04/02/04 10:29 EQ2L5wwe
>>676
「……うん、うん、そうだよ、サードチルドレンは無事保護したよ。でも変なんだ一緒にいたはずの米支部の保安部の人が誰もいない。ミサトちゃんは一人で駅に立っていたんだ」
ヘリを降りてネルフ内部を歩いていく青年シンジとミサト。そばに立つ青年シンジが歩きながら携帯で誰かと話ている。
(米支部?どういう事?私はアメリカにいたというの?)
疑念がミサトの中で膨らんでいくが今は黙ってシンジに従っていく方がいいと感じ何も質問はしない。というより声が出せないのだが。
(何故?確かに私は14歳の頃、失語症だった。でもそれは心因性のものであったはず。精神が29歳の私なら喋れるはずなのに…)
しかしミサトがどう意識しても声が出ない。しかもシンジもミサトが喋らないのを不審がっていない。どうやらこの世界でも自分は失語症として認識されているようだ。
「兄さん!」
前方のエレベーターの扉が開き、青年シンジと同世代らしい白衣姿の女性が姿を現す。
(レイ!?)