したのかと」
「そして先ほどの特異なホムンクルスを見たとき、あるいはこれがホムンクルスの本来意図された姿ではないかとも思った」
「・・・」 「だが私はそれでも、ホムンクルスを憎むことしか出来ない。それを否定することは許されないのだ」
「でもだからってまだ諦めることは無いじゃないか。俺が蝶野を捕まえさえすれば・・・」
「捕まえて、その先はどうする?」 「え?」
「君に、パピヨンを殺す覚悟はあるか?」 (あ、主を・・・) 「・・・」
「やつは狡猾だ、君にその覚悟が無ければ取引など出来ない」
「あいつを逃せばこれからもっと多くの犠牲者が出る。私は重荷になどなりたくはないのだ」
「でも・・・」 「カヅキ、君には強い才能がある。君ならきっとパピヨンを倒せるはずだ」
「君をこんなことに巻き込んだことはすまなく思う。しかし、もし出来るのならば私の代わりに・・・」
「え?」 「・・・いや、なんでもない。パピヨンを倒した後は私の仲間が処理をしてくれる」
「そのあとは、妹やクラスメートと一緒にいつものときに戻ってくれ」
「斗貴子さん!」 「カヅキ、後は任せた・・・」 ブスッ
「斗貴子さーん!!」
このプロットを和月さんに聞いたときはショックでしたよ。もういっそのことスレを荒らしてやろうかと。